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製薬メーカーに応募。志望動機の弱さを見破られ、面接に失敗

転職を「成功した人」と「失敗した人」は、それぞれどんなきっかけで、どんな方法で転職活動を進めたのでしょうか。
ここでは、転職にまつわる成功・失敗事例を通じて転職活動を上手に進めるコツをご紹介します。

製薬メーカーに応募するも、面接で全敗…

転職事例:大島さん(30歳)
中規模CRO モニター → 現職に残留
年収 : 500万円 → 500万円
・製薬メーカーのモニターとしてスキルアップしたい
・非公開求人を見たい

中堅規模のCROでモニターを務めて5年、そろそろキャリアアップしたいと思い、転職活動を開始しました。目指したのは製薬メーカーです。

CROは任される業務範囲が狭いと思い込んでいたため、企画立案から承認対応まで携われるようになりたいと思ったんです。それなら、やはり製薬メーカーだよな、と。

最初は求人サイトで見つけた複数の製薬メーカーに応募しました。そのうち何社かは面接に進めたんですが、最終的には全て落ちてしまいました。経験が浅いからなのか、英語力が足りなかったからなのか、落ちた理由が、全くわかりませんでした。引き続き、求人サイトで新しい求人情報に応募したのですが、とうとう、製薬メーカーの求人が見つけられなくなり、リクルートエージェントに相談しました。

CA(キャリアアドバイザー)さんとの面談では、今までの経験について話しました。症例数が少ない難病向けのプロジェクトに携わった際、対象になる患者さんが少なく日本中を探しまわったことや、知り合いのドクターに頼み込んで地方のドクターを紹介してもらったことなどです。CAさんから、マニュアルがない中、自分で工夫して行動した経験は、採用企業から高く評価されるポイントだと教わりました。

では、なぜ面接に失敗し続けてしまったのか。その理由は、CAさんとの会話の中で明らかになりました。CAさんから「なぜ、製薬メーカーに行きたいのですか?」と尋ねられ、私は「今よりも幅広い仕事に携わりたいからです」と答えました。すると、「なぜ幅広い仕事に携わりたいのですか?」と聞かれ、私は黙り込んでしまいました。

面接でも同じようなことを聞かれて、言葉に詰まってしまったことを思い出し、志望動機が浅いことに気づきました。CAさんが言うには、CRO業界の転職市場において、私の経験はまだまだ浅いと見なされるとのこと。だからこそ、説得力のある志望動機や意欲を伝える必要があるのですが、私は完全に対策不足だったんです。

 

転職成功のポイント!
「なぜ?」を繰り返し、掘り下げてみる

転職理由や志望動機は、経験・スキルと同等かそれ以上に重視されるポイント。あいまいで表面的な内容では、採用企業を納得させることはできません。また、あなた自身が納得感のある転職を実現することができないでしょう。「なぜ転職したいのか」「なぜそう思うのか」を繰り返し自分に問うことで、転職理由や志望動機を掘り下げていきましょう。課題が見えてくると同時に、面接での受け答えにも説得力が増します。

「憧れ」を抱いた転職であることが、面接官に見抜かれていた。

CAさんからは、自分のキャリアプランと、転職理由を再確認する必要があると言われました。そこで、CAさんと「今よりも幅広い仕事に携わりたい」という言葉を深堀りしていったんです。

最終的に、「臨床開発の前後工程を広く見渡すことで、モニターとしての仕事の質を高めたい」という結論に至りました。しかし、この結論に対しても、CAさんから「それは、CROでも実現可能ではありませんか?」と突っ込まれてしまいました。

私は返答に困ってしまい、CAさんに「製薬メーカーの面接では、そこまで細かく突っ込んで聞かれるんですか?」と思わず聞き返してしまいました。

すると、CAさんが言うには、「CROから製薬メーカーを志望する人は、企業ブランドに対して漠然とした憧れを抱いている人が多い。けれど、製薬メーカーでの業務は大変なことも多く、忍耐力も必要。だから、採用企業は強い意思や覚悟があるのかを確認している」とのことでした。

本音を見透かされたような気がしましたね。確かに私が製薬メーカーを志望した理由も、「憧れ」の部分が大きかった。面接でも、それを見抜かれていたんでしょう…。

 

転職成功のポイント!
企業が不安に思うポイントを把握し、対策を練る

「自社への応募者は、こんな勘違いをしているケースが多い」「こういうタイプの人が入社した場合、こういうところで失敗しがち」…。企業は、応募者の希望と仕事内容のミスマッチを防ぐために、いろいろな質問を準備しています。その質問に具体的に回答できる人だけが内定を手にすることができるのです。
そこで、採用企業が自分に対して抱くであろう懸念点を予測し、そこを払拭するための対策を練る必要があります。しかし、どんなポイントがネックとなるのか、一人で予測するのは困難なもの。ぜひ、数多くの転職成功事例を知る、キャリアアドバイザーのアドバイスを参考にしてください。

自己分析の結果、「転職しない」という結論に。

最終的に、今は転職の時期ではないという結論に達しました。製薬メーカーでしか実現できないことを見極めるためにも、今はCRO業界で臨床開発のプロとして知識を蓄える必要があると気付いたんです。

転職活動を始めたころは、「この仕事を続けていても、自分の価値は高まらないのでは」なんて考えていましたが、CAさんとの面談の中で、製薬業界に限らず、CRO業界でモニターとして、仕事の幅や質を高める方法はまだあると気が付いたんです。

将来、転職市場で経験を評価されるように、今はもっと幅広い視野で業務に取り組み、なるべく多くことを吸収したいと考えています。

 

担当キャリアアドバイザーより

転職を考える際には「なぜ?」を常に意識してみてください。自己分析の際には「なぜ自分は転職したいのか」、企業研究の際には「なぜ、その仕事に魅力を感じるのか」「なぜその会社に入りたいのか」というように、突き詰めて考えることで自分の志望動機への納得感が高まります。その結果、あなたの説明が採用企業にも伝わりやすくなるのです。とはいえ、転職理由や志望動機の棚卸しは一人ではなかなか難しいもの。行き詰ってしまうときには、キャリアアドバイザーがお手伝いします。

CROからメーカーへの転職を実現された方は、主に「人物面」が評価されています。主な評価のポイントは「自分の考えがしっかりまとまっている」「自分の意見を自分の言葉で言える」「マニュアルに従うだけでなく、独自の工夫ができる」などです。面接では、志望動機や強みを言語化して伝える準備をしておきましょう。