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立つ鳥だもの、あとを濁したって!?【第二新卒の転職事例Vol.61】

「何から始めたらいいのか分からない」「アピールできるものがない」「やりたい仕事が分からない」──。
働くこと、仕事のことで悩んでいる第二新卒のみなさんに向けて、第二新卒の方々の転職エピソードを、毎週1話ずつご紹介します。

立つ鳥だもの、あとを濁したって!?

会社を辞める時のマナー。知っていても守れなくなってしまう事態に陥ることも。

以前の顧客と今でも近況を報告し合うY・Tさんの事例

●大手旅行会社に就職し、法人向けの企画営業を担当。
●後任に仕事を引き継ぐため企業別レポートを作成。
●“人のサポート”に深く関わりたいと、介護関連会社に転職。

プロジェクト途中で会社を辞めたA・Wさんの事例

●新卒入社した大手ソフトウエア会社で人事部門に配属。
●人事制度改定にアシスタントとして参加。
●転職先企業の入社日を守るため、プロジェクトの途中で退職。

人と関わり、人のサポートをすることが好きだというY・Tさんは、大手旅行会社に就職し、学校や企業などの団体旅行を企画営業する仕事をしていました。しかし、戦争やテロなどの影響で海外旅行が減り、デフレの影響で価格競争も激しくなるばかり。環境に左右されず、しかも人の役に立てる仕事がしたいと、介護関連の業務を行う企業へと転職を目指しました。
そんなY・Tさんがまずしたことは、これまでおつき合いのあった顧客の引き継ぎ資料をつくること。「キーマン」や「競合先」「提案内容で注意しなければいけない点」「請求書の上げ方」など、1社1社異なる“社内事情”が自分の後任者に一目で分かるよう、毎晩自宅で少しずつ、企業別引き継ぎレポートを完成させていきました。

引き継ぎ資料を自宅でコツコツ作成したというのは、まだ転職先が確定しておらず、転職活動をしていることを同僚にも秘密にしておきたかったから。と同時に、いつでも転職ができるよう、準備だけは万端にしておきたいという気持ちがあったといいます。なにより、自分が辞めた後もリレーションが取れている顧客に失礼があってはいけない…この思いが強かったのです。そうして、責任感の強いY・Tさんは、誰に言われたわけでもなく資料作りを行ったのでした。

それとは逆に、意外に早く転職先が決まってしまったのがA・Wさん。人材ビジネスに興味を持っていたA・Wさんは、ある大手の人材総合サービス会社の急募求人に応募したところ内定を得て、最終の役員面接で「1カ月後に入社する」と約束してしまったのでした。在籍企業での人事制度改定の作業はちょうど佳境を迎えたところ。アシスタントとはいえ、自分が抜けることで会社に迷惑をかけることもわかっていました。しかし、「去る会社と行く会社のどちらを優先するか」を考えた時、A・Wさんが選択したのは後者の「これからお世話になる会社」だったのでした。

その後Y・Tさんは、介護施設を全国に展開する企業へと、転職が決まり直属の上司に報告。退職するまでの期間、後任の営業担当者と顧客を周り、これまでお世話になったお礼と、新しい担当営業の紹介を行いました。おしまれながらも、新天地での活躍を応援してくれる顧客に改めて感謝したY・Tさんは、転職後もメールのやり取りを続けるなど、今でも旅行会社時代の顧客との連絡が続いているといいます。もちろん、企業別レポートは後任の営業にも喜ばれ、有終の美を飾ったY・Tさんを上司も笑顔で見送ってくれました。

さて、A・Wさんのほうですが、退社までの1カ月は毎晩遅くまでの残業が続き、引き継ぎノートは1ページも書けないままに過ぎていきました。A・Wさんが抜けることがわかっていながらも「人を採用している時間もない」人事部門は、1人減ったプロジェクトメンバーで、新人事制度の改定を進めることにしました。そんな時期の退社。A・Wさんは送別会を辞退し、ただただ深く頭を下げるしかなかったのです。今は、新天地で活躍しているとはいうものの、前職企業とのやりとりはぷっつりとしまったとのことでした。

キャリアアドバイザーからのひとこと

お世話になった会社と新天地、どちらも両方大切です。

円満退社に失敗した人の多くは、どちらかというと<これから行く会社を優先>して、<今いる会社をないがしろ>にした結果ということが多いようです。確かに会社を辞める場合、1カ月前には直属の上司に報告するのが常識とされています。しかし、その間で組織変更や後任の採用、業務引き継ぎなど、会社側にはやらなければならない準備が山ほどあるのです。なにより、顧客に迷惑がかかるようなことは、絶対に避けなければなりません。ご注意ください。立つ鳥だからといわず、残りの在籍期間は、今まで以上に誠意と感謝をもって最善をつくしましょう。なんといっても、円満退社だからこそ、その後の道も晴れ晴れ歩けるのですよ。

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