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「なぜ転職するのか」を分析した結果、意外な求人に出会えました

転職を「成功した人」と「失敗した人」は、それぞれどんなきっかけで、どんな方法で転職活動を進めたのでしょうか。
成功・失敗事例を通じて転職活動を上手に進めるコツをご紹介いたします。

希望職種は明確なのに、「なぜそれを希望するのか」はあいまいだった

転職事例:丸山さん(28歳)
大手機械メーカー 設計 → プラント機器メーカー 設計
年収 : 500万円 → 500万円
・今とは異なる製品を手がけたい

以前は大手機械メーカーに勤務していました。入社以来、ある産業分野用の検査装置の設計を担当してきたんですが、2年前くらいから異動したいという思いが強くなって…。僕としては、検査装置よりも「動く大型機械」を作りたかったんです。それに、担当している検査装置は、今以上、大きな技術の発展は見込まれないし、ニーズが拡大することもありませんから。社内の別部門に異動したくて、上司にも相談したのですが、今の会社の組織体系からすると異動希望は叶いそうにない。そこで、リクルートエージェントを訪れ、「電車、特殊車両、建設機械などの設計の求人を紹介してほしい」と伝えました。しかし、残念ながら該当する求人はありませんでした。

「あきらめるしかないのか」とがっかりしていたところ、CA(キャリアアドバイザー)さんから、「なぜ、電車や特殊車両を手がけたいのですか?」と聞かれました。もちろん、「動く大型機械を作りたいから」と答えたんですが、「では、一般の自動車ではいけないのですか?」という質問には、言葉が詰まってしまいました。

「なぜ、電車や特殊車両に惹かれるのか?」。CAさんと対話を重ねるうちに、僕の中には「公共性が強く、社会貢献を感じられる仕事がしたい」という気持ちがあることに気付きました。

そこで、CAさんから提案いただいたのが、「エネルギー分野のプラント設備の設計」という選択肢です。最初聞いたときは意外でしたね。ところが、タービンやモジュールなどの部分で大学時代に専攻していた構造力学の知識が生かせること、世界規模でニーズが拡大していること、社会貢献性が強いこと、さまざまな要素が自分にマッチしていることに気付いたのです。

 

転職成功のポイント!
「志望理由」を分解すると、他の選択肢が見えてくる

特定の業種、職種、商品などに漠然と興味を抱いている場合は、「なぜその仕事がしたいのか」を、深く掘り下げてみましょう。根底にある「惹かれる理由」がわかれば、そのものの求人が見つからなかったとしても、同じ要素を含んでいる仕事を探すことで新たな選択肢に気付く可能性があり、納得感の高い転職につながります。

 

大手企業から中小企業へ。規模の差に不安もあったが…

プラント設備や関連機器のメーカーなど、大手から中小まで複数の会社を紹介していただき、応募しました。残念ながら、大手は書類選考で不採用。CAさんによると、半年ほど前にはプラント経験がない若手も採用されていたそうですが、未経験者枠がほぼ充足して、企業の目線がシビアになってきていたんだそうです。もう少し早く動けばよかったですね…。

それでも、特定領域で高い技術力を持つプラント機器メーカーから内定を得ることができました。ただ、いざ入社するとなると、正直、悩みました。何しろ、数万人規模の大手企業から500人以下の企業に移るわけですから、「安定性」という点では不安がありました。

けれど、「企業規模だけにとらわれていると、将来のリスクを正しく判断できませんよ」というCAさんの言葉で決断できました。いくら大手企業にいても、将来性の乏しい分野を担当し続けるのはリスクが大きい。それより、中小企業でも、将来につながる技術を身に付けた方がいいと思い、転職に踏み切りました。

 

転職成功のポイント!
「将来の自分」をイメージして決断を

20~30年前にトップの地位にあった企業が、マーケットの縮小とともに衰退してしまったケースは複数あります。 大手メーカー出身で、今では求められなくなった技術分野を専門としてきた方々が、転職に苦戦するケースも多々見られます。今現在の事業規模だけでなく、製品の将来性や技術の応用性などに注目してみてください。数十年後の雇用市場で価値ある人材になっていられるかどうか、将来の自分の姿をイメージしてみましょう。

 

会社の成長と同時に、自分も成長していける

名のある大手企業を辞めて、知名度の低い企業に移ることに対して、周囲からは疑問や反対の声もありました。けれど、実際に入社した今、僕の選択は間違っていなかったと思っています。今の会社は、「5年以内に売上高2倍」という目標を掲げ、成長の波に乗っています。自分もその波に乗ることで、会社の成長とともに、エンジニアとして成長していけると感じています。

マイナーチェンジの繰り返しだった前職では停滞感を覚えていましたが、今は新しい技術に挑戦できるのが楽しいですね。

 

担当キャリアアドバイザーより

転職活動をした上での最終結論として、現在の会社にとどまるか、転職するか、土壇場で迷ってしまうこともあります。どちらの道を選んでも、それぞれにリスクは伴うものです。納得して決断するためには、自分にとって何が一番大切なのかを見極め、優先順位をつける必要があります。
そのためにも、転職活動を始める段階から「なぜ転職したいのか」を掘り下げておきましょう。最初に方向性の軸をしっかり定めておけば、迷ったときに原点に立ち返り、適切な判断がしやすくなります。