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受かる自己PRとは?例文・テンプレートから書き方と伝え方のポイントを解説

自己PR

転職活動の自己PRについて「どうすれば受かる内容にできるのか」「応募書類の書き方や面接で評価される伝え方がわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。

今回は、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に、書類選考に通過する自己PRの書き方や、面接に受かる伝え方のポイントについて伺いました。自己PRの例文やテンプレートからポイントを解説していきます。

職種別の自己PR例文

まずは職種別の自己PRとして、営業職、事務職、技術職の例文を紹介します。

営業職の自己PR例文

私の強みは、中長期的に安定した業績を出すための計画性だと考えております。

現職では、大手企業向けソフトウェア営業を担当し、ソフトウェアベンダーとのパートナーシップを構築した後、中堅企業向けの営業も担当することになりました。顧客対応の質を低下させないことが課題だと考え、中堅企業向けの体制として複数の営業協力会社とアライアンス体制を構築し、私自身は大手向けの営業に注力できる環境を作ることにしました。各社の顧客対応の質を平準化するために自ら勉強会の開催も行い、安定的に業績を挙げられるようになった結果、前年比売上120%超を達成、新規開拓社数はアライアンスの効果で前年比2倍を達成できました。

この経験を強みとし、貴社に入社後は中長期目線の計画策定力を活かして安定的・継続的な業績向上に貢献していきたいと考えております。

事務職の自己PR例文

私の強みは、会社への貢献を考えて多様な業務に対応する柔軟性だと考えております。

現職では、総務として設備・機器・備品・文書管理などを担当していましたが、IT担当者の退職に伴い、管理部門へのRPA導入プロジェクトも経験しました。
その際、RPAベンダーからレクチャーを受けて学び、未経験からIT知識を習得。事業部門のエンジニアにサポートしてもらいながら導入に向かい、自らマニュアルの作成も行いました。導入後は、経理部門全体の業務時間を月○時間削減できたことが評価され、正式な社内IT担当者として他部門への導入も任されました。

この経験を強みとし、貴社に入社後は、未経験の業務でも柔軟に対応しながら、組織に役立てるように力を発揮していきたいと考えております。

技術職の自己PR例文

私の強みは、目の前のゴールではなく、その先を見据えた計画力と実行力だと考えております。

前職は、ITサービスを展開する事業会社でエンジニアを務めておりました。サービス規模が拡大していく中、大手企業向けサービスの提供や将来的な海外展開も見据え、ISMS認証を取得する必要性を提案して責任者となりました。外部コンサルと協業しながら、情報資産の洗い出し、リスクアセスメント、対応策の策定、従業員教育などのロードマップの作成などを計画的に実行。また、取得後の業務負荷を想定し、現実的な運用体制の構築も進めました。
その結果、経営層の要望通り、約9カ月で認証を取得できました。納期内のゴール達成と、導入後のスムーズな運用が評価され、社内表彰も受けました。

この経験を強みとし、貴社に入社後は、目の前のゴールの先を見据えた計画力と実行力を発揮し、今後の事業展開に貢献していきたいと考えております。

自己PR作成に役立つテンプレート

以下の自己PRのテンプレートを紹介します。「○○」に自分の強みやエピソードを当てはめ、作成に役立ててみましょう。

<自己PRのテンプレート>

(1) 結論となる「強み」
私の強みは〇〇だと考えております。

(2) 根拠となる「具体的なエピソード」
現職(前職)では○○の業務において、○○に取り組む経験をしました。その際、○○が課題であると考え、自ら○○や○○を進めていく中、○○という壁にぶつかり、○○や○○などの工夫をしました。
その結果、○○を達成でき、周囲から○○という評価を受けることもできました。

(3) 強みを活かして「貢献・活躍できること」
この経験を強みとし、貴社に入社後は○○領域で○○に役立つ力を発揮し、○○に貢献していきたいと考えております。

自己PRの構成要素と書き方手順

ここでは自己PRの構成要素と書き方手順について解説していきます。

自己PRの構成要素

自己PRの構成要素は、以下の3つと考えると良いでしょう。

(1)アピールしたい自分の「強み」を伝える
(2)強みの根拠となる「エピソード」を伝える
(3)強みを活かして「応募企業にどう貢献できるか」を伝える

これらをまとめるために必要な3ステップを以降で解説します。

ステップ1:自分のキャリアを棚卸しする

過去の業務における経験・スキル・実績を時系列で振り返り、自分のキャリアの棚卸しをしましょう。携わった業務、プロジェクトに加え、上司や顧客などから客観的に評価されたことや自分が得意とすることを書き出し、自分の強みを洗い出していきます。また、強みの根拠となる経験・実績なども具体的に書き出し、関連するエピソードも振り返っておくと良いでしょう。

ステップ2:応募企業の「求める人物像」を把握する

応募する企業研究を進め、「求める人物像」を把握しましょう。応募企業のホームページや採用ページなどで、企業理念やミッション・ビジョン・バリュー、仕事の進め方なども確認し、理解を深めていきます。その上で、ステップ1で洗い出した自分の強みから、応募企業の求める人物像にマッチするものを考えます。また、応募企業の組織文化や考え方に対して共感することや、仕事の進め方において自分が力を発揮できそうなことも考えると良いでしょう。

ステップ3:応募企業にマッチする強みを一言で表す

応募企業にマッチする強みを簡潔に伝えられるよう、一言でどう表すのかを考えましょう。
また、企業研究で理解した仕事の進め方や企業理念などを踏まえた上で、応募企業に入社後、その強みを活かしてどう活躍・貢献できるのかを考えることも大事です。入社後の活躍をイメージしてもらえるように意識しましょう。さらに、その強みの根拠となる過去の経験を振り返り、客観的に評価されたエピソードなどを具体的に書き出してまとめます。

職種別・強み別の自己PR作成方法

職種別・強み別の自己PRを作成する際のポイントを紹介します。関連リンクの記事も参考にしてみましょう。

職種別の自己PRを作成したい場合

同じ職種であっても、企業によって仕事の進め方や求めている力は異なります。職種別の自己PRでは、その職種で発揮できる強みをアピールするだけでなく、応募企業の仕事の進め方にマッチするような強みがあることを伝えましょう。

強み別の自己PRを作成したい場合

強み別の自己PRでは、ただ単に現職・前職で発揮した強みをアピールするのではなく、その職種、その企業においてどのような活躍・貢献ができるのかをしっかりと伝えることが大事です。企業研究で調べたことを振り返り、自分の強みを発揮できそうなことを探してみましょう。

自己PRの書き方ポイント

ここでは、自己PRを書く際に押さえておきたいポイントを解説します。

文字数は200〜300文字程度を目安とする

簡潔に伝わる内容とするためには、長く書き過ぎないことがポイントですが、あまりにも短過ぎる場合にも、入社意欲が低いと判断される可能性があるので注意しましょう。

履歴書の自己PRの記入欄はスペースが限られているので、文字数の目安は200〜300文字程度に収めることが大事です。
職務経歴書はフォーマットが決まっていないので、文字数の自由度も高いと言えますが、相手の読みやすさを考えると、長くても400文字程度に収めた方が良いでしょう。また、職務経歴書に書いた内容を要約・短縮し、履歴書に記載することもできます。

アピールする強みは1つに絞る

複数のアピールポイントを盛り込むと、一つひとつの情報量が少なくなり、強みの根拠が伝わりにくくなってしまいます。企業の求める人物像と自分の強みを照らし合わせ、最も活躍・貢献できるイメージが伝わるものに絞ることがポイントです。
アピールポイントを複数伝えたい場合は、箇条書きにして簡潔に表現し、具体的なエピソードなどは職務経歴書で補足すると良いでしょう。

「強み」の表現では差別化を意識する

「調整能力がある」「チャレンジ精神がある」などの曖昧な表現では、ほかの応募者と差別化しにくいため、より自分らしさが伝わる表現を意識することがポイントです。例えば「部署をまたいでプロジェクトを推進する調整能力」「目的達成した後にも、さらなる成長・改善を目指すチャレンジ精神」など、具体的かつ端的に強みを表しましょう。

客観的な根拠となる数字や成果を盛り込む

強みの根拠を示すエピソードでは、具体的な数字や成果を盛り込むことがポイントです。キャリアの棚卸をした際に書き出したことの中から探してみると良いでしょう。また、携わったプロジェクトの規模感や数字の実績、周囲から評価された点など、客観的事実を書くことで説得力を増すことができます。

企業理念や仕事の進め方とマッチする内容も盛り込む

応募企業の企業理念やミッション・ビジョン・バリュー、仕事の進め方などに重なるようなエピソードを盛り込むと、より評価されやすくなるでしょう。企業文化との相性の良さを伝えたり、チームワークや個人成果主義などの職場で求められることにマッチしそうな内容を伝えたりすることで、入社後に働くイメージを想像してもらいやすくすることがポイントです。

未経験の業界・職種に応募する場合のポイント

若手世代の場合は、未経験であってもポテンシャル採用を行う可能性があります。応募企業の業界や募集している職種で活かせるような強みを探しましょう。また、新たな知識を学ぶ意欲や、自ら学ぶ成長意欲の高さなども伝えるとより評価されやすいです。

面接でアピールできる自己PRのポイント

面接でより効果的な自己PRをするためのポイントを紹介します。

自己PRの時間は1〜3分以内を目安とする

面接では応募書類に書いたことを掘り下げて聞くものなので、自己PRの回答も基本的には書類と同じ内容としましょう。ただし、面接担当者が掘り下げて聞きたいことについては、応募者の回答が終わった後に再度質問されるので、全てを話しきろうとするのではなく、ポイントだけ伝わるようにすることが大事です。

面接では相手にわかりやすく簡潔に伝えることが大事なので、1~3分以内で伝えられるように要素を整理し、書き出しておきましょう。とはいえ、3分の回答のボリュームは文字にすると1000文字程度になり、一方的に話すにはかなり長いと言えます。「3分で自己PRをしてください」などと時間の指示がない場合は、要点のみを伝え、その後、面接担当者の質問に回答しながら詳細を伝えると良いでしょう。

このほか、「1分以内」などの時間制限を設けるケースもあるので、それぞれの長さに合わせて話す要素を増減した上でまとめておくと、面接当日に慌てずに済みます。ただし、まとめた内容を丸暗記するのではなく、自然な話し方ができるように準備しておくことがポイントです。

事前に練習し、話すスピードにも注意する

スムーズに話せるように、まとめた内容は口に出して練習しておくことが大事です。面接の場では、相手の反応を見ながら話すスピードなどにも注意し、意図が伝わっているかを確認しながら伝える意識を持つと良いでしょう。

自分ではきちんと話せているイメージがあっても、実際には伝わりにくいケースもあるので、回答する姿を動画で撮影し、話している内容が相手に伝わりやすいかどうか客観的に確認しましょう。また、話すスピードだけでなく、話し方や声のトーン、表情なども確認し、プラスの印象を与えられるように改善することがポイントです。

自己紹介と自己PRの違いを理解しておく

自己紹介は面接の冒頭で聞かれます。氏名や現職(前職)、強みなどを1分程度で話し、自分について簡単に説明することが目的です。自己紹介でつまずくと、その後の面接にもマイナスのムードを引きずるなどで、実力を発揮できない可能性もあります。「その場に行けば話せる」と考え、自己紹介で話すことを整理しないまま面接に臨んだ結果、失敗するケースは少なくありません。自己紹介と自己PRの違いを理解し、それぞれで話す要素をきちんと考えておくことが大事です。

自己PRの目的と見られているポイント

自己PRの目的を理解した上で、企業の採用担当者に見られているポイントを把握しましょう。

自己PRは「企業に自分をアピールするためのもの」

自己PRは企業に自分をアピールするためのものです。ただ単に長所や強みを伝えればいいわけではなく「強みや長所を活かし、応募企業に入社後、どのように活躍・貢献できるのか」を伝えることが大事です。応募企業、応募職種、入社後の職場で発揮できる自分の経験・スキルをアピールし、「採用のメリットがある人材」であることを簡潔に伝えるように心掛けましょう。

自己PRでは「経験・スキル」を見られている

自己PRでは、募集要件の水準を満たしているかを見られています。応募者がどのような経験をしてきたのか、どのようなスキルを身につけているのかを確認していると考えましょう。自分の経験・スキルが応募企業の求める人物像にマッチしている内容をアピールすることが大事です。

自己PRでは「企業文化や職場との相性」も見られている

長く定着・活躍してくれそうな人材であることも、採用の判断における重要なポイントとなります。そのため、自己PRでは、経験・スキルだけでなく、応募者の人間性や価値観、仕事に取り組む姿勢、仕事の進め方なども見られています。企業文化や職場との相性などとマッチするかどうかも選考の判断材料となるので、こうした部分もアピールすることでより受かりやすくなるでしょう。

何を自己PRすればいいのかわからないときは転職エージェントに相談するのもお勧め

「自己分析が苦手」「キャリアの棚卸しのやり方がわからない」など、何を自己PRすればいいのかわからない場合は、転職エージェントを活用するのも一つの方法です。転職エージェントでは、キャリアの棚卸しや企業研究をサポートしてくれますし、応募企業にアピールできる強みや自己PRの内容についても客観的なアドバイスをしてくれます。また、書類作成や面接対策などのサポートもしてくれます。応募企業に対し、的確に強みをアピールできるようになれば、書類選考や面接にも受かりやすくなるでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2022年10月03日 記事更新日:2022年12月24日

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