
転職を「成功した人」と「失敗した人」は、それぞれどんなきっかけで、どんな方法で転職活動を進めたのでしょうか。
ここでは、転職にまつわる成功・失敗事例を通じて転職活動を上手に進めるコツをご紹介します。
会社が倒産してしまい、転職活動をスタート
転職事例:高畠さん(24歳) |
私はとにかく英語が好きだったので、新卒で英会話学校に営業職として就職しました。仕事は楽しかったですよ。生徒さんたちとの交流はもちろん、講師たちとも「いい英会話教育」について日々語り合ったりして、どっぷりと英語の世界に浸っていられましたからね。
入社2年目で教室長を任されたのも大きかった。給料が220万円というのは不満だったけれど、やりがいという点では言うことなしで、ずっとこの仕事に打ち込もうと考えていました。
だけど、入社3年目のある日、突然会社が倒産してしまったんです。なんでも、並行して行っていた事業がうまくいかなくなったとのこと…。
それで仕方なく転職活動をスタートさせたわけですが、これがなかなかうまくいかなかった。服と化粧品が好きで、広報という仕事に漠然とした憧れを持っていたので、アパレルや化粧品会社の広報に応募してみたのですが、ことごとく不合格。頭を抱えてしまいましたね。
リクルートエージェントさんに相談に行ったのは、そんなひどい状況のとき。転職に成功した元同僚に相談したところ、彼女が転職の際にお世話になったということで勧められたんです。
転職成功のポイント!
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自分の強みを再認識し、軌道を修正
キャリアアドバイザー(CA)さんからは、私がこれまでやってきた新規顧客獲得やアフターフォローのスキル、講師のマネージメントに関する能力を、もっと自分の強みとして意識すべきだと言われました。
たしかに仕事では当たり前のことはこなしてきたつもりです。でも、自分ではそれが周りに評価されることだとは思ってもいなかった。改めて人から指摘されてはじめて、「そうだったんだ」と気付いた感じで、嬉しかったですね。このCAさんに受けたアドバイスから、転職先は自分の強みを最大限活かせるところに的を絞ることにしました。もともと漠然とした希望でしかなかったアパレル・化粧品の広報は、この時点ですっぱり諦めていました。
そしてCAさんから提案されたのは、人材紹介会社への転職でした。はじめは「まったくの異業種じゃないの?」と思ったんですが、よく話を聞くと、これまでのスキルがそのまま活かせるとのこと。しかも、教育業界からの転職成功例がたくさんあることも分かりました。徐々にではあるけど、「もしかしたら、自分に合っているのかな」と思うようになり、本格的に人材業界への転職に取り組み始めたというわけです。
転職成功のポイント!
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効率的に学べた、模擬面接とセミナー
転職の方向性が決まっていたので、面接において対策すべきポイントは明確でした。CAさんから勧められて参加した面接力向上セミナーや模擬面接では、自分のアピールすべき強みが何か、そしてそれをどう伝えれば企業ニーズとマッチさせられるのか、かなり効率的に学ぶことができたと思います。
おかげで4社受けたうち、3つも内定をいただくことができました。入社を決めたのは、そのなかでも一番の大手です。やっぱり以前の体験があるので、事業規模を重視しました。
実力主義な会社ですが、その分やりがいがあり、楽しみながら働くことができています。一人では絶対にできなかった転職だなぁ、としみじみ思う毎日です。
担当キャリアアドバイザーより高畠さんは、最初自分の強みが何かまったく把握されていませんでした。 |