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コラム転職徒然草 - 転職ノウハウ編

面接対策は難しい (2013年10月16日)

面接のなかで、特に難しいのは、経営者との一対一の話し合いではないだろうか。
会社の創業者には個性的なキャラクターが多く、価値観も独特。その特徴を見極めるのは容易ではない。しかも、優秀な経営者ほど、考え方を変えることを厭わない。

ウェブ企画職のSさん(30歳)はネット事業A社に応募、最後のトップ面接を控え、熱心に勉強を重ねていた。A社のCEO、O社長は若きカリスマ経営者として、たびたびビジネス誌にインタビューが掲載される有名人。SさんはO社長の経営哲学を理解すべく、そうした記事や、数年前に出版されたO氏の著書を読んで、面接に臨んだ。

ところが、面接後のO社長は、まったくSさんを評価していなかった。
「いろいろ僕の記事やら本やら細かく調べていて、少し気味が悪かったよ」
というコメントがあったのだ。我々は誤解を解くべく、O社長に説明を試みた。
「Sさんは転職活動を始めてから、B社のことを調べたり、社長の著作を読んだりしたんですよ。熱心なだけです。」
「そうなのかもしれないけれど、あの本を読んで共感したというのは、やはりいただけないな」
「どういうことですか?」
「アレは、7,8年前に知り合いの編集者にそそのかされて、無理矢理出したもので、僕にとっては黒歴史。今読むと恥ずかしくなるようなことばかり書いてあって、今の考えとは全く違うんだよ」

せっかく事前準備をしてきたSさんに対して、あまりにも報われない話だが、トップに相性が悪いと思われては、もはや内定を得られる望みはなかった。


企業(経営者)の情報を集めるより効果的な面接対策があるとしたら、それは自己アピール力を磨くことだろう。面接でどういう質問があるかが分かっていれば、自己アピールも行いやすい。
面接対策として、我々が転職者の方に「この会社では、こういう質問があります」と話をすると、驚かれることがある。
「そんなに細かく面接の内容を教えてもらって、本当にいいのでしょうか?」というのだ。

なるほど、大学受験や資格試験で内容が事前に漏れれば、大問題になってしまう。面接の質問が、事前に分かってしまうのも、それにならえば不正のように思えるかもしれない。しかし、質問の中身を教えてくれているのは、当の企業であり、それで支障がないのは、質問に正解が存在しないからである。

営業職Tさん(27歳)は、不動産B社の一次面接で不採用になったという連絡を受け取ると「そんなバカな」と不満の声を発した。
面接によほど手応えがあったのかと思って聞いてみると、Tさんの自信の理由は、少し違ったところにあった。

「同じ職場の友人が、数週間前にB社の営業で内定をもらったばかりだったので、どういう答え方をしたのかを詳しく話を聞いていたんです。面接に行ってみると、向こうからの質問は友人の受けたものと全く同じ。『しめた』と思って、できる限り、同僚と同じように自分をアピールしたのに…」

仮に、B社が営業に似たようなキャラクターのスタッフを置きたいと思っていたとしても、Tさんが合格したかどうかは分からない。言葉が同じであっても、言う人・言い様によって受け取り方はかなり違ってくるものだ。
そして、もし会社が多様な人材を採用したいと思っていたなら(実際、B社はそう考えていたのだが)、同じ出身会社からの応募で、あまりにも似たようなキャラクターは敬遠されてしまうだろう。

ほんの少し前に内定をもらった人の答えが、模範回答にならないのが面接。事前に質問の内容が分かったところで、どうにかなるものではない。我々が面接内容を事前に伝えているのは、転職者の方々が本来の力を出せるよう準備してもらうため。企業側にとって、それは、実力のある人を見落とすことのないための備えで、決してマイナスではないのだ。

スキル・キャリアの有無が合否の第一のハードルになるのは間違いないが、必要とされるレベルを越えていれば、あとは優劣ではなく、キャラクターが合致するかの判定になる。そこで無理に誰かの真似をしたり、相手のタイプに合わせて自分の性格を偽っても、後悔にしかならない。
転職に必勝法は存在しないのである。

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