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安易な転職の結果4ヵ月で退職。企業側に敬遠される結果に

転職を「成功した人」と「失敗した人」は、それぞれどんなきっかけで、どんな方法で転職活動を進めたのでしょうか。

ここでは、転職にまつわる成功・失敗事例を通じて転職活動を上手に進めるコツをご紹介します。

キャリアプランが描けない不安で転職活動をスタート

転職事例:中島さん(28歳)
技術系派遣会社社員 → 技術系派遣会社社員
年収 : 320万円 → 370万円
・キャリアアップ、スキルアップを目指したい
・収入をアップしたい

僕は電気関係では名門といわれる大学院で半導体の研究を行っていました。就職先は他の選択肢を考えることなく大手メーカーを希望していたし、行けるはずと思い込んでいました。

しかし、僕が就職活動をした年はまさに就職氷河期。会社規模にこだわったのが災いしたのか、思ったように結果が出ず、結局は技術者を企業に派遣する会社に入社することになったのです。

大手のメーカーに出入りできる上に難しい設計にも携われるので、当初はやりがいも感じたし、スキルアップも実感していました。でも次第に、ここぞという重要な仕事は任せてもらえないことが分かってきて、このままでは将来のキャリアプランが描けないという不安と不満が先立つようになりました。そうして3年経ったころには、メーカーの新入社員よりも給料が安いという事実に、強いストレスを感じるようになったのです。

そこで、会社を辞めてリクルートエージェントさんに相談に行きました。最初、キャリアアドバイザー(CA)さんからは電気メーカーへの転職を提案されました。規模にばらつきがあったことを多少不満に思いつつ何社か受けたのですが、全て落ちてしまった。CAさんは「まだ数社なので、対策を考えて転職活動を続けましょう」と励ましてくれましたが、就職活動の時のことを思い出してしまい、我慢できませんでした。

そして、CAさんが止めるのを聞かず、とりあえず前の会社と同じような技術者派遣の会社で正社員になることにしたのです。

転職成功のポイント!
「当初の転職理由に適うような転職活動を」

この方は、技術者としてしっかりしたキャリアプランの描ける環境と、最終学歴に相応しい給与の実現を強くお望みでした。しかし、それにも関わらず、わずか数社の応募がうまくいかなかった時点であっさり諦め、そもそもの転職理由を何も解決しないような選択肢を選ばれてしまいました。

その場しのぎのような判断では、いい転職にならないことが極めて多いと言えます。満足できる転職のためにも、当初思われた転職理由に適うような道を選んでください。

 

転職を繰り返した経歴が残った

結局、次の会社も入社して4ヵ月で辞めてしまいました。前の会社にいたときと同じ不満がむくむくと頭をもたげてきたのです。

前回止められたにも関わらず入社してこの結果になっているので相談し辛かったのですが、再びリクルートエージェントのCAさんに連絡を取ってみたところ、「再び一から出直しましょう」と受け入れてもらうことができました。

改めてCAさんが言うには、僕の学歴とスキルは申し分なく、大学院卒ということでもしメーカーに就職できれば、それなりに給料も高くもらえるだろうとのこと。ただ、転職を繰り返した経歴が残ってしまっており、しかも最後の会社は1年もたたないうちに辞めているというのは非常に不利だということを認識した上で、覚悟を持って転職活動して欲しいと言われました。つまり、たくさん落ちる可能性があるけど、焦らず落ち込まずにやってほしいと。

僕は、今度は心を入れ替えて、CAさんとともに本格的にメーカーへの転職を目指すことにしたのです。

転職成功のポイント!
「不利な経歴がある方は、そのことを自覚した活動が大切」

会社が倒産したということなら別ですが、短期間で退職、転職を繰り返された場合、非常に不利になります。もちろん努力次第で転職できる可能性は充分にありますが、そういう経歴をお持ちの方は、その不利な点をカバーできる自己PRが必要であることを前もって認識しておいてください。

 

二回目の転職活動は予想通り苦戦

やはり二回目の転職がネックになっているようで、今のところなかなか書類も通らず、やっと面接に漕ぎ付けたと思ってもお断りされることが続く状況。苦戦は予想できていたものの、「あの時CAさんのアドバイスを聞き入れて真剣に転職活動していれば…」と思うとなんともやりきれない心境です。

CAさんからは、面接で落ちた会社からのフィードバックを始め、いろいろアドバイスをもらっています。もちろん素直にその言葉を受け入れ、是正するよう努めています。今度こそは、メーカーに入社するという夢を叶えたいですからね。

 

担当キャリアアドバイザーより

中島さんの半導体の知識は相当豊富で、派遣として働く中で身につけた前職でのキャリアも年齢の割には十分にあると言えました。そういう意味では一回目の転職活動では希望どおりの企業に入社できる非常に大きなチャンスだったのですが、中島さんはそのことを認識できず、数社に落ちた段階で自らそのチャンスを捨ててしまったのです。

繰り返しになりますが、最初の転職目的を叶えることが一番の成功と言えます。目先の利益に惑わされず、たとえ不合格が続いても諦めずにアピールすべき強みを洗い出し、次の選考に挑んでください。

そして、もしご自分が不利な経歴をお持ちだと思った際には、それでもなお企業に「欲しい」と思われるような自己PRができるように、より一層念入りなキャリアの棚卸しをすることをおすすめします。

 

数多くの成功も失敗も見てきたキャリアアドバイザーがあなたの状況に合わせて、転職をサポートします。