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転職すべきかどうか悩む─ありがちな「悩み」3パターンの解決法をアドバイス

転職を考えるきっかけとなる悩みとして、よく見られる3パターン――「評価への不満」「上司・同僚への不満」「会社の方針・風土への不満」について、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏が解決のヒントをアドバイスします。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

【悩み相談-1】正当に評価してもらえない

<相談者>Aさん/27歳/男性/ネット企業の営業職

相談者 僕はチームで一番の営業成績を挙げており、チームの業績に大きな貢献をしています。しかし先日、上司の査定を知って愕然としました。売上では3~4番手の同僚のほうが高評価を受けていて、来期はリーダーに昇格することになったんです。納得がいきません。上司は僕のことが嫌いなんでしょうか……。自分をちゃんと評価してくれる会社に移ろうかと悩んでいます。

アドバイザー 同僚と比べて評価が低い、と考えているのですね。その同僚は、営業成績以外に何が評価されていると思いますか?その人は普段、どんな行動をとっているのでしょう?

相談者 他のメンバーの行動はあまり知らないのですが、彼は面倒見がいいタイプで、後輩には慕われていると思います。新人の営業同行もよくしていると聞いたことがありますね。

アドバイザー では、あなた自身は後輩にはどう接しているのですか?

相談者 何か質問されたらちゃんと答えています。でも、仕事は自分で見て盗むものだとも思っています。僕がガンガン売上を挙げる姿を見て、後輩が刺激を受けてくれればそれでいいんじゃないでしょうか。背中を見せる、というか。

アドバイザー ということは、もしかすると上司の方の評価のポイントとして、個人の営業成績以上にチーム力の強化やメンバー育成に重点を置いているのかもしれませんね。Aさんは先ほども、「メンバーのことを気にしていない」とおっしゃいましたが、上司としてはメンバーとの関わり方やチームの一体感を大事にしている、ということはないですか。

相談者 そういえばそうかもしれません。以前、「君は協調性がない」と言われたことがありました。

アドバイザー 他の部署の上司はどうなんでしょうか。異動することで、あなたのような「個人プレーヤー」タイプを評価する上司のもとで働けるという可能性はありませんか。

相談者 どうなんでしょう。そういえば期初に社長が「組織力の強化に力を入れる」というようなことを言っていたような気がします。

アドバイザー では、今、会社が社員に求めている行動とあなた自身の行動特性にズレが生じているのかもしれませんね。一度、上司の方と話し合ってみてはいかがでしょうか。

そこでチームワークを強く求められるのであれば、選択肢は2方向に分かれると思います。
一つは、あなた自身が意識を変えてチーム全体の成長に貢献する。つまり、会社が求める評価方針に合わせて、今の会社で評価を得られるようにする。

もう一つは、自分のスタイルを貫く。会社の評価方針はどうあれ、個人プレータイプの営業専門職でやっていくと決めて、社内にそうしたキャリアパスがないかを確認する。あるいは、「転職」という形で社外に活躍の場を求める道もあるでしょう。

どちらを選ぶかは、あなたの今後のキャリアプランによります。マネジメントを目指すのか、スペシャリストとして営業を極めていくのか。組織内でマネジャーのポジションへ上がっていきたいなら、チーム全体を見渡して行動する力をつける必要がありますよね。一方、営業に特化してキャリアを積む道もありますし、どちらが正解ということはありません。長期的視点で考えてみてください。

「転職」を選択するのであれば、転職エージェントの情報を活用してみてください。求人企業の風土や何を重視して採用しているかをつかんでいますから、「個人プレーヤー」が力を発揮しやすい会社の情報を入手できるでしょう。

【悩み相談-2】上司や先輩と合わない。尊敬できない

<相談者>Bさん/24歳/女性/消費財メーカーのマーケティング職

相談者 商品に魅力を感じて消費財メーカーに入社したのですが、一緒に働く人に魅力を感じられなくて悩んでいます。入社直後からマーケティング部門に配属されて1年ほど経ちますが、課長や先輩と合わなくて。自分のやり方をすごく押しつけてくるのです。私の考えを話しても聞く耳持たずで。私から見ればやり方が古いと感じるし、新しい手法を導入しようとしない課長を尊敬することができません。先輩たちも課長の言いなりなんです。

アドバイザー 上司や先輩のやり方に納得がいかないということですね。ところで、なぜそのやり方をしているのか、課長さんとじっくり話したことはありますか。Bさんは入社してまだ1年なのですよね。

もしかすると、これまでの歴史や経緯があって、今のやり方が最善と判断されているのかもしれません。必ずしも古いやり方が悪く、新しいことをやるのが正解とはいえないと思いますが。実際、上司のやり方を実践してみていかがですか。

相談者 なぜこうするのか、についての話は聞きました。確かに間違いではないと思います。でも、実際上司のやり方では、効果が少しずつ落ちてきていると感じます。もっと別のやり方を検討したほうがいいと私は思うんです。でも、何度訴えても平行線です。

アドバイザー 意見を聞いてもらえない、と。もしかすると、話の持っていき方によっては耳を傾けてもらえるかもしれません。何か提案したいなら、具体的な根拠を準備するなどの工夫をすると、相手の反応が変わることもあるのではないでしょうか。

相談者 そうかもしれません。そういう方法も試してみようと思います。ただ、論理的に納得できたとしても、尊敬できるようになるとは思えなくて。何というか、人間性という部分で魅力を感じられないんです。 上司は自分の意見や発想がないし、「この人のようになりたい!」と、目標になるような人が周囲にいなくて。

アドバイザー それは、「自分の部署にいない」ということですか、それとも「全社を見渡してもいない」ということですか。

相談者 他の部署のことはよくわかりません。まだ担当業務が補佐的なものなので、簡単な打ち合わせに同席する程度ですので。

アドバイザー では、他部署の人とも積極的に交流してみてはいかがでしょう。他部署には、尊敬できる人、自分がロールモデルとしたい人がいるかもしれません。異動できる可能性もあるなら、早まって転職しなくてもいいと思います。

相談者 そうですね。もう少し社内に視野を広げてみます。ただ、マーケティングの仕事は続けていきたいので、部署の異動は考えられません。最先端のマーケティング手法を経験したいとなれば、上司に意見が通じなかった場合、転職するしかないですよね。

アドバイザー 社外に出て、いろいろな会社のマーケティング職が集まるセミナー、ワークショップ、コミュニティなどに参加してみる手もあると思います。そこでBさんがロールモデルにしたい人と出会える可能性がありますし、そこで学んだことを会社に提案してみてはいかがでしょうか。Bさんがやりたいことを、自分で主導してできるチャンスをつかめるかもしれません。

今より社内外に行動範囲を広げてみて、その上で今の会社の人たちとは合わないと判断したなら、転職も検討してください。

【悩み相談-3】保守的で新たなチャレンジをしない会社。将来性に不安

<相談者>Cさん/32歳/男性/機器メーカーの事業企画職

相談者 今の会社は非常に保守的な体質なんです。すごいスピードで環境が変化しているので、新しいビジネスモデルやサービスを開発すべきなのに、腰が重くて。このままでは時代に取り残され、衰退していくでしょう。今のうちに見切りをつけて、先進的な取り組みをしている、将来性がある会社に転職したいと思っています。

アドバイザー Cさんが考える、新しいビジネス、先進的な取り組みとはどういうものですか。

相談者 ビジネスニュースなどでDX(デジタルトランスフォーメーション)がよく取り上げられていますよね。他社の取り組み事例の記事などにも目を通しています。うちの会社も、リアルだけでなくデジタルを活用していくべきだと思います。

アドバイザー Cさんは、すでにそれを会社に提案したのですか?

相談者 はい、自社製品のIoT化やカスタマーサポートへのAI導入などの提案を課長に話しました。「まずは目の前の仕事をしっかりやれ」と言われて終わりましたけど。

アドバイザー では、会社への働きかけはそこで終わっているのですね。その上の部長や役員の方に話したことは?

相談者 そこまではないですね。

アドバイザー 会社の上層部の方ほど、課題意識を持っている可能性がありますよね。課長を飛び越えて提案し、「自分にやらせてほしい」と訴えてみてもいいのではないでしょうか。
その際、単に「DXに取り組んだほうがいい」というだけでなく、より具体的に提案してみてください。例えばですが、他社の成功事例を挙げて、自社ではどの部分に取り入れられるかを考えた上でプレゼンするとか。

あるいは、技術部門の現場を訪れるなどして同じ考えを持つ人を見つけ、協力して会社に働きかける方法もあると思います。

それでもトップが動かないのであれば、転職に踏み切ってもいいかもしれません。デジタル活用に意欲的な事業会社のほか、「コンサルティング業界」という選択肢もあります。コンサルタントとしてさまざまな会社の変革を支援する経験を積めば、コンサル業界内でキャリアアップする道、再び事業会社に戻って新規事業などに取り組む道など、可能性を広げられるでしょう。

「転職すべきか、しないべきか」のアドバイスを受けてみよう

今回の3事例のように、自分自身の意識や行動を振り返ることで、転職しなくても悩みを解消する手段を見つけられるかもしれません。まずはできることを試してみて、それでも解決できない場合は転職を検討してみてはいかがでしょうか。「解決に向けて行動を起こした」という事実は、転職にあたっても、企業からプラス評価されるものです。

転職エージェントでは、悩んでいる人の状況を客観的に分析し、「転職すべきか、しないべきか」のアドバイスも提供しています。キャリアアドバイザーの視点も、ぜひ参考にしてみてください。

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