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未経験でPR会社に転職したいけど、何をアピールすればいい?

「経験はないが、PRの仕事に興味がある」「企業で宣伝・広報の仕事を経験し、より専門的に手がけてみたくなった」――そんな皆さんにPR会社の仕事や採用動向をはじめ、どんな人物が求められているか、選考ではどんなアピールが効果的かについて、リクルートエージェントのキャリアアドバイザーがお伝えします。

リクルートエージェント キャリアアドバイザー 寺原利恵

リクルート(旧:リクルートキャリア)の転職エージェントサービス「リクルートエージェント」のキャリアアドバイザーとして、主にマーケティング全般、クリエイティブ領域を担当。

PR会社の種類・業務内容って?

PR会社とは、クライアント企業のブランド・商品・サービスの認知を世の中に広げるため、PR戦略を立てて実行する会社のこと。商品だけでなく、会社そのもののブランディング、PRを手がける場合もあります。

クライアントのターゲット層や予算に応じて、TVCM・雑誌広告・Web広告などのメディアを選定するほか、イベントやキャンペーンの企画・運営、メディアに情報を提供して取材を誘致するなどの「パブリシティ活動」も行います。企業が信頼を失わないためのリスクマネジメントを手がける企業もあります。

大手総合PR会社は幅広い業種のクライアントを持ち、あらゆるPR手段を駆使します。
一方、専門PR会社は、特定の業種あるいは手法に特化します。例えば、ファッション・美容・コスメ・IT・金融・不動産・医療・外資系企業に特化したPR活動を専門とする企業。あるいは「プレスリリース配信」「SNSマーケティング」など特定の手法を得意とする企業があります。

未経験からでも目指せるPR会社の求人は?

PR会社の中途採用は、「営業」あるいは「営業兼プランナー」が中心です。
「営業」の名称で募集されていても、実際にはプランニングも行うケースも多数あります。また、営業としてクライアント対応経験を積んだ後、プランナーも兼務するようになったり、プランナー専任になったりするキャリアパスもあります。

大手PR会社の採用は、PR経験者を求める求人がほとんど。ただし、PR会社での経験はなくても、「セールスプロモーション代理店」「広告代理店」「事業会社の広報部門」などでの経験があれば選考対象となります。

一方、小規模・専門型PR会社では、未経験者にも門戸を開いています。特に、無形商材を扱う「課題解決型」の営業経験者を歓迎しています。営業として数字目標を追うことができる、交渉力・調整力がある、トレンドへのアンテナが高い――といった方であれば、PR業務未経験でも受け入れられる可能性があります。

PR会社への転職を目指すなら、どんなアピールが効果的?

未経験からPR会社への転職を目指す場合、次のようなポイントをアピールすることでプラス評価につながる可能性があります。自分の強みを整理してみてください。

営業としての実績・行動

特に中小規模の専門PR会社においては、営業としてのスキルや実績が重視される傾向があります。職務経歴書には、営業として挙げた実績を記載しましょう。また、成果を記すだけでなく、成果に至るプロセスもアピールしてください。
どんな戦略を立て、どのような行動・工夫をし、どんな壁を乗り越えたか――など。フットワークの軽さ、コミュニケーション力、折衝力、調整力などが伝わると、選考通過率が高まります。

その会社の専門分野に対する興味の高さ

例えば、ファッション分野を得意とする専門PR会社に応募するのであれば、ファッションに詳しいことをアピールするのが有効です。その専門分野について、日頃どのように情報をキャッチアップしているのか、どんな体験をしているのかを伝えましょう。

SNSリテラシー

最近のPRのトレンドは「SNSの活用」。自身がSNSを使いこなせていれば、SNSマーケティングを専門とする企業、あるいはこれから強化を図る企業で評価されます。

クリエイティブセンス・スキル

Photoshop、Illustrator、Final Cut Pro、Adobe Premiere Proなどのデザインスキルやコピー作成経験があれば、ぜひアピールしましょう。例えば、送別会や結婚式などで流すメモリアル動画・メッセージ動画や、企業や製品・サービスのコピーを制作した経験があれば、その作品をプレゼンするのもお勧めです。
センスが認められれば、採用確率がアップ。作品が素人レベルであったとしても、努力して学ぶ姿勢、制作にチャレンジする姿勢はプラス評価されます。

文章作成力

応募書類では、文章作成力も注目されています。クライアントに対し、いかに論理的で、説得力のあるプレゼンができるかどうかは重要なポイントだからです。PRのプロとして、「読む人に興味を持たせる力」「言葉選びのセンス」も求められます。
仕事においては、営業兼プランナーがクライアントのプレスリリース文の作成を代行するケースもありますので、職務経歴書の文章はシビアに見られていることがあります。

PR戦略のアイデア・提案

企業や製品・サービスなどに「こうアピールすればいいのに」というアイデアを持っている方であれば、それを伝えるのも有効です。志望企業に入社してクライアントを担当したと想定し、「自分ならこんなPR手法を提案する」といったアイデアを伝えてはいかがでしょうか。
PR会社のサイトには、これまで手がけた案件が紹介されていることもあります。それを参考に、パワーポイントで「提案書」を作成してみてもいいでしょう。実際に提案書をプレゼンし、発想力や意欲を認められて採用された事例もあります。

学生時代のメディア関連経験

20代の方であれば、学生時代にメディア・広告関連の科目を専攻したり、サークル活動をしたりした経験もアピール材料になり得ます。

未経験からPR会社への転職成功事例

未経験ながら大手PR会社への転職に成功した方の事例をご紹介しましょう。
Aさん(26歳・男性)は、新卒の就職活動でマスコミを志望していたものの入社がかなわず、ネットサービス会社に就職。営業を担当していました。しかし、3年が経った頃、「やはりマスコミ・広告・PR関連の仕事にチャレンジしたい」と転職に踏み切ったのです。

Aさんを採用した大手PR会社が評価したのは、大きく2つのポイントでした。1つは、「営業としての行動量の多さ、スピード感」、もう1つは「大学時代、ゼミでマスコミ・メディア関連の科目を多く選択し、意欲的に学んでいたこと」です。

このように、営業としての強み、PRに対する興味の強さ・学ぶ意欲を合わせて伝えることで、採用の可能性が高まります。

転職エージェントでは、転職希望者の方のキャリア・志向をもとに、どんなPR会社がマッチするか、採用可能性があるかをお伝えします。選考通過率を高めるための職務経歴書の書き方、面接対策もアドバイスしますので、ぜひ活用してください。

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