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性格の長所を転職の面接でアピールする方法

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面接で聞かれることが多い「長所」についての質問。改めて考えると、何を話したらいいのか迷う人も多いようです。

今回は、キャリア形成のプロフェッショナルである組織人事コンサルティングSegurosの粟野友樹氏に面接で伝える性格の長所の考え方、探し方、上手に伝えるポイントについてお伺いしました。

転職活動の面接や履歴書で長所を聞かれる理由

転職活動の面接では、長所について質問されることが多くあります。「強みは何ですか?」「周囲からどんな人だと言われますか?」なども「自分の長所」を聞くためのものといえるでしょう。企業が長所を聞く理由は2つあります。

1.自己理解の力の確認

企業は長所についての質問をすることで、自己理解する力があるかどうかを見ています。自分自身の性格や人柄の特徴を客観的に捉えられているか、どんな環境やコミュニケーション方法であれば力を発揮できると理解しているのか、またそれが実際と一致しているのかを見ています。

仕事を進める上では、他者とコミュニケーションを取ることが必要不可欠です。自分の特性を客観的に理解していれば、周囲とも調和しやすく、仕事は円滑に進んできます。入社後に活躍できる人材かどうかを判断する際、自己理解の力があることは重要なポイントなのです。

2.人柄と企業との相性確認

企業は、応募者の人柄の特徴を捉えて、企業のカルチャーに合うかどうかを見ています。企業ごとに大事にしている価値観、風土、働き方があるため、そこに馴染むことができる人材であるかがポイントです。

例えば、自主性を大事にしている企業の場合、「コツコツと一生懸命に取り組みます」「何事も慎重で丁寧です」などの長所をアピールすると、指示されたことしかできず自律的に動けないかもしれない、慎重に考えすぎて柔軟な発想につながらないかもしれない、などの懸念を持たれることがあります。応募者の性格の長所を確認することで、自社のカルチャーとマッチし、力を発揮してくれるか、同僚になる人たちとの相性が合うかを判断しているのです。

転職活動でアピールしやすい長所

転職活動でいう長所は、日常生活での長所そのものではなく、「仕事で役に立つ」ことをアピールできるものであることが大切です。業務内容に活かせるものでなければ評価材料にはなりにくいでしょう。

日常生活での性格の長所が笑顔を絶やさず明るいこと、だった場合、仕事に活かす長所は、「周囲とのコミュニケーションを円滑にするため、笑顔で接することを心掛けている点」となります。仕事で役立つ長所をアピールするためには、日常生活での長所をビジネスシーンと一致させて読み替えていくといいでしょう。

例えば、日常生活での長所は、次のように仕事で役立つ長所に変換できます。

日常生活での長所 性質 仕事で役立つ長所
冷静 注意深い、用心深い、計画的 慎重性、計画性
現実的 実現可能性にこだわる 現実思考
笑顔で明るい 温かみがある 親密性
落ち着いている 慌てずクールに行動できる 冷静沈着
素早い スピード第一で行動できる 俊敏性
粘り強い 続けていく力が強い 継続力
心が広い 広く受け入れられる 受容力
親しみやすい 多様な人とオープンに交流できる 社交性
余裕がある 焦らずゆったり構えられる 悠然
意欲的 高い目標でも奮起できる 挑戦心
ポジティブ 信じた道を突き進む 自己信頼
空気を読む 場の雰囲気を感じ取れる 感受性
ノリがいい 気分が高まる 高揚性
おおらか 変化を受け入れ対応できる 柔軟性
自分で考える 主体的に行動できる 自律的
オリジナリティがある 自分の考えで物事を作り出す 独創性

仕事における長所は、特に対人関係の構築や他者との働き方でうまくいった行動と紐づけておきましょう。エピソードを伝えることで、その人が会社に合うかどうか、イメージしやすくなります。

【参考記事】
転職の自己PRで「真面目」をアピールするコツ
自己PRで「責任感」をアピールするなら?
自己PRで「計画性」はどうアピールすればいい?
自己PRで「行動力」はどうアピールすればいい?
自己PRで「継続力」はどうアピールすればいい?
自己PRで「協調性」はどうアピールすればいい?
「なぜ面接で短所を聞くの?」考え方、伝え方を紹介<短所一覧表と例文付き>

企業が求める人物像に合わせた長所の書き方とポイント

基本となる考え方を紹介

企業が「長所」を聞く背景や、仕事における「長所」の特徴を理解したら、実際に自分の長所を整理していきます。

まず押さえておきたいのが「自己PR」「志望動機」「転職理由」と一貫性、整合性があることです。また、企業が求める人物像を事前に求人票やホームページで把握し、自分が求めているカルチャー、働き方と一致しているか確認することも重要です。

その上で、次の4点にポイントに気をつけて、内容を組み立てていきましょう。

  1. 最初に、「結論=自分の長所」を端的に伝える
  2. 根拠となる「理由・背景・エピソード」を伝える
  3. 長所によって「客観的に貢献できたこと」を伝える
  4. その長所を活かして、「どんな貢献をしていきたいか」を伝える

長所は履歴書に記載することが多く、ほかの項目とのバランス上、150~200文字程度に収めることになります。短い中にも具体的な数字やキーワードを入れておくと、面接官が質問しやすく、面接で具体的なエピソードを話すきっかけになります。

面接で長所を聞かれたときの長所の答え方のポイント

面接では、すでに履歴書に書いた「長所」を元に、1分程度で概要を話せるように準備をしておきましょう。面接官が質問しやすいように、実際に行動した成果を数字や名称で具体的にし、事前に300~400文字程度に整理すると安心です。

その際、「事実ベース」で整理するのがポイントです。実際に行動してきたことであれば、自分自身もわかりやすく話しやすく、その結果、相手にも伝わりやすくなります。

「事実ベース」で整理する際は、次の4つの順番(STARフレーム)で考えてみましょう。

Situation(状況)

Task(課題)

Action(行動)

Result(結果)

何から話したらいいかわからないとき、長所に関するエピソードが整理でき、相手に伝わりやすくなります。

ただ、エピソードを入れて始めから全部話すと長くなりますので、要約版を伝え、質問に対して答えていくように心がけましょう。

面接では、自己紹介・転職理由・自己PR・短所等の話も出ていますので、改めて、これらとの一貫性、整合性を保つことが大切です。

職種に合った長所の伝え方例文

どんな長所が企業へのアピールにつながるかは、企業が求める人物像や職種、募集背景によって変わってきます。ここでは、職種による長所の伝え方の例文をご紹介します。

アピールしたい長所、例文、ポイントの解説

  • ITサービス/営業

営業では、商品やサービスの魅力を、その人ならではのコミュニケーションスタイル、企画力、提案力で提案していきます。顧客との人間関係を築くスタイルがそのまま成果につながるため、成果につながったコミュニケーション方法から、長所の特性を捉えるといいでしょう。

【例文】
私の長所は社交性です。

現在、営業職として4年目を迎え、自社のクラウドサービスを担当しています。最近は、サービス内容に興味のある方にセミナーへ参加いただき、より深く魅力を感じていただき、成約へつなげるという取り組みをしています。

中には、セミナーへ参加したものの、クラウドサービスを業務改善に活かすイメージがついていない方も多いため、参加者には積極的に話しかけ、業務の課題を共有いただき、一緒に解決の糸口を探しています。営業は、まずは相手の話を聞くことが大切だと考えているため、興味を持ってくださる方皆さんの話を聞き、同じ視点に立って考えていきたいと思っています。結果、セミナー後も定期的に相談いただき、成約へつながった事例が多くあります。おかげで、昨年は社内でMVPを受賞しました。

【参考記事】
営業の「志望動機」の伝え方・書き方と例文

  • 不動産/一般事務

一般事務では、社内業務が円滑に進むようにオフィス業務を担っており、基本的にサポート業務になるため、「ほかの人が成果を出すための仕事にやりがいを感じる」タイプの方が向いています。対人関係においても、状況を見て的確に丁寧なコミュニケーションを取れると評価されます。その上で、ほかの人が困っていること、手が回らないことまで受け止められる受容力、プラスアルファの長所として期待されることでしょう。

【例文】
私の長所は、受容力です。

現在、一般事務として、賃貸契約に関する書類管理、データ入力、資料作成、売上データ作成作業などを任されています。

一年前に、新規事業が立ち上がり、コワーキングスペースの賃貸業務も加わりましたが、業務フローを整理しきれないまま運用がスタートし、チーム全体が手探りでした。

チームは人員が不足しており、事業推進と営業を兼務しているため、新規事業の契約事務は私が一手に引き受けざるを得ない状況でした。そこで、通常業務を対応しながら、営業担当者が顧客対応に集中できるよう、入退去契約に関わる事務業務を棚卸。営業担当者が作成した重要書類を、ダブルチェックし、データベースに保管していく運用フローを整え、業務効率アップに貢献しました。

現在では、予定より早期に稼働率100%を達成。同じ運用フローを他拠点に展開することになっています。

【参考記事】
【例文付き】一般事務の志望動機の書き方・NG例

  • システム開発会社/Webアプリエンジニア

アプリケーションエンジニアは、開発を進める際に、クライアントあるいは自社の関連部署、チーム内とのやりとりが発生します。プロジェクトを円滑に進めるためにも、コミュニケーション能力や折衝力が必要となり、その人の特性が出やすい部分です。また、経験を積むと、マネジメント業務も発生するため、プロジェクトの全体像を俯瞰しながら、複数の作業や工程を同時に進行管理する必要が出てきます。こうした場面で、どのような長所を活かしているのか、面接官は見ています。

【例文】
わたしの長所は、計画性です。

現在、Webアプリケーション開発のチームリーダーとしてクライアントのECサイト開発を担当しています。自分が担当しているシステムでトラブルが発生した際、障害時に自分で対応すれば、切り分け対応もスムーズなのですが、育成のために、敢えて後輩に対応を依頼しています。そのために、切り分けポイントと障害解析ツールの使い分けをフローチャートにし、障害対応ステップを可視化してきました。過去においても、問題が起こるたびに状況を可視化し、チームで共有するという工程を意識的に作ってきたことから、障害対応スキルが高い人材が育ち、私のチームからリーダーになる人材を多く輩出しています。

【参考記事】
アプリケーションエンジニアの仕事内容・やりがい・必要スキル・将来性とは?

各職種で求められる人物像は異なってくるため、長所を整理するためにも、まずは求人情報をよく見て、研究しておきましょう。

自分では長所を把握しにくい場合、転職エージェントで客観的な視点をサポートしてもらうのも一つの方法です。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

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