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「広告デザイン」の言葉に飛びつき、仕事内容を理解しないまま転職し失敗

転職を「成功した人」と「失敗した人」は、それぞれどんなきっかけで、どんな方法で転職活動を進めたのでしょうか。
成功・失敗事例を通じて転職活動を上手に進めるコツをご紹介いたします。

新卒で入った外食チェーンを半年で退職。求人誌を見て飛びついた会社は…

転職事例:川上さん(26歳)
外食チェーンのホールスタッフ → 広告デザイン会社の進行管理・アシスタント
年収 : 250万円 → 300万円
学生時代から希望していたデザインの仕事がしたい

子どもの頃から絵を描くことが好きで、美術大学に進学しました。卒業後はデザインの仕事に就きたかったけど、求人が少なく、就職先が決まらないまま4年生の夏になり、焦って業種を問わず手当たり次第に応募し、最初に内定が出た飲食チェーンに入社を決意。ホールスタッフとして半年間働きましたが、やっぱりこれはやりたい仕事じゃない、と実感し、退職しました。

その後求人誌でデザインに関われそうな会社を探し、見つけたのが広告制作会社・A社でした。「未経験可」という条件に、「これだ!」と思いましたね。面接を受けたところ、「来週からでも来てほしい」とその場で採用が決定。デザインの仕事に近づけたことで、心躍るような気分でした。

ところが入社してまもなく、現実と理想のギャップに気付いたんです。A社は制作会社といっても、主力は映像関連。私の仕事は撮影・編集のスケジュール調整と映像データの整理、諸々の雑用。思い描いていたような「デザイン」の要素は社内のどこにもありませんでした。思えば、「広告業界」「クリエイティブな仕事現場」というだけで浮かれてしまって、面接では採用されたい一心で「何でもやります、がんばります」と訴えるだけ。その会社の事業内容や入社後の仕事内容をろくに確認しなかったんです。自業自得ですよね…。

転職成功のポイント!
安易な選択で転職歴を増やさないように

応募先の事業内容や、自分が任される仕事をよく理解しないまま入社すると、後々ギャップを感じることになります。だからといって、そこで転職を繰り返してしまうと、求人市場ではどんどん不利になってしまうということに…。だからこそ、入社を決意する前に自分の志向性を整理し、企業研究・仕事研究することがとても大切なのです。

 

悶々としたまま2年経過。ようやく始めた転職活動も行き詰る

転職先選びを失敗したとは思っていても、目の前の仕事に忙殺される毎日。それでも日々の収入を得るために辞めるわけにもいかず、再度転職活動を始める時間の余裕もなく…あっという間に2年たってしまいました。その間は完全に同じような雑用しか任せてもらえず、何のスキルも養えていないことへの不安が強くなり、ついに3年目に転職活動に踏み切ったんです。

「デザイナー」で求人を検索すると、Webデザインの正社員求人がいくつか見つかりました。友人に頼まれて、独学で趣味のWebサイトを作ったことがあったので、そのURLを添えて応募。しかし、面接に呼ばれることは1度もありませんでした。

なぜ、うまくいかないのか。その理由は、切羽詰ってリクルートエージェントを訪れたことで、ようやく理解できました。「趣味レベルの経験では、即戦力として評価されない」「26歳で転職2回目というのは、不安感を抱かれる」ということです。

深く考えずに就職・転職先を選んで動いたことが、転職市場での価値を想像以上に落としてしまっていたわけです。

転職成功のポイント!
自分を「即戦力」に近づける努力が必要

最近の転職市場では「即戦力」が求められています。今の職場で望むスキルを身につけられなかったとしても、時間を確保して独自に勉強するなどして、次にやりたい仕事に近づくための準備をすることはできるはずです。未経験職種への転職は、時間が経つほど可能性が閉じられていくもの。勉強するにしろ転職するにしろ、動くなら一刻も早いほうがいいでしょう。
また、職種へのこだわりが強い方であればあるほど、「これでないと!」と決めてかかってチャンスを狭めてしまいがちです。経験やスキルの不足ですぐにその職種に転職するのが難しい場合は、その次のステップで目標の職種になるためにどんな会社でどんな職種に就いておけばいいのか、といった転職計画を立てることもおすすめします。

 

不利な条件でも、勝負できるアピール材料を発掘

不利な状態で、いかに希望するデザインの仕事に近づくか。キャリアアドバイザー(CA)さんと話し合い、「正社員にこだわらず、契約社員という形態も視野に入れる」「収入より、実務経験が積めることを優先する」という方向性を定めました。夢に近づくためなら多少の条件面での妥協は仕方がないと納得できたのです。それにマッチする求人を探していただいたところ、主にWebデザイナーの求人が複数見つかりました。

一番の課題は、何を自分の強みとしてアピールするか、ということです。競争率は高く、ライバルたちはプロとして制作したWeb作品を提出してくる。そんな中、企業に目を留めてもらえるような自分の強みは何か、CAさんと何度も話し合いました。そこでCAさんが提案してくれたのが、「美大時代に制作した作品を活用しよう」ということ。実は転職相談に行った際、大学時代に描きためたデッサン画を持参していました。そこから、「他の応募者と差別化するために、これを応募書類に添付しよう」ということになったんです。

更にCAさんは、Webデザインの実績よりも根本的なデザインセンスを重視して選考する企業をピックアップしてくださいました。本格的なWeb制作の経験がないことを敬遠されてお見送りになってしまう会社ももちろんありましたが、数社の面接に呼ばれ、そのうちWeb制作会社B社の最終面接では、例のデッサン画にとても興味を持っていただきました。作品のテーマや作成期間、作成時のエピソードなどについてお話し、その結果、デザインのポテンシャルを評価されているとのこと。今は結果を待っているところです。遠回りしたものの、これで採用になれば今度こそデザイナーとしての一歩が踏み出せそうです。

担当キャリアアドバイザーより

「採用されること」を目標にし、「入社後に納得して働けること」への意識が欠落すると、自己アピールばかりに力を入れ、相手企業の研究が十分でなくなることがあります。企業研究・仕事研究はぜひ手を抜かないでください。更に川上さんの場合、業界への憧れが強く、相手企業を自分の希望イメージにあてはめてしまったことが失敗を招いてしまいました。

しかし、同じような理由で失敗するケースは少なくありません。たとえば「プロデューサーと求人票には書いてあったから入社したのに、実際の仕事内容はディレクターだった」「記事の企画ができると聞いたが、基本フォームに当てはめるだけだった」など。このような失敗を防ぐためには、求人広告に書かれている職種名や仕事内容を自分の知識の範囲でとらえるのではなく、面接で詳しく尋ねたり、社員と話をさせてもらうなどして、実情を確かめることが大切です。

リクルートエージェントでは、各社の仕事内容まで把握した上で求人をご紹介しています。このような失敗を未然に防ぐために、ぜひキャリアアドバイザーにご相談ください。

 

数多くの「成功事例」も「失敗事例」を見てきたキャリアアドバイザーがあなたの状況に合わせて、転職をサポートします。