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視野を広げることで、運命の一社に出会えた

転職を「成功した人」と「失敗した人」は、それぞれどんなきっかけで、どんな方法で転職活動を進めたのでしょうか。
ここでは、転職にまつわる成功・失敗事例を通じて転職活動を上手に進めるコツをご紹介します。

応募条件に合わない会社にも果敢に挑戦。しかし、100社で不採用に…

転職事例:吉本さん(45歳)
技術関連ベンチャー 事業企画 → 機械メーカー 事業企画
年収 : 1000万円 → 700万円

・経験を生かして、新しいチャレンジがしたい

転職はこれで6回目になります。もともと大手メーカーの事業企画職に従事していましたが、制約の多さや案件のペースの遅さにしびれを切らし、転職。その後、ベンチャー企業を複数渡り歩きました。新規事業を立ち上げ、軌道に乗せたら次の会社へと、転職を繰り返したのです。今回は、会社の倒産が決まり、次の企業を探すことになりました。

早速、複数の求人サイトに登録。景況感から厳しい転職活動になると判断し、事業企画に加えて、管理部門や営業部門のマネジメント職など幅広い職種に応募しました。応募条件が当てはまらない求人でも、自分の経験が生かせると判断したら迷うことなく応募。もちろん、一社一社の事業内容・仕事内容を見て、自分の経験が生かせそうな部分を職務経歴書でアピールしました。しかし、計100社くらい応募したにも関わらず、すべて書類選考で落ちてしまったんです。こうして、一人での活動に行き詰まり、リクルートエージェントに相談することにしました。

CA(キャリアアドバイザー)さんは、「広い視野で求人を探し、企業が求める要素と自分の経験が一致する部分を書類でアピールしたのはとてもいい」と私の活動を誉めてくださいました。しかし、残念ながらそのアピールは、相手に届いていなかったようです。採用企業には多くの応募書類が届くため、「転職歴3回以上は不採用」などの選考基準を設けている場合があるのだとか。豊富な経験を持っていても条件が合わなければ、応募書類には目を通さないそうです。私の場合、転職回数の多さが原因で不採用になった可能性が高いとのことでした。

さすがに落ち込みましたね。「自分は転職市場で価値がないのか」と…。もう、諦めるしかないのかと思いました。そんな私にCAさんは「確かに転職回数は多いですね。しかし、誰よりも多くの事業を立ち上げた経験、幅広い視点をお持ちのように思いますので、吉本さんの経験を必要としている企業はきっとあるはずです。いろいろな可能性を一緒に探っていきましょう。」と私の背中を押してくれました。 こうして、CAさんと一緒に転職先を探すための希望条件を整理していくことになったのです。

 

転職成功のポイント!
転職回数の多さは不利に。広い視野で転職の可能性を追求することが大切。

吉本さんの場合、広い視野を持って転職活動を進めていましたが、転職回数の多さが大きなハンデとなっていました。
転職市場では、転職回数が増えるほど不利になります。企業は「入社しても辞めてしまうのではないか」「忍耐力がないのではないか」「経験が浅いのではないか」などの理由から不採用と判断してしまう場合があるのです。転職回数が多い方は、その理由を応募書類に明確に書き、面接でも採用企業が納得できるように説明できるようにしましょう。
また、特定の業界・職種に限らず、異業界・異職種にも目を向けて自分の経験やスキルが生かせる場を探っていくことが大切です。

視野を広げたら、新しい選択肢が生まれた

希望条件には、まず始めに「事業企画」「やりがい」を挙げました。しかし、家族を支えるための「給与」、倒産をもう経験したくないので、「成長が見込める企業」など、考えると次々に希望条件が出てきました。

その時に、CAさんから「吉本さんが転職を繰り返してきた理由を振り返ってみませんか?」と投げかけられたのです。「希望条件はたくさんあるものですが、そのすべてが叶う企業は限りなく少ないのです。多くの企業に出会うために、転職の理由を振り返り、希望条件と優先順位を整理しておきましょう。」とアドバイスしてくださったのです。

改めて振り返ってみると、私の転職理由は、いつも「事業立ち上げができる環境」と「やりがい」を求めてのことでした。もちろん、次の転職先を探すにあたってもこの2点は外せない条件でしたので、この2点以外の条件は優先順位を下げて求人を探すことにしました。

そうして、CAさんはいくつかの求人を紹介してくださったのですが、私はその内容を見て驚きました。なんと東北から九州まで複数の求人を紹介してくださったのです。私は、事業企画なら東京だろうと思い込んでいましたので、地方には目も向けませんでした。

CAさん曰く、地方で事業企画の経験者を求めている企業は意外にあり、経営を見直したいけれどノウハウがない、自社製品を海外展開したいけど既存社員では対応できないと悩んでいる企業があるとのことでした。

CAさんに紹介いただいた企業の一社に、東北の機械メーカー・A社がありました。A社は50名程度の規模ながら、ある分野の技術に強みを持ち、業績が安定している会社。それでも、将来を見据えるとこのままではいけない、新しい取り組みをしていかなければならないという課題意識を持ち、新しい事業開発を担う人材を求めているとのことです。A社の技術分野に関する知識は持っていたので、経験が生かせそうだと思い、応募を決意しました。

 

転職成功のポイント!
転職活動の早い段階で、希望条件に「優先順位」をつけておく

転職先に求める条件は、業種・職種・仕事内容・職場環境・社風・制度・年収・勤務地など、挙げていけばキリがありません。転職先に求める条件を考える場合、「せっかく転職するなら」と、希望条件がどんどん増えてしまいがちです。そこで、転職活動を始める段階で、自分にとっての優先順位を明確にしておきましょう。希望に合う求人が見つからない場合は、下位の条件を見送ることで、選択肢が増えます。逆に複数の選択肢があって迷った場合には、優先順位と照らし合わせれば判断しやすくなるでしょう。

自分が必要とされ、価値を発揮できる場所で働ける幸せ

面接は1回。相手は社長です。形式的な質疑応答ではなく、ざっくばらんな雰囲気の話し合い、という感じでした。社長は、初対面の私にも、素直な本音をぶつけてくれました。新しいことに取り組んでいきたいという情熱、しかし実現させるノウハウがないことへの歯がゆい思いが、ストレートに伝わってきましたね。だから、私も本音を話しやすかったです。結局、3時間ほど話し込んだでしょうか、すっかり意気投合し、「ぜひとも、うちに来てほしい」と言われました。

帰りの新幹線の中で、その言葉をしみじみと噛み締め、入社を決意しました。「新規事業立ち上げができる。そして何より社長が自分を必要としてくれている」と。

入社した今は、早速、社長と一緒に新規事業のプランを練っています。久々にワクワクする気分を味わっていますよ。単身赴任となったものの、東京へは新幹線で2時間ほどなので、それほど遠く離れた気はしないですね。仕事はもちろんのこと、家庭も支えていける今の環境に大変満足しています。

 

担当キャリアアドバイザーより

吉本さんは、「勤務地」という条件を見直すことで、自分らしく活躍できるステージを発見されました。

地方経済は厳しいといわれますが、その中にも独自性のある商品や技術で国内・世界でトップクラスのシェアを持つ企業、地域密着型のビジネス展開により地域で大きな影響力を持つ企業など、安定した収益を維持している企業はあります。このような企業の経営者の中には、「地元にはいない人材」を求めている方も多いのです。競争が激しい大都市圏で揉まれ、ノウハウやスキルを身に付けた人材を幹部候補として迎えたい、そういった人材に社内に新風を吹き込んでほしい、一緒に成長戦略を引っ張っていってほしいと考えているのです。
求職者側の立場から見ると、地方は東京などの大都市圏と比較してライバルが少ないといえます。また、大都市では当たり前と思われる知識やスキルも、地方に行けば高く評価してもらえる可能性もあります。自分の経験・志向を生かす選択肢として、地方へのUターン・Iターンも視野に入れてみてはいかがでしょうか。