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プロがアドバイス「転職すべきでない人」3つのタイプ

「このまま今の会社にいてもいいのだろうか」「友人が転職したらしい。自分もそろそろ転職しどきなんだろうか」──。
このように「転職すべきかどうか」で悩んでいる皆さんに、リクルートキャリアのキャリアアドバイザーが判断のポイントをアドバイスします。

リクルートエージェント キャリアアドバイザー 田中 奈緒
リクルートキャリアの転職エージェントサービス「リクルートエージェント」のキャリアアドバイザーとして、主に一般事務職全般を担当。

「転職すべきではない」のはどんな人?

「転職すべきか」に対する最終的な決断はご自身の決断に従うことが一番望ましいと思います。
他者から「すべきだ」「すべきでない」と言われて、それに従ったところで、自分の中に納得感がなければモヤモヤが残るでしょう。転職は大きく環境を変える決断。自分に覚悟があるかどうかを自問してみて、「どうしても転職したい」という気持ちが強いのであれば、前向きに取り組んでみることをお勧めします。

とはいえ、転職事例を多く見てきた私たちキャリアアドバイザーの目から見て、「早まって転職の決断をしないほうがいい」と思う方もいらっしゃいます。「転職すべきではない」と断言はしませんが、転職しても思い通りにはいかない可能性があるパターンをご紹介しましょう。

【タイプ1】「転職したら人間関係の悩みは解決できる」と考えている

人間関係の問題は、どんな企業でも起こり得ること。転職しても、また同じように人間関係に悩むことになるかもしれません。まずは、今の会社で問題を解決できないか探ってみることをお勧めします。

例えば、「相手の価値観に合わせて、自身の考え方や接し方を変えてみる」「別の部署に異動を申し出る」。それができないなら、「上長や人事担当者に相談し、間に入ってもらってコミュニケーションの改善を図る」などの方法もあります。

たとえ転職に踏み切るにしても、人間関係でうまくいかなった背景について自分なりに考え直してみましょう。その際に不満だったことの背景にある「自分の実現したかったこと」に目を向けることが重要です。

「個人業績が重視される会社だったため、個人プレーに走る傾向があり、チームとしての仕事がおろそかになってしまう人が多かった」という理由であれば、本来の望みは「チームとしてプロジェクト達成などの成果を上げること」を大切にしているということ。その場合は、「チームとしてプロジェクト達成を目指す」風土のある企業や評価制度にチームでの評価が入っている企業などを中心に応募してみるといった方法を試してみてください。

【タイプ2】仕事内容・給与・待遇など、条件の優先順位が整理されていない

転職することで、必ずしも現職に比べて給与・待遇や仕事における裁量権などの条件がアップするわけではなく、転職することによってダウンする可能性があります。「他にもっといい会社があるんじゃないか」と期待して転職活動を始めた人が、いろいろな会社を見るうちに自分の会社の待遇の良さや現職における仕事の魅力・やりがい・面白さなどに気付き、転職をやめるケースもあります。

例えば、印刷会社に勤務していたAさん(30代)。食品パッケージの商品企画を担当してきましたが、その部門は社内ではマイナーな位置づけ。「もっと仕事の幅を広げて、収入アップしたい」と、転職活動を始めました。Aさんは同業他社いくつかに応募し、そのうち何社かから「幹部候補として迎えたい」と内定を得ました。しかし、結果的に転職をしない決断をしたのです。

Aさんはいろいろな会社の面接で仕事内容や雇用条件を聞くうちに、自身がこれまで携わってきた仕事の魅力や、自社の給与や待遇の高さに気づきます。他社の仕事を知ることで、「自分はダイナミックな仕事に携われていたんだ」とやりがいを再認識したのでした。また、年収を大幅に下げてまで、今は転職すべきではないと実感したのでした。

このように、「今いる会社の給与が、世間一般の相場より良い」ということに気づいておらず、転職活動の結果、給与ダウンになるという現実に直面し、転職を断念する人は少なくありません。企業理念、事業内容の差別化や商品力、職場環境などについても同様のことが言えると思います。

こうしたケースの場合は、自分が重視すること条件の優先順位や、雇用条件などの「許容範囲」が設定できていない人が多いようです。自分自身の納得感が大事にした上で、ご自身の目でいろいろな会社を見てみることで、自社と比較して判断することをお勧めします。

【タイプ3】入社したばかりなのに、一時的なマイナス感情に流されている

転職相談に訪れる人のなかには、新卒入社して数カ月~1年、もしくは転職したばかりなのに、「とにかく今の状況から脱したい」「今の不満を解消したい」といった理由を挙げる方がいらっしゃいます。現状に不満を抱いていても、今の仕事に取り組むことで身に付くスキル、築けるキャリアがあるはずです。まずは、5年後、10年後、あるいはその先、どんな仕事をしていたいか、どんな働き方をしていたいのかをイメージしてみることをお伝えしています。

具体的な業界・職種まで決めなくても、「ビジネスパーソンとしてどうなっていたいのか」を、漠然とでもいいので描いてみるのです。今の会社で働き続けることで、その姿に近づけるなら、もうしばらくとどまって経験を積んでもいいでしょう。逆に、今の会社での経験が将来目指す姿につながらないのであれば、早めに転職するのも有効な手段です。

「転職すべき」と判断したら、何をすればいいのか?

「転職すべき」あるいは、「本当に転職すべきかどうかを見極めるために、試しに転職活動をしてみよう」と決意したら、まず行うべきは「自己分析」です。自己分析ができていないと、数多くある求人を見たとき、どんな企業が自分に合うのかを判断できません。

「自分が興味のある求人を選べばいい」と思うかもしれませんが、それだけではなかなか選考を通過できないのが現実。見当違いの求人に応募した結果、すべて不採用となり、自信を喪失してしまう……という恐れもあります。

まずは、これまで経験してきた仕事を「棚卸し」してみましょう。さらに転職情報サイトや企業サイト・採用イベント、知人・友人などから情報を得ることで、自分の経験・スキルの強みを認識し、転職市場における市場価値を把握しましょう。それが「どんな企業で活かせるか」という視点を持つことに繋がっていきます。「あなたを採用するメリット」を考えるのです。「自分がやりたいこと・できること」×「企業が求めていること・自分が貢献できること」、この2軸が揃ってこそ、転職成功率は高まります。

【参考記事】転職活動に欠かせない「自己分析」の4つのステップとは?

とはいえ、自分の強みがどこにあるのか、自分ではわからないこともあります。そんなときは、転職エージェントを活用してください。転職市場全般を把握している転職エージェントであれば、現在のあなたの経験・スキルの「市場価値」を判断することができます。転職市場の状況と照らし合わせ「今転職すべきかどうか」を判断するための情報も提供できます。

また、あなたと似た経歴の人がどのように転職活動をして、結果的にどんな転職を実現しているかというデータや実例から分析したアドバイスも可能です。転職活動戦略を立てるためにも、エージェントのサポートを活用してはいかがでしょうか。

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