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転職エージェントと転職サイト、どっちがおすすめ?徹底比較&活用法を解説

転職サイト_転職エージェント

転職活動をする際、多くの人に利用されているのが「転職エージェント」と「転職サイト」ですが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか?「転職エージェント」と「転職サイト」それぞれの特徴、活用方法、どのようなケースでおすすめできるかについて、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏が解説します。

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転職エージェントと転職サイトの違いは?

転職エージェントと転職サイトは、ともに転職活動を支援するサービスになります。それぞれのサービスの特徴と違いを紹介しましょう。

転職エージェントとは

転職エージェントとは、転職支援のプロであるキャリアアドバイザーが、企業と求職者の間に立ち、希望や条件、将来的な目標などをもとに、最適な求人を紹介し、選考対策や企業との日程調整などを行うことで転職活動をサポートするサービスです。利用は無料です。

転職サイトとは

転職サイトとは、インターネットなどで求人を掲載しているサービスです。一般的に、さまざまな業界・職種の求人が数多く掲載されており、求職者自身で人材を募集している企業を検索・選択し、希望や条件に合う企業に直接応募することができます。

転職エージェントと転職サイトを徹底比較

転職エージェントと転職サイトの具体的な使い勝手の違いはどこにあるのでしょうか?項目別に比較してみましょう。

比較項目 転職エージェント 転職サイト
マッチする求人との出会いやすさ ◎キャリアアドバイザーが希望やスキルにマッチした求人を提案してくれるので出会いやすい △自力で探すので手間がかかる
応募できる求人数 △転職サイトよりも数は限定されるが、非公開求人あり ◎多くの求人の中から自由に何社でも応募できる
スケジュールの自由度 ○転職エージェント経由で調整しながら進める。転職活動の期間は3〜6カ月程度が一般的 ◎自分のペースで、納得するまで転職活動が行える
転職に関するアドバイス ◎転職活動で不安な点や、キャリアプラン等について、随時キャリアアドバイザーに相談できる ○サポートはなく、転職サイトに掲載されているノウハウ記事などを自分で見て参考にする
書類選考・面接のサポート ◎キャリアアドバイザーが書類の添削から面接対策のポイントを個別にサポートしてくれる ○サポートはなく、転職サイトに掲載されているノウハウ記事などを自分で見て参考にする
日程調整・条件交渉 ◎キャリアアドバイザーが、求職者の希望をヒアリングして企業と調整してくれる △自分で直接企業と行う必要がある

「アドバイザーが伴走」と「自分で活動」が最大の違い

転職エージェントでは、仕事選びの段階からキャリアアドバイザーによる転職支援サポートが始まります。キャリアアドバイザーは応募書類や面接対策、面接の日程調整や企業との条件交渉など、常に求職者と伴走してアドバイスを行い、転職に必要な手続きを代行してくれます。
一方、転職サイトは、仕事選びから応募書類の作成、日程調整などはすべて自分で行うため、やることは多いですが、自分の裁量でマイペースに転職活動を進めることができます。

出会える求人、応募できる求人数

転職エージェントでは、担当アドバイザーが求職者の経験や希望に合わせて求人を厳選してくれるため、自由に応募はできませんが、自身にマッチした求人に出会える確率が高く、精度高く転職活動を進めることができます。また、転職エージェントが保有する求人の多くは一般に公開していない非公開求人のため、 転職エージェントに登録しないと応募することはできません。
逆に、転職サイトの求人情報は、掲載期間中であれば誰でも応募することが可能。従って選択肢としては、転職エージェントで紹介される求人よりも幅広いと言っていいでしょう。

リクルートエージェントの書類作成サポート

転職エージェントと転職サイトのメリット・注意点

転職エージェントと転職サイトの違いを踏まえた上で、それぞれを利用するメリットと、利用する際の注意点について知っておきましょう。

転職エージェントを利用するメリット

転職エージェントを利用するメリットと注意点をご紹介します。

キャリアアドバイザーが転職をサポート

転職には不安がつきものですが、キャリアアドバイザーが心強い味方になってくれます。求職者の強みの確認から求人紹介、応募書類の添削や面接対策、内定後の条件交渉まで対応します。

非公開求人に応募できる

転職エージェントは、転職サイトや企業の採用サイトでは公開していない「非公開求人」を数多く保有しています。そのため、求職者自身では探すことが難しい求人に出会える可能性が高まります。

効率的に転職活動を進められる

キャリアアドバイザーが求職者の経験・スキルや希望条件と、企業の人材要件や採用事情の双方を把握して求職者にマッチした求人を紹介するため、効率的に転職活動を進めることができます。

転職エージェントを利用する時の注意点

転職エージェントによって業界やエリア、企業規模等、取り扱い求人に特性があるため、希望する求人の紹介ができない可能性もあります。その場合は、他の転職エージェントの併用を検討しましょう。
また、キャリアアドバイザーとの相性は大切です。事前に、連絡方法や頻度・時間帯など、希望するコミュニケーションスタイルを伝えておくとスムーズ。もし途中で希望条件が変わった場合は、すぐにキャリアアドバイザーに共有しましょう。

ただし、キャリアアドバイザーに言われるままに転職先を決めてしまうことはおすすめできません。自分の意志を持ち、最終的な判断は必ず自身が責任を持って行うことが重要です。

転職サイトを利用するメリット

転職サイトを利用するメリットと注意点についてご紹介します。

気になる求人にその場ですぐに応募できる

転職サイトには常に多数の求人が掲載されており、希望に合うものがあればその場で手軽に応募することができます。中途採用は募集期間が限られているため、迅速に応募できることはメリットになります。

