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憧れのコンサルタントへの転職に固執し、大失敗しました

転職を「成功した人」と「失敗した人」は、それぞれどんなきっかけで、どんな方法で転職活動を進めたのでしょうか。

ここでは、転職にまつわる成功・失敗事例を通じて転職活動を上手に進めるコツをご紹介します。

業界の頂点、コンサルタントへの憧れ

転職事例:平野さん(36歳)
金融系システムインテグレーターの営業 → 大手コンサルティングファームのITコンサルティング
年収 : 700万円 → 900万円
・収入をアップしたい
・業界の頂点の企業で働いてみたい

新卒時からこれまで、一貫してIT業界の営業をしてきました。長年やっていると、営業でも技術的な知識がかなりつき、お客さまの言われたことで技術的に無理があればその旨を説明し、より最適な技術をその場で提案できたりもしていたのです。

一昨年、ITコンサルタントに転職しようと考えたのは、そんなスキルの裏付けがあったため。ITコンサルタントというのは、IT業界の中では上流の仕事。キャリアの中盤に差しかかり、その職種についてみたいという欲望を抑えることができませんでした。

そして、実際にある転職紹介会社を通してその転職は果たせたのです。自信はありましたが、予想以上にスムーズで、我ながら驚きました。

でも実は、この転職は大失敗だったんです。というのも、この会社が求めている業務スタイルは、クライアントの言うことを技術者にそのまま委ねることだったから。コンサルティングと言うより、従順なコーディネーターと言ったほうがいいような仕事内容でした。心底落胆しましたね。そして、事前にもっと情報を集め、この会社のことを調べておくんだったと深く後悔しました。

 

転職成功のポイント!
職種のイメージだけで判断するのは危険です

この方は、「コンサルタント」という仕事への憧れだけで転職され、入社後にそれが失敗であったことを知ることになりました。「コンサルタント」や「マーケティング」は企業によって仕事内容が大きく異なる職種。入社後にどのような仕事をすることになるのかという具体的な情報もつかんでおくことが大切です。

 

キャリアアドバイザーから意外な職種の提案

結局私は、そのコンサルティングファームをわずか1年程度で退社し、再び転職活動をスタートさせました。そして、今度こそ思ったとおりのコンサルタントになるために、精度の高い企業情報を教えてくれるところに頼らなければと思い、リクルートエージェントを選ぶことにしたのです。

ところが最初の面談で、キャリアアドバイザー(CA)さんから「今まで培ってこられた強みを活かすなら、ITベンダーの営業が向いているのではないでしょうか」と言われたのです。

言っている意味を理解するのに時間がかかりました。私は上流工程に憧れてITコンサルタントになりたいと伝えたのに、いきなり違う方向性を示されても、素直には受け入れがたかったのです。

 

転職成功のポイント!
新しい可能性のご提案ができます

皆さんが希望されているものとは異なる業種・職種をご提案することがありますが、それは、キャリアやスキルを客観的に分析した上での提案なのです。
希望と違うことで戸惑うこともあるかもしれませんが、ぜひ、耳を傾けてみてください。新しい可能性に気づくことがあるかもしません。

 

改めて、自分の強みを活かした転職へ

CAさんはそんな私を見て、今度は質問を投げかけてきました。「将来、どういう仕事をしていきたいのですか?」「その仕事を通じて、なにを実現したいのですか?」と。

CAさんの質問に答え、その回答について考えていくうちに、自分はシステムの細かい部分で提案するのが得意なのであって、事業観点まで踏み込んで大きな提案をしたいわけではない、ということが分かってきました。つまり、ITコンサルタントに向いていない、という自覚が芽生えてきたのです。そして、前回の失敗については、単に自分の強みと職種の特性がマッチしなかったことが大きな原因だということにも、はじめて思いが至るようになりました。まるで、長い夢から覚めた気分でした。私は、改めて自分が目指すべき道がはっきり見えた気がしたのです。

同時に、なぜCAさんがITベンダーを勧めてくれたのかも納得し、俄然やる気がでてきました。これまでITベンダーに勤めた経験はありませんが、今、CAさんに情報をもらいながら、そこへの転職を目指し精力的に活動しています。

 

担当キャリアアドバイザーより

平野さんは、長いIT業界のキャリアを経て、かなりレベルの高い営業スキルを身につけており、皮肉にもそれが後に失敗に終わってしまったITコンサルタントへの転職も可能にさせたのです。
これは、キャリアとスキルがある方の陥りがちな失敗のパターンの一つと言えます。イメージだけにとらわれず、自分の強みやそれまでのキャリアがその企業で活かせるのかということをしっかりと見極めることが大切なのです。