転職エージェント トップ > 転職成功ガイド > 内定を受けて入社の準備をする > 【退職準備・手続きマニュアル】退職の流れと円満退職のポイント > 退職理由の伝え方【ケース別】仕事を辞める理由は“前向きさ”が円満退職のカギ?

退職理由の伝え方【ケース別】仕事を辞める理由は“前向きさ”が円満退職のカギ?

仕事_辞める理由

転職先が決まったら、次に取り組むべきは「円満退社」の準備。トラブルなく退職準備を進め新天地で活躍するために、これまでの人脈を維持するためにも円満に退社することは大切です。職場の人と良好な関係を築いたまま、円満に退職する方法、退職理由の伝え方を解説します。

円満な退職理由をケース別に解説【例文付き】

ネガティブな退職理由を会社に言うだけだと、相手に自分の不満をぶつけるだけになってしまいます。
せっかく円満に退社をしたいのですから、ここではネガティブな動機に隠れている前向きな気持ちを掘り起こして伝えるようにしましょう。
また、やむをえず会社を辞めざるを得ないケースも考えられるので、その場合のケースも見ていきます。

給与・待遇に不満がある場合

「給与が安い」「ボーナスが少ない」などお金に対する不満は、「もっと正当に評価されたい」という前向きな思いの表れです。会社の評価制度と自身の働き方が合わなかったという可能性もあります。

<言い換え例>

  • 給与が安い→実績を正当に評価してほしい、成長を実感しながら働きたい、自分に合った評価制度の会社でバリバリ働きたい

 <例文>

「これまで与えられた目標数字を達成し続けてきましたが、給与額にほとんど反映されないことから、なかなか自身の成長を実感できずにいました。モチベーションを高く持って仕事に臨み、営業としてさらに成長するためにも、実力主義の厳しい環境に身を投じたいと考え、退職を選びました」

労働環境に不満があった場合

「残業が多くてきつい」「シフトが不規則で身体的に辛い」など、労働環境に不満がある場合は、どういう環境であれば気持ちよく働けると思うか考えてみましょう。自分が求めているものが見えてくるはずです。

 <言い換え例>

  • 残業が多い→オンとオフのメリハリをもって働きたい、効率的に仕事をしてさらに成果を挙げたい
  • シフトが不規則→ワークライフバランスを重視してイキイキ働きたい
  • 人手不足で労働量が多い→自分が担当する業務に集中して働きパフォーマンスを出したい

 <例文>

「残業をすること自体は決して嫌ではないのですが、今の職場は『残業が当たり前』という雰囲気なのが以前から気になっていました。個人としてもっと効率的な働き方に改善すれば良いという私自身の問題でもあるのですが、もう少しオンとオフのメリハリを持って業務に臨める環境で働きたい考え、退職を決意しました」

仕事内容に不満があった場合

「仕事に面白味を感じられない」「扱う商品・サービスが好きになれない」「ノルマがきつい」など、仕事内容に不満がある場合は、その裏にもっとやりがいを持てる仕事に就きたい、顧客1件1件と向き合い喜んでもらいたいなどの前向きな理由が隠れているはず。ぜひ自分自身と向き合い、思いを紐解いてみましょう。

<言い換え例>

  • 仕事が面白くない→やりがいのある仕事にとことん打ち込みたい、仕事で介在価値を感じたい
  • 商品・サービスが好きになれない→自信をもって自社商品・サービスを売りたい、ありがとうと感謝されたい
  • ノルマがきつい→顧客とじっくり向き合える営業がしたい、顧客と強固な信頼関係を築ける仕事がしたい

 <例文>

「営業として常に高い目標数字を追いかけ続け、目標達成能力が着実に身についていると実感していますが、その一方で顧客1件1件にじっくり向き合えていないことに申し訳なさを感じています。顧客に寄り添い、課題解決のために伴走し続けられるような営業をしてみたいという思いが強まり、退職を決意しました」

会社に将来性を感じられない場合

「業績が不振で将来が不安」「古い企業体質で新しいことを取り入れようとしない」などの理由で退職を選んだ場合は、安定した環境で腰を据えて働きたいという思いや、トップの理念に共感して働きたいという思いが隠れている可能性があります。

<言い換え例>

  • 業績不振で将来が不安→腰を据えて長く働きたい、安定的な環境でとことん仕事に打ち込みたい
  • ワンマン社長についていけない→自分の目指すキャリアの方向性に合致するところで働きたい
  • 会社の戦略や方向性に納得いかない→企業理念に共感して働きたい、自分の目標に合った働き方がしたい

 <例文>

「これまでリーダーシップのある社長のもