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転職したいけど自信がない…不安を解消する方法を紹介【年代別アドバイス付】

転職 自信がない

転職を考えているけれど、これまでの経験やスキルに自信がなく、新たな一歩を踏み出せない…。そんなときはどのように不安を解消し、行動すれば良いのでしょうか。

この記事では転職に対して自信が持てないときの原因や、年代別の転職のポイントなどについて、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏に解説いただきました。転職活動に対する不安を解消するための参考にしてみましょう。

転職したいけど自信がない原因は?

転職したいのに踏み出せない、または転職活動中に自信が持てない原因について紹介します。

スキル・経歴に自信がない

「特別なスキルや知識が必要な仕事はしてこなかったので、アピールできる経験は何もない…」と本人に自信がなくても、それらの経験やスキル・知識を求める企業があるかもしれません。

まずはキャリアの棚卸しとして、携わってきた仕事内容とこれまで取り組んできたことを振り返り、経歴をできる限り具体的に書き出してみることをおすすめします。その中で、評価されたこと・工夫したこと・改善したことなどを掘り起こしてみると、自身の“強み”となる経験などが見えてくる可能性があります。

面接を受ける自信がない

面接に自信を持って臨むには事前準備が大切です。質疑をシミュレーションして、回答を考えておきましょう。
あらかじめ聞かれそうな質問「これまでの経験」「自分の強み」「アピールポイント」などについて回答を考えた上で、鏡に向かって話したり、動画撮影して見返したりする方法があります。自信をもって話せているか確認してみましょう。家族や知人に聞いてもらい、率直な意見をもらうのも良いでしょう。

いずれにしても、事前準備をして回答の幅を広げておくことで「これだけ準備した」という自信がつき、面接当日の緊張も軽減するでしょう。

終わりが見えない転職活動に自信を喪失した

どんなに経験豊富で優秀な人でも、応募する企業によってはすべて内定を得ることができるとは限りません。選考の合否には企業と応募者との相性や、企業が応募者に求めるニーズが関わってくるため、選考を通らなかったとしても、その企業に自分がマッチしなかっただけのことであり自信を喪失する必要はありません。

「複数社の選考を受けたけれど通過できない」という場合は、希望の職種や業種以外にも視野を広げて応募先を見直すという方法もあります。

転職後にやっていけるか自信がない

多くの人は新しい環境で人間関係を一から築くことや、任される業務をこなせるのかという不安な気持ちを持っていることでしょう。
入社前に応募先企業の人間関係すべてを把握することは難しいですが、社風や雰囲気などは面接の際に気になる点を聞いたり、内定承諾前に先輩社員との面談や職場見学をしてみることで安心できるかもしれません。
また仕事内容が不安であれば、内定先企業に正直に気持ちを伝えることで、読んでおいた方が良い資料や書籍を案内してもらえる場合もあるでしょう。
入社後3か月程度は人間関係の構築、仕事内容を覚える期間という目標を自分なりに設定して行動してみることがおすすめです。設定した期間が過ぎる頃には、不安な気持ちも薄れ自信が付いている可能性もあります。

漠然と転職が怖くて応募する勇気がない

不安な気持ちが先行してしまい、応募する勇気が出ないという場合二つの理由が考えられます。
一つ目は転職活動全体の流れがわからない、働きながら転職活動をする場合のスケジュール管理に自信がないなど、方法がわからなくて不安なのかもしれません。
二つ目は「応募しても選考に通らないのではないか」という不安から、転職活動を始めること自体をためらっているパターンもあるでしょう。

まずは興味を持った企業に応募し、一度選考を受けてみることで転職活動の全体の流れをつかめるでしょう。転職活動は複数の企業に応募しながら選考を進めていくことが一般的なため、例え一社に落ちてしまっても問題ないと割り切る意識を持つことも大切です。実際に応募や選考を体験してみることで、次の行動を起こす自信につながるでしょう。

転職活動への不安を解消するポイント

転職活動に自信がないという場合の、不安を解消していくポイントを紹介します。

転職後に叶えたい姿を想像する

給与アップ、ワーク・ライフ・バランス、やりがいのある仕事がしたい、通勤時間の短縮など、転職後に期待する変化を想像することで転職理由が明確になります。例え転職を考えたきっかけが、現職の不満を解消するためであっても、転職後に叶えたい姿を想像することで気持ちが前向きになり、転職活動へのモチベーションも高まるでしょう。

経験やスキルの棚卸しをする

「自分には転職で活かせるようなスキルがない」と感じていても、これまでの業務経験やスキルが他社では高く評価される場合もあります。
自分にどのような経験やスキルがあるか、棚卸ししておくことで、希望する業界や職種の求人がどのような経験・スキルを求めているかがわかり、マッチする企業を選びやすくなるでしょう。

自分の市場価値を知る

不安を解消するための手段の一つとして、自分の市場価値を把握しておくと具体的な方向性が見えてくるでしょう。
市場価値は人材の需要と供給で決まります。市場価値があるということは、企業が求める能力を持っているともいえるでしょう。そのため希望条件が、転職市場で適切かどうか把握できると「このまま転職活動を進めるのか」「経験やスキルを高めてから転職するのか」次の行動を具体的に考えることができます。また転職市場の情報は転職エージェントに登録すると、業界に詳しいキャリアアドバイザーから詳細な情報を得られるでしょう。

自己分析をして長所や短所を確認する

自己分析を通して、自分がどのような強みや長所・短所を持ち、どのようなキャリアの方向性を求めているか深堀りしてみましょう。自身をよく知ることで転職の軸が明確になれば、マッチしやすい企業を選べるので選考通過率が高まります。
また自身について客観的に振り返ることができるため、応募先企業に貢献できることを言語化しやすくなるのもメリットのひとつです。自己PRや志望動機をしっかりと語ることができれば、選考で正しい理解や評価を得られる可能性があります。

転職に成功した人の体験談

転職成功を果たした3つのエピソードを紹介します。

Aさん(20代)

前職:英会話教室営業
現職:人材紹介会社営業
新卒で英会話学校に営業職として就職し、給与に不満はあるものの仕事に満足していたAさん。入社2年目にすでに教室長も任され、この仕事に打ち込もうと考えていましたが、ある日会社が倒産してしまいます。
これまでの経験をゼロリセットし、興味の持てるアパレルや化粧品会社の広報に応募するもことごとく不合格に…。そのような状況のなかで転職エージェントへ相談に行きました。

キャリアドバイザーから、これまでの経験を次につなげる視点で転職活動をすることをすすめられます。業務で培ってきた新規顧客獲得やアフターフォローのスキル、講師のマネジメントに関する能力を自分の強みとして意識しました。
自身の経験を最大限に活かせそうな人材紹介会社へ応募したところ、企業ニーズと自分の強みを見事にマッチさせ内定を獲得。転職後もやりがいを感じながら、楽しんで働いています。

Bさん(30代)

前職:不動産会社 営業職
現職:輸入・販売会社 営業職
不動産会社に勤務する個人向け営業職であるBさん。会社はM&A により他社に買収され組織も制度も一新し、年収がダウンしたのをきっかけに転職活動に踏み切ります。「せっかく転職するなら、華やかな世界を体験してみたい」と異業界にも応募、内定先は宝飾品の輸入・販売会社でした。Bさんはこれまでとは違う業界への転職を果たすことができたのです。

Aさんに宝飾品の知識はありませんでしたが、企業が採用に至ったポイントは「個人顧客との関係構築力」。たとえ分野が異なっても、活かせるスキルや営業としての即戦力が評価されて採用に至ったのでした。

Cさん(40代)

前職:技術関連ベンチャー 事業企画
現職:機械メーカー 事業企画
大手メーカーの事業企画職に従事するCさんは、ベンチャー企業の新規事業の立ち上げ後、軌道に乗せたら次の会社へ転職するということを繰り返していました。
そんな中、会社の倒産が決まり次の転職先を探すことになります。Bさんは条件が当てはまらなくても、自分の経験が活かせると判断したら幅広く応募しました。しかし、これまでの転職の多さから100社ほど書類選考で見送られてしまいます。

転職活動に行き詰まったCさんは転職エージェントに相談。キャリアドバイザーに相談した結果、譲れない条件以外は優先順位を下げ、エリアを東北から九州まで幅広く求人を紹介してもらうことにしました。すると地方の企業の中に、自分の身につけてきたノウハウやスキルを強く必要としてくれる会社に出会います。大都市では当たり前と思われていたC さんのスキルは高く評価され、一度の面接で内定を獲得することに成功しました。

それでも自信が持てないときは転職エージェントに相談してみよう

転職したいと考えているのに、あと一歩が踏み出せないのは「完璧な状態」でなければ転職できないと思い込んでいるのかもしれません。転職エージェントに相談すれば、キャリアアドバイザーによるスキルの棚卸しから、応募書類の添削、面接の模擬練習などのサポートを受けられるため、転職に対する不安な気持ちごとサポートしてもらえるでしょう。

またどんな仕事をしたいかわからない…と悩んでいる場合には、自分ひとりでは思いつかなかった選択肢を提案してもらえることもあります。現在の自分にまだ自信がなかったとしても、キャリアアドバイザーから様々なサポートを受けることで、内定獲得へのカギはしっかりとした事前準備の行動にあると感じられるでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2020年01月17日 記事更新日:2023年10月10日

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