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挽回しようという焦りが先行し、企業選択を間違えました

転職を「成功した人」と「失敗した人」は、それぞれどんなきっかけで、どんな方法で転職活動を進めたのでしょうか。
ここでは、転職にまつわる成功・失敗事例を通じて転職活動を上手に進めるコツをご紹介します。

「もう一花咲かせたい」焦りが先行して後悔

転職事例:清水さん(39歳)
地方銀行の営業 → 外資系金融会社のリテール職
年収 : 700万円 → 1,000万円

・自分の価値を正当に評価してもらいたい
・収入をアップさせたい

地方銀行に17年勤めていました。30代前半まで個人向けの投資商品などの営業で実績を上げ、その後、役職が付いた形で法人向け部門に異動しました。割とスムーズなキャリアアップをしていたと思います。

しかし、その法人向け部門で私は挫折してしまったのです。思うような成果を出せず、その責務が問われ、再び個人向けの担当に戻されてしまいました。これは、他の人の失敗例から考えると、もうこの会社での出世は期待できないということ。順調にやってきたこれまでのキャリアを思い、絶望的な気分になりました。

とはいえ、かつては実績を上げた営業としてのプライドはまだ残っていて、場所さえ変えれば、もう一花咲かせられるものと信じていました。そして私は転職を決意。自分一人で転職活動し、中途採用者が不利にならず、かつ年収が大幅にアップする大手の外資系金融会社に入社を決めたのです。

ところが、入ってみて愕然としました。そこでは、私の仕事に対する価値観とは相反することが繰り広げられていたのです。成果主義が強すぎて社員同士の顧客の奪い合いは当たり前。実績が上がらないと、非情な人事が敢行され、例えば40代以上の社員の在籍が極端に少なかったりするという現実もありました。内資の銀行で長くやってきた私にとっては、憤りすら感じる経営スタイルと映ったのです。

転職成功のポイント!
条件やイメージだけで転職するのは危険です

この方は、焦燥感もあったのでしょうが、表面的なイメージと年収のいい条件だけを見て転職し、大きな後悔をする結果となりました。

転職前には、その企業の業務スタイルや価値観、社風が自分にフィットするかどうか、落ち着いて確認することが大切です。

半年での転職が理由で不採用が続く

我慢できなくなった私は、入社後、半年もしないうちにその会社を辞めることにしました。そして今度は、より良い転職先を探すためにリクルートエージェントに相談に訪れたのです。

最初の面談で私は、キャリアアドバイザー(CA)さんに、とにかく外資ではない金融系の会社に転職したいという希望を伝えました。

CAさんは、その要望については理解してくれたようでした。しかし同時に、「前の転職先を半年で辞めたことはかなりのハンデになります。ご希望通りの結果が得られないことがあるかもしれませんが、覚悟しておいてください」ということも言われました。

そのときは、「たった一回の転職の失敗で、そんなことがあるものか」と軽く受け流していたのですが、実際に活動をスタートさせてみると、そのとおりになってしまいました。

いくら応募しても、書類がなかなか通過しないのです。たとえ面接までいけたとしても、今度は「覇気が感じられない」というような理由で落とされる有様でした。

3ヵ月ほどがんばりましたが、その時点で、私は疲れ果てていました。CAさんに「いったん休息期間を設けましょう」と言われたときは、妙にホッとしたものです。

 

転職成功のポイント!
年未満の転職歴は次の転職に不利に働きます

転職市場においては、1年未満の転職歴は不利に働くケースがあります。

実際、半年で辞められたこの方の場合は、数ヵ月にわたって、ほとんどの書類選考でお見送りとなってしまいました。次の転職を考えている方は、少なくとも1年以上の勤務実績は残すことをお勧めいたします。
それでも転職に踏み切る場合は、不利であることを認識し、その不利なポイントをカバーできるアピールポイントが必要です。

冷静さを取り戻して、活動再開

私は4ヵ月間休息しました。その間、銀行を辞めてからの転職活動の拙さについて深く反省しました。結局私は、なにもかも焦りすぎて失敗を招いてしまったのです。冷静さが売りでやってきたはずなのに、こんなことではいけないだろうと自分をきつくたしなめました。

気分が落ち着いた私は、活動を再開することにしました。すると、タイミングよく銀行出身者を経理として雇い入れたいという独立行政法人の求人が出てきたのです。

経理とはいえ簡単な帳簿が付けられればよく、それよりも、事業の資金調達ができる能力を求めているとのことでした。私はじっくり検討し、ここなら間違いないだろうという確信めいた思いを持ちました。CAさんも「この法人のニーズは、清水さんにフィットしています。うまくいく可能性はかなり高いと言っていいでしょう」と、後押ししてくれました。

無事、書類は通りました。つい先日、面接を終えてきたところです。自分では、わりといい評価を頂けたのではないかと思っています。なにより私自身、この法人の泰然とした雰囲気が気に入り、ぜひともこういうところで腰を落ち着けて働きたいと強く願っています。

 

担当キャリアアドバイザーより

地方銀行での出世を諦めた清水さんは、その挫折感を払拭しようという焦燥感に駆られて転職活動に走り、大きな失敗をされてしまいました。それだけで終わればまだいいのですが、失敗の後というのは、また焦りが募り、再び失敗を繰り返してしまいがちです。ご相談にこられたときの清水さんは、まさに、そのような状態でした。

しかし、あえてつくった休息期間が妙薬となったようです。清水さんは、自分を冷静に見直すことに成功され、良好な精神状態で活動をリスタートされています。
このケースからも見えてくるように、転職活動において、焦りは禁物なのです。