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山口 揚平(ブルーマリーンパートナーズ 代表取締役)
ダイヤモンド・オンライン 2011年9月5日掲載

「好き」で「食う」を実現するには?AKB48とハーバードに共通する成功法則

2011年9月29日

「好き」を極める前に「土台」をつくる  成功のカギは意外性や小さな工夫?!

意外なところに土台はある。

たとえば、ディズニーリゾート(運営会社:オリエンタルランド)の土台は、実は「ワールドバザール」にある。

もちろん、アトラクションなどのコンテンツがバリューの中心であろう。だが収益構造を見ると、テーマパーク事業全体の売上高に占める入園料関連の割合は45%と、半分に満たない。物販で35%、飲食で19%の合計54%で、これらが占める割合の方が寧ろ大きい(図4)。

図4 左:オリエンタルランドのテーマパーク事業の売上高の半数以上は物販及び飲食から成る、右:ディズニーランドの入園者は入退園の際、必ずワールドバザールを通る(資料:会社情報)

図4 左:オリエンタルランドのテーマパーク事業の売上高の半数以上は物販及び飲食から成る
右:ディズニーランドの入園者は入退園の際、必ずワールドバザールを通る(資料:会社情報)

このように、本体でなく付加的なものの販売で儲けるモデルは「お土産型ビジネス」という。格安旅行会社最大手HISが企画するツアーも、あれだけ安く提供できるのは、ツアーの最中に落としてもらうお土産のキックバックで収益を稼いでいるからだ。

毛色の違うところでは、コピーライターの糸井重里氏が運営する「ほぼ日」というサイト(会社)がある。この会社、どうしてそんなに多くの人を雇うことができるのか? 答えは収益構造にある。

毎日のサイト運営での利益は多くを期待できない。儲けは「ほぼ日手帳」という手帳の販売にある。ファンは「ほぼ日」のコンテンツやコンセプトが詰まった手帳を毎年買うので、安定的な収益基盤を確立できているのである。

いくつかの例を出した。繰り返しになるが、「好き」を極める前に、「土台」に注意を払うべき、という点を強調しておきたい。

例えば、あなたが大道芸人なら、路上にSUICAやEdyで決済できる端末を持ち込んで芸をしたらどうだろう? 小銭を出すより簡単でスマートに、観客からお金を集めることができるかもしれない。

あるいは、アマチュアカメラマンは、写真を無料でどんどん撮ってあげて、それをアップロードしたURL付きのカード(名刺のようなもの)を、被写体の人に渡して、その被写体の人が写真をダウンロードするときに課金(クレジット:1枚50~100円)するようにしたら、より収益を稼げるかもしれない。

小さな工夫から、大きくて継続的な収益が生まれる例だ。


「やりたいこと」に適した「土台」を当てはめてみよう

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執筆者プロフィール

山口 揚平(ブルーマリーンパートナーズ 代表取締役)

早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却。現在は金融とデザインを融合させた新しい信用創造のしくみを考案中。専門は貨幣論・情報化社会論。主な著書に「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」(ランダムハウス講談社)」「企業分析力養成講座(日本実業出版社)」。

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