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転職の面接で短所を言い換える方法とは? 例文と注意点を解説

面接 長所短所

面接でよく聞かれる、「あなたの短所(弱み)を教えてください」という質問。どう答えればいいのか悩んでしまう人は少なくないのではないでしょうか。
企業はこの質問から何を読み取っているのか、そしてどういう視点で考え、答えればいいのか、「リクルートエージェント」のキャリアアドバイザーに詳しく聞きました。

面接担当者が短所について質問する意図

自分の短所を面接で伝えるのは難しいと感じる人も多いでしょう。「あなたの短所を教えてください」と直接的に問われる場合もあれば、「あなたの弱点は何ですか?」などと違う言い回しで聞かれるケースも。
以下では、面接担当者が短所について質問する2つの理由を説明します。

応募者が自身を客観的に自己分析できているかを見ている

短所の回答に正解や不正解はなく、特定の弱点が原因で不採用になるわけではありません。面接担当者は求職者が客観的な視点で自己分析できているかを知りたいのです。

短所に限らず、面接の場で質問に答えるには自己分析が欠かせません。他ならぬ自分自身が己を知らなければ、他者に人柄を伝えられないからです。物事を俯瞰的に分析する能力は職種に関係なく必要であり、短所に関する質問はそれを知るための手段に過ぎないのです。

回答から人柄や仕事の進め方を読み取っている

企業は一緒に働きたい、自社に貢献してくれそうな人材を探すために面接を実施します。そのなかで面接担当者は、求職者の回答から性格や仕事に対する姿勢を推し量っています。人柄やビジネススキルは、ささいな言葉選びからも感じ取ることが可能です。

もし応募者のスキルが、自社の求める水準に到達していなくても、採用後に育成しようと考える企業は存在します。面接に臨む前に志望する企業が求める人物像を調べ、それに近い回答を用意できれば選考の通過率が上がると期待できるでしょう。

短所の回答例文

続いては、面接で使える短所の回答例を7つ紹介します。実践的な内容ですので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

心配性

私の短所は、心配性なところです。子どもの頃から心配性で、忘れ物がないか何度も確認していました。仕事ではリスク回避が求められるため、心配性な性格を逆手に取ってミス防止に役立てています。おかげで抜け漏れが少なく、仕事の手際が良いと上司から高い評価を得ることができました。

せっかち

私の短所は、せっかちなところです。日頃から早く行動する癖が身についており、じっくり動くのは苦手だと自覚しています。持ち前の行動力を武器に新しい挑戦を続けており、最近では仕事に役立ちそうな資格を5つ取得しました。チャレンジ精神は誰にも負けないと自負しております。

飽きっぽい

私の短所は、飽きっぽいところです。幼少期から飽きっぽい性格だと自認していて、習い事が長続きしなかった苦い経験があります。その反面、好奇心が旺盛で新しいアイデアを生み出すのが得意でした。現職では会社の広報に所属していて、斬新な切り口の企画を考えるのに役立っています。

慎重

私の短所は慎重すぎるところです。周囲の人からは「石橋を叩いて渡る性格」だと言われることが多いです。行動を起こすまで時間がかかるものの、予想外のトラブルを想定して動くため、何かあったときに慌てずに済むというメリットがあります。

優柔不断

私の短所は優柔不断なところです。優先順位をつけるのが苦手だと自覚しています。とはいえ、仕事では決断力が求められる場面も多々あるので、ルールを作って対策してきました。具体的には意思決定のリミットを設け、期日に間に合うように心掛けています。

流されやすい

私の短所は周囲に流されやすいところです。言いたいことがあっても、つい周りの人に合わせてしまいがちな部分があります。その一方で、昔から「協調性がある」と言われることも多く、意見が対立した際には進んで調整役を引き受けていました。双方の主張をまとめつつ場を収めるスキルには自信があります。

頑固

私の短所は頑固なところです。目標を達成できないと非常に悔しく、己のふがいなさに情けなさを感じてしまいます。そこで結果に固執するのではなく、どうすれば壁を乗り越えられるかを考えるようにしました。たとえば営業のノルマに到達できなかったときは、課題を洗い出して1つずつ潰していき、最終的に目標の成約件数を獲得できました。

面接で短所について回答する際の注意点

短所を面接で伝える際には、以下で述べる4つの注意点を知っておくと役に立ちます。これから転職活動をする予定の人は目を通してみてください。

具体的な改善策を示す

短所を伝える際は「短所を改善するために実践していること」も併せて説明するといいでしょう。短所をどう捉え、改善するためにどんな努力をしているのかまで伝えると、課題認識能力、課題解決能力の高さが伝わり、人事に入社後の活躍ぶりをよりリアルにイメージさせることができます。一例をご紹介します。

【短所の改善策の一例】

短所 改善策
飽きっぽい 1つのことを継続できるよう自分なりに工夫している
マイペース 時間管理やスケジュール管理を徹底するようにしている
おせっかい 必要以上に他人に干渉せず、協力を求められたら手助けする

 

長所に言い換えられる短所を選ぶ

短所を選ぶ際には「面接に適しているか?」という視点が欠かせません。工夫次第で長所に変換できるなら問題ありませんが、なかにはビジネスにふさわしくないものもあります。
たとえば「時間にルーズ」「他人の話を聞くのが苦手」といった短所は伝えるべきではないでしょう。いずれも常識がない・仕事に支障があると判断されかねません。

他の質問の回答との整合性を考える

例えば、志望動機として「社員一人ひとりが裁量権を持ち、スピード感を持って仕事を進められる点に惹かれた」と伝えた後に、「長所は慎重に物事を進める点、短所はスピード感に欠ける点」と言われたら、企業は「スピード感に欠けるのに、なぜうちを志望したの?」と違和感を持ちます。

面接で良く聞かれる質問について準備する際は、答えの整合性にも気を配りましょう。自分を少しでもよく見せようと無理に取り繕うと、バランスが崩れることが多いので、この機会に改めて自身を客観視し、自己分析することが大切です。

「短所はありません」はNG

誰でも何かしら弱点はあるものなので、面接で短所がないと答えることによって自分を客観的に理解できていないと思われる可能性があります。それだけでなく「よほど自信があるのでは?」「プライドが高くてなじめないかもしれないかもしれない」とマイナスの評価につながりかねません。短所は長所の裏返しと捉え、謙虚な姿勢を持ちましょう

自分の短所を把握して転職活動に活かそう

欠点のない人間はいないとはいえ、面接で短所を伝える際に心理的な抵抗を感じる人が多いのではないでしょうか。もちろん短所だけではマイナスの印象に終わりますが、同時に改善策を述べれば問題ありません。短所と向き合う姿勢を示すことが重要です。

転職で悩んでいる人は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。数多くの求職者をサポートしてきたノウハウが蓄積されています。まずはお気軽にリクルートエージェントへご相談ください。

記事作成日:2018年10月12日 記事更新日:2023年1月24日

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