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転職エージェントが応募や内定承諾を急かす理由とは?対応方法と意図を解説

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求人の紹介、書類の添削、面接対策や条件交渉など、転職活動を全面的にサポートする転職エージェント。場合によっては、求職者に行動を急かすこともあるようです。この記事では、転職エージェントが急かす理由を説明します。

転職エージェントが応募や内定の回答を急かす背景

転職エージェントを利用して、応募や内定の回答を急かされていると感じたことがある人もいるかもしれません。ここでは、なぜ転職エージェントが求職者に意思決定を急ぐよう求めるのかを説明します。

応募を急かされている場合

求人を紹介する段階で転職エージェントに急かされる背景には、以下の2つの理由が関係しています。

紹介している求人の採用枠が少ない

転職エージェントが求職者に対して応募を急かす理由の1つに、「紹介している求人に応募が集中し、早期に採用枠が埋まる可能性がある」という事情が挙げられます。中途採用は、予定していた採用人数が充足すると募集は終了してしまいます。応募が集中している求人に対して、転職エージェントは早めの応募を促すことがあります。

複数社を比較して納得できる転職活動を実現するため

例えば、興味を持った企業に1社ずつ応募し、書類選考や面接の結果が出てから次の企業に応募するという進め方をしていると、選考状況がそろわないため、内定が出た時に比較検討ができません。できる限り応募する企業の選考状況をそろえ、複数社から内定が出た状況で、最適な1社を選んだほうが転職の期待感は高まります。応募のタイミングを逃している場合も、複数の選考を進めるために応募を急かされることがあります。

転職エージェントに相談する

内定への回答を急かされる場合

内定が出た段階で回答を急かされるケースもあります。ここでは、転職エージェントが内定に対する迅速な回答を求める背景を説明しましょう。

他に有力な求職者がいる

例えば採用枠が1名として、採用企業は先に内定を出した求職者の回答を待ち、もし内定辞退だった場合に、選考が進んでいる次の求職者に内定を出すことになります。仮に次の求職者が他社からの評価がとても高い人材だと、早く内定を出さないと他社で入社を決めてしまう可能性があります。採用企業としては、先に内定を出した求職者の回答を早く知り、次の求職者に内定を出すかどうかの判断をしたいので、回答を急かすというケースが考えられます。

応募企業から急かされている

中途採用を行っている企業は、採用予定人数が充足すれば募集は終了しますが、内定を出しても入社が決まらない場合は、募集を再開しなければなりません。求職者側は内定の回答期限までに連絡すれば問題ありませんが、企業側は「内定を断られた場合、できるだけ早く募集を再開しないと入社予定日までに人材が獲得できない」と考えるため、内定の回答を急かすケースもあります。

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応募や内定の回答を急かされた場合の対応方法は?

転職エージェントが急かす理由について解説したところで、その際の対処方法を紹介します。参考にしてください。

なぜ急かすのかを確認する

何度も急かされて気になるようであれば、転職エージェントに急かす理由を聞いてみましょう。転職活動のペースや他の求職者の応募状況などを懸念して、急かしている可能性もあります。急かす背景が転職活動のヒントになるかもしれないので、まず理由を聞いてみることをお勧めします。

急かされても意思を伝えて自分のペースで進める

転職エージェントや企業側の状況は加味しながらも、基本的には転職理由や希望条件を優先し、面接で受けた印象や意思を重視して、納得できるペースで進めましょう。転職エージェントは転職活動をサポートする役割ですが、最終的な意思決定を行うのは求職者ご自身です。転職エージェントに急かされたとしても、受け身の姿勢での決断は避け、場合によっては「じっくり考えたいのでこちらからご連絡するまでお待ちください」などと伝えましょう。

担当者の変更を申し出る

どうしても担当のキャリアアドバイザーと相性が合わないケースも想定されます。「自分のペースで考えて決めたい」と伝えても、尊重してもらえない場合には検討してみるのも良いでしょう。

特に急かされやすい求人

数ある求人の中でも、応募を急かされやすい傾向にあるものが存在します。ここでは事務職と管理部門の職種を紹介します。

事務職

求職者からの需要が多く、常に人気がある求人です。未経験でも受け付けている求人が多数あるので、募集が開始されるとすぐに採用枠が埋まってしまいます。もし気になる求人があれば、すぐに応募することをお勧めします。

管理部門の職種

総務・経理・人事などを担当する部門の求人も、専門的なスキルが身につくため人気を集めています。そのため競争倍率が高めであり、経験者が有利となるケースも多いでしょう。とはいえ未経験者を募集することもあり、他の人の選考が先に進んでしまう前に自分自身も早く動き出す必要があります。

転職エージェントと求職者の連絡の流れ

転職エージェントに登録した後にどんなやり取りが行われるかを説明します。※日数はあくまで目安なので、応募企業の状況などによって異なります

【転職エージェントと連絡する流れ】
(1)求職者が求人に応募する

(2)転職エージェントが応募企業に推薦する

(3)企業から転職エージェントに書類選考の合否が通知される
※選考期間は早くて1日以内、一週間以内が目安
※回答に時間がかかっている場合は、転職エージェントが企業に確認する

(4)転職エージェントから求職者に書類選考の合否が伝えられる

(5)転職エージェントが面接の日程を調整する

(6)求職者が企業と面接する(回数は企業によって異なる)

(7)企業から転職エージェントに面接の合否が通知される
※選考期間は早くて1日以内、一週間以内が目安
※回答に時間がかかっている場合は、転職エージェントが企業に確認する

(8)転職エージェントから求職者に面接の結果が伝えられる

(9)求職者が転職エージェントに内定承諾の可否を伝える
※回答期限は一週間程度が一般的

選考が進むと、書類選考の合否回答や面接の日程調整など、毎日のように転職エージェントとやり取りが発生することもあります。「転職エージェントからアクションを急かされる」のは、主に応募と内定への回答が多いようです。

転職エージェントが急かすのには理由がある

転職活動を進めるうちに、転職エージェントから応募や回答を急かされる場合があるかもしれません。求職者は「自分のペースで進めたい」と思うかもしれませんが、もちろん転職エージェント側にも急かす事情があるのです。それを理解していればお互いに気持ちよく転職活動を進めていくことができるでしょう。

転職活動には悩みがつきものです。自力では解決できない問題もあるでしょう。お困りの際は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。まずはお気軽に登録してみるのもお勧めです。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。
記事作成日:2020年9月24日 記事更新日:2022年12月23日

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。