転職エージェント トップ > 転職成功ガイド > 転職面接 > 【面接対策ガイド】面接当日の直前対策や転職の面接でよくある質問例、事前準備を解説

【面接対策ガイド】面接当日の直前対策や転職の面接でよくある質問例、事前準備を解説

面接対策

面接直前になって「面接当日の流れがわからずに失敗しそう…」「何も準備できていない。どんな面接対策をすればいいのか」などの不安を抱えている人もいるでしょう。面接当日に焦らないためにも全体の流れや注意ポイント、よくある質問例や回答例文などを把握しておくことが大事です。組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に、面接直前にやっておきたい対策や事前準備についてうかがいました。

【直前対策】面接当日の流れと注意ポイント

まずは面接当日の流れと、注意したいポイントについて解説します。

対面の面接の流れと当日の注意ポイント

対面の面接は、以下のような流れで進みます。焦らないためにも、まずは全体像を把握しましょう。

<対面の面接の当日の流れ>

(1)面接会場で受付を行う

(2)入室

(3)面接実施

(4)退室

以降で注意したいポイントを解説します。

当日の注意ポイント

面接会場には余裕を持って到着するように気を付けましょう。交通経路なども把握しておくことが大事です。また、現地到着後に受付を行うので、人事担当者の案内メールに記載されている受付方法をきちんと確認しておくことも必要です。入退室の振る舞いがわからずに焦るケースも少なくないので、こちらも確認しておきましょう。

オンライン面接の流れと当日の注意ポイント

オンライン面接は以下のような流れで進みます。対面の面接とはまた違うので心構えをしておきましょう。

<オンライン面接の当日の流れ>

(1)指定されたURLに接続する

(2)待機室で面接担当者の入室を待つ

(3)面接実施

(4)オンラインの接続を切る

以降で注意したいポイントを把握しましょう。

当日の注意ポイント

指定のURLには3~5分前を目安に接続することを心がけると良いでしょう。当日に通信や機材のトラブルがある可能性を踏まえて、面接担当者の連絡先を手元に用意しておくことも大事です。接続後には、面接担当者がすでに待機しているケースだけでなく、入室を待つケースもありますが、対面の面接と同様に静かに待機しましょう。面接終了後には必ず接続を切ったことを確認することが重要です。

面接の質問に上手に回答するための直前対策

よくある質問例のシートを作り、それぞれの質問例への回答要素を書き込んでおきましょう。対面の面接の場合は、面接会場に移動する間などにこのシートを見て、回答する内容を再度確認することができます。オンライン面接の場合は、手元にシートを用意しておくと安心できるでしょう。

転職の面接でよくある質問例と対策、例文を紹介

面接当日の流れに沿って、よくある質問例と対策ポイント、参考例文を紹介します。回答の参考にしてみましょう。

自己紹介は面接の冒頭で求められる

自己紹介を自己PR(自分の強み)と混同してしまうケースはよくあります。自己紹介は端的に「自分がどういう人物か」を伝えるためのものなので、長々話すのではなく、端的に伝えることがポイントです。「冒頭の挨拶→氏名と現職(前職)→面接で最も聞いてほしいことやアピールしたいこと→締めのあいさつ」を簡潔に伝えましょう。

<質問例>

「自己紹介をお願いします」

「現職(前職)の実績を簡単にお話しください」

<回答例文>

本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。○○(氏名)と申します。私は3年間、ITサービス会社で営業に従事してまいりました。先回りする提案で顧客満足度の向上に努め、直近の2年間は常に目標数字120%達成の成果を挙げております。御社の商材に大きな魅力と可能性を感じ、自分の強みを活かして多くのお客様に貢献していきたいと考えております。本日はよろしくお願いいたします。

転職理由

転職理由を聞くことで、応募者の定着性や企業文化との相性を見ています。その際、現職・前職の不満などは話さないことが大事です。具体的かつ論理的に伝え、前向きな結論を話しましょう。

<質問例>

「転職理由について教えてください」

「このタイミングでなぜ転職を考えたのかお話しください」

<回答例文>

現在の会社の商材は、○○業界に向けたもののため、提案内容が限定されると感じておりました。より幅広い業界のお客さまに役立つ提案ができる環境で、自分自身のスキルも磨いていきたいと考え、転職を決意しました。

志望動機

志望動機を聞くことで、熱意や定着性、企業研究の成果などを見ています。応募企業の特徴に対し、魅力を感じたことを話し「この会社でなくてはならない理由」を伝えましょう。
自分が目指すキャリアなど、転職先で実現したいことに重ねて伝えると説得力を増すことができます。

<質問例>

「弊社を志望したのはなぜですか?」

「弊社のどのような部分に魅力を感じられたのでしょうか?」

<回答例文>

御社の商品力の強さに魅力を感じました。さまざまなオプションを付加することでカスタマイズができるため、お客さまの課題を解決するための提案ができると考えております。また、顧客先の業界や企業規模なども多種多様である点にも大きな魅力を感じました。営業職として、幅広いご要望にお応えする中で自分の提案スキルを磨くことができると考えて御社を志望いたしました。

自己PR

自己PRでは入社後に活躍・貢献ができる人材なのかを見ています。
冒頭で結論となる「自分の強み」を伝えた後、「根拠となるエピソード」を話し、最後に「強みを活かして入社後にどのようなことで活躍・貢献できるか」を伝えましょう。

<質問例>

「これまでの経験をもとに自己PRをお願いします」

「弊社の業務に活かせるご自身の経験を教えてください」

<回答例文>

粘り強い対応で深い信頼関係を構築できる点が私の強みだと考えております。前任者から大手企業のお客さまを引き継いだ際には、週に一度の訪問を半年間続けました。それまで中小企業のお客さまを担当していたため、その経験をもとに、毎回、お客さまの潜在課題を解決するための小さな提案を繰り返し、最終的には大きなシステム改修につなげることができました。御社に入社後は、企業規模にかかわらず悩みにお応えしていく提案力を活かし、幅広いお客さまの課題を解決していきたいと考えております。

逆質問

逆質問では、志望度・入社意欲の高さを確認すると同時に、相互のマッチ度合いを量ることを目的としています。逆質問をしない場合は「志望度が低い」「企業研究が足りない」と判断される可能性があるので注意しましょう。

<質問例>

「最後に弊社への質問はありますか?」

「最後に、何か確認しておきたいことはありますか?」

<回答例文>

現職では、顧客との中長期スパンの関係構築が重要と考えて営業活動に取り組み、成果につなげてまいりました。入社後の働き方をイメージしたいと考えておりますので、御社の中で長期間のアプローチをかけて成功した営業の事例があれば、お教えいただけますでしょうか。

逆質問はいくつ用意すればいい?

逆質問は3〜5つ程度、用意しておくと安心できるでしょう。面接の中で用意した逆質問への回答を話されてしまうケースもあれば、逆質問のために用意されている時間が長く、間が持たなくなってしまうケースもあります。タイプの違う質問を複数用意しておくことをお勧めします。

逆質問が思いつかない場合は?

その企業に対して、自分が知りたいと思ったことを挙げてみましょう。どうしても思いつかない場合は「面接の中で知りたかったことを教えていただけたので、現時点では質問したいことはございません」と伝えましょう。さらに、面接の中で興味を持ったことについて「御社の○○という点に魅力を感じ、ますます働きたい意欲が高まりました」など、意欲が高まったことを伝えると良いでしょう。

逆質問の終わり方はどうすればいい?

ある程度、知りたいことについて答えてもらったら「ありがとうございます。御社の○○について、理解を深めることができました」と感謝の言葉を述べてから「私からの質問は以上です。ありがとうございました」という言葉で締めると良いでしょう。

そのほかの質問例と対策ポイント

「3年後のキャリアビジョン」などを聞かれたら、自分が3年後に活躍しているイメージを伝えましょう。「希望年収は?」と聞かれたら、希望の金額だけでなく、最低ラインの金額も伝えることがポイントです。また「他社の選考状況」を質問された場合は「○○業界で○社の選考を進めております」など、簡潔に伝えれば良いでしょう。ただし、応募企業と全く違う業界の選考について話した場合は「一貫性がない」と判断される可能性があるので注意しましょう。

面接対策のためにやっておきたい事前準備

キャリアの棚卸し

経験・スキルの棚卸しを行い、自分の強みやアピールできることなどを整理しておきましょう。面接では「根拠となるエピソード」で説得力を持たせることも大事なので、実績を挙げたことについてもしっかりと整理しておくことが大事です。自己PRや自己紹介の回答に役立てることができるでしょう。

自己分析

自分の本質を分析した上で「なぜ転職したいのか」「転職で実現したいことは何か」を明確にし、その背景にある考え方などを整理しておきましょう。志望動機や転職理由などの回答に役立ちます。

企業研究

応募企業のビジネスや業界、仕事の進め方、企業文化、ミッション・ビジョン・バリューなどの企業理念を確認しておきましょう。
転職理由や志望動機、逆質問などに役立てることができます。

模擬面接

自分では話せると思っていても、実際に口に出して回答する場面になると、うまく話せなかったり、まとまりがなくなってしまったりする可能性があります。表情や身振り手振りなども面接の印象に影響するので確認・改善することが大事です。自分で動画を撮影し、練習・確認する方法もありますが、誰かに質問してもらい、客観的に改善ポイントを教えてもらうほうが面接の通過率をアップできるでしょう。

オンラインと対面の面接で準備しておくこと

一次面接をオンラインで行う企業は増えています。必要な機材を準備するだけでなく、通信状況が良く、背景に余計なものが写り込まない場所も選定しておきましょう。オンラインの場合は表情や声のトーンなどが伝わりにくいため、画面越しの表情や話し方をチェックし、改善することも大事です。また、オンライン面接が増えていても、最終面接は対面で行う企業も少なくありません。入退室の振る舞い方がわからずに、動揺して面接に影響するケースはよくあるので、きちんと確認しておきましょう。

「面接対策しない」は転職に失敗する要因

面接対策をしない場合、緊張して何も言えなかったり、想定していない質問に動揺したりするケースはよくあります。また「経験・スキルに自信があるのに、よくある質問に対し、企業にマッチしていない内容を回答してしまった」「自分はうまく話せると思っていたけれど、面接で思うように話せずに失敗した」「面接当日に入退室のマナーがわからず、困ってしまった」などの失敗例もあります。転職活動を成功に導くためにも、面接対策はしっかり行うことが大事だと考えましょう。

面接対策をする時間がない場合はどうすればいい?

転職エージェントを活用して転職活動を行うことがお勧めです。転職エージェントでは、模擬面接などの面接対策を受けることができ、改善のアドバイスも受けられます。また、リクルートエージェントでは、面接準備シートや面接準備のアドバイスがまとめられた資料など、面接対策に役立つものも提供しています。直前準備などの注意点も教えてくれるので、上手に活用してみるのも一つの方法です。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2018年09月05日 記事更新日:2023年05月23日

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。