自分のペースで転職活動を進められる

「現職が繁忙期の場合は転職活動のペースを抑えたい」「興味を持った求人があれば転職したい」など、現職との兼ね合いや志向優先で活動のタイミングを自分でコントロールできます。

転職サイトを利用する時の注意点

応募から内定後の条件交渉まで、求職者がすべて自分で進めるため、スケジュール管理や応募企業とのコミュニケーションを、齟齬がないよう慎重に行う必要があります。応募書類や面接の対策も自力で行うため、余裕を持った取り組みが必要になるでしょう。
また、自由に応募ができる半面、人によっては自分の経験・スキルに合わない求人ばかり選んでしまい、書類や面接がなかなか通らない可能性もあります。そうした場合の軌道修正も自分自身で行う必要があります。

転職エージェントと転職サイトのおすすめ使い方【ケース別】

転職サイトと転職エージェントのどちらを使うか迷っている人もいるでしょう。それぞれのメリット、注意点を踏まえて、自分に合ったサービスを選びましょう。

転職エージェントが向いているケース

転職エージェントの利用が向いているケースについてご紹介します。

「在職中で効率的に転職活動をしたい」場合

キャリアアドバイザーが個別にサポート、調整や交渉の代行を行ってくれるので、忙しい在職中でも効率よく転職活動ができます。

「今、転職をすべきか悩んでいる」「転職活動のやり方が分からない」場合

まずは転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。キャリアアドバイザーから、転職市場の相場情報や業界動向などの情報提供、転職に対する客観的なアドバイスを受けることができます。転職するかどうかも含めて、迷っている理由を遠慮なく相談してみましょう。

また、初めて転職するという人も、転職エージェントで書類や面接のアドバイス、条件交渉などのさまざまなサポ−トを受けることで、安心して転職活動を進められるでしょう。

「未経験の業界・職種にキャリアチェンジしたい」場合

転職エージェントなら、これまでの経験・スキルの棚卸しを通じて、今後の方向性の提案をすることも可能です。非公開求人を数多く保有し、未経験者にも可能性のある選択肢の中から、より希望にマッチした求人を提案してもらえるでしょう。また、未経験者としてどのように応募企業に訴求していくかのアドバイスも受けることができます。

転職サイトが向いているケース

転職サイトの利用が向いているケースについてご紹介します。

自分のペースで活動し、選択も全て自分で行いたい場合

例えば、中長期的にゆっくり検討していい企業が見つかれば転職したいという人、自分の選択に他者が関わることがストレスに感じる人などは、自分のペースで情報収集できる転職サイトが向いているでしょう。

「すでに希望条件が固まっている」「譲れない条件がある」場合

キャリアの方向性や希望条件がすでに固まっており、それに合った求人をピンポイントで検索したい場合。転職サイトに登録して条件を設定しておくと、希望に沿った新着の求人情報やスカウトメールが届くため、効率的に求人情報を集めることができるでしょう。

転職サイトと転職エージェントの登録法・併用法おすすめ

転職サイトと転職エージェントはそれぞれに特色があるため、併用利用することも有効です。ここでは、両者を併用する場合のポイントについて解説しましょう。

各転職サービスの特徴を踏まえて複数に登録する

前提として、転職エージェント、転職サイト共に「総合型」と「特化型」の2種類に分類されます。「総合型」は幅広い業界・職種の求人に対応しており、求人数も豊富。特定の業界に絞らずに転職活動をしたい場合や、キャリアの選択肢・可能性を広げて転職先を検討したい場合におすすめです。

一方、「特化型」の転職サービスは、特定の職種や業界、キャリア、地域の求人について情報提供や支援を行います。特定のカテゴリーで専門性の高い情報提供を強みとしているので、特定業界で転職先を探したいなどの場合に活用できます。

さらに、企業によっては求人情報を出すのが転職エージェントのみ、あるいは転職サイトのみというケースも多々あります。こうしたことから、少なくとも転職活動を始める時点では、情報収集の方法を限定しすぎない方が、より選択肢が広がる可能性があります。
まずは転職エージェントと転職サイトの両方から、条件に合ったサービスに複数登録し、徐々に自分に合った方に軸足を移していくのもひとつの方法でしょう。

転職サイトと転職エージェントのおすすめ併用法

転職エージェント、転職サイトそれぞれの特徴を踏まえて転職活動に活用することもおすすめです。

例えば、転職エージェントで必要なアドバイスやサポートを受けつつ、同時に転職サイトでより幅広い情報収集を続けていく方法もあります。転職サイトの検索で見つけたA社の事業に魅力を感じたものの、自分が希望する職種の募集がなかった場合、転職エージェントに問い合わせればA社の当該案件を保有している可能性もあります。同じ企業が、募集職種によって転職サービスを使い分けているケースもあるため、より可能性を広げるためには有効な方法でしょう。

なお、複数の転職サービスを併用していることを、転職エージェントに報告する義務はありませんが、他社での進捗についてはキャリアアドバイザーと共有しておいた方が、面接の日程や内定時期の調整など、より細かいサポートを受けられる可能性があります。

キャリア相談をしたい方は転職エージェントがおすすめ

転職エージェントと転職サイトはサービスの特性が違うため、どちらのサービスが「より転職活動に有効」ということはありませんが、もしキャリアに関して不安があったり「転職するか否か」から迷っていたりする場合は、転職エージェントの利用をおすすめします。

転職エージェントに登録しても、必ず転職しなければならない訳ではありません。客観的視点を持つキャリアドバイザーのカウンセリングを受けることで、自分の考えが整理され、方向性がクリアになることも多いものです。ぜひ気軽に相談してみてはいかがでしょうか。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2022年08月05日 記事更新日:2022年12月20日

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