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面接でよく聞かれる質問6つと評価される回答のポイント

面接では何を聞かれるのだろう?どう答えれば正解なのだろう?
面接前は誰もが不安になるものですよね。それが第一志望の企業であればなおさらです。そこで「リクルートエージェント」のキャリアアドバイザーに、面接でよく聞かれる質問と質問の意図、回答のポイントを聞きました。

定番の「6つの質問」について準備をしておこう

面接で必ずと言っていいほど聞かれる「定番質問」は次の6つです。「通り一遍」の回答にならないような、自分なりの言葉でまとめておきたいものです。それぞれの質問の意図、回答のポイントを参考に、あなたなりの答えと、伝え方を見つけてください。

面接で聞かれがちな定番質問6つ

  1. 自己紹介
  2. 転職理由
  3. 志望動機
  4. 強みと弱み
  5. 仕事での成功体験・失敗体験
  6. 逆質問

1.自己紹介「まずは簡単に自己紹介をしてください」

希望者のプロフィールを端的に確認したいのはもちろん、面接官によっては基本的なプレゼンテーションスキルを見ています。自身の職務経歴を長々と伝えるのではなく、1、2分ほどで簡潔にまとめましょう。

その際、面接で突っ込んで聞いてほしい「自分のウリ」を挟み込んでおくことをお勧め。例えば、プロジェクトを取りまとめ、成功に導いた経験を詳しくアピールしたいならば、後で質問してもらいやすいよう「チームワークを何より重視して業務を進めてきました」などとキーワードを散りばめておきましょう。

2.転職理由「あなたの転職理由をお聞かせください

なぜ今の会社を辞める(辞めた)のか、退職理由が他責ではないか、当社で転職の目的が叶えられるのか、などの観点から入社後にまた同じ理由で辞めてしまわないかを見極めます。

基本的には「転職を考えたきっかけ(退職理由)」と「転職によって実現したいこと」を伝えますが、気を付けたいのは、ネガティブな理由をきっかけに転職する場合。面接は、前職の不満ではなく「転職の目的」を伝える場です。ネガティブな理由をそのまま伝えるのではなく、現状を変えるために新しい環境で何を実現したいのかを考え、前向きな思いを伝えましょう。

例えば、「ハードワークが辛い」であれば「効率的に仕事を進めて成果を上げ、キャリアの土台を築きたい」など。なお、あまりにひどい就労環境だったのであれば、ある程度事実を伝えるべきですが、その後に「だから次の会社ではこういうことを成し遂げたい」という前向きな思いも併せて伝えましょう。

【参考記事】転職理由の考え方についての詳細と退職理由別の例文

3.志望動機「当社への志望動機をお聞かせください」

志望度合いの強さを測り、この仕事に本気で取り組む覚悟があるか、成長が期待できるかを見ています。応募企業が所属する業界の特徴や、その中での企業の位置付け、主力商品やサ-ビスとその強みを把握しているか、明日から働くイメージを持って語ることができているかに注意しながら、志望動機を構成しましょう。

なお、①転職目的がこの会社であれば叶えられること、②自身の強みも活かせること、の2部構成で考えると、相手に思いが伝わりやすく、納得感も与えられます。

4.強みと弱み「あなたの強みと弱み(または長所と短所)を教えてください」

自身を客観視できているか、仕事上それらの要素をどう活かし、補おうとしているかを見るための質問です。

「弱みの伝え方が難しい」と感じる人が多いようですが、強みと弱みは表裏一体の関係です。強みに関連した弱みを伝え、かつ「弱みを認識し、対策を打っている」ことも併せて伝えましょう。

例えば、「フットワークがよくスピード感を持って仕事ができる」が強みであれば、「それ故に、たまに抜け漏れがある」など。そして、「ToDoリストを作ってチェックするようにしてから、かなり抜け漏れがなくなった」などと伝えると、自己認識能力、課題解決能力の高さを伝えることができます。

【参考記事】転職の面接で聞かれる「長所と短所」、どう答えるのが正解?

5.仕事での成功・失敗体験「仕事上の成功談、失敗談を教えてください」

成功談では、功績から仕事のレベルや力量を測り、失敗談からはトラブルの乗り越え方やストレスへの耐性を見ています。また、その内容から「自社で再現性があるかどうか」も測っています。

成功談は、具体的な数値(売り上げ実績など)を挙げつつエピソードを交えて説明しましょう。どんな工夫をして、どんな努力をしたから成功できたのかを説明すれば、相手に「まぐれで得た成功ではなく、再現性がありそうだ」と思わせることができます。

失敗談は、トラブルをどう乗り切ったか、そこから何を学んだかを語るのがポイント。入社後に壁にぶつかっても、自身の努力や工夫で解決してくれそうだという期待感につながります。

6.逆質問「最後に、何か質問はありますか?」

企業は「何か質問はありますか?」という問いかけで、応募者の意欲の度合いを測っています。応募者から見れば、自身の意欲や熱意をアピールするチャンスでもあります。

【参考記事】面接での逆質問「最後に質問はありますか?」に対する答え方」

一次面接と最終面接で聞かれることに違いはある?

最終選考として行われることが多い役員面接。それまでの面接で、すでにスキルマッチングはできているため、この場で確認されるのは主に「入社意欲」と「社風マッチング」です。意欲を測るため、ざっくばらんに「うちに入る気、ある?」と聞かれるケースもあります。できるだけリラックスして臨み、自分らしく笑顔で応対することが大切です。

また、「応募者の方向性やビジョンが、自社のそれと合っているか」も見られています。「将来の夢を教えてください」「5年後、10年後のビジョンは何ですか?」などの質問で、目的意識や将来設計を持っているか、それに基づいた転職か否かを確認されることもあります。

応える際は、夢やビジョンの具体的な内容や将来設計、キャリア形成、夢やビジョンに向けてどのような努力をしているかを答えましょう。その際、応募企業のビジョンや方向性とズレがないよう、「この会社で叶えたい」と伝えられるといいでしょう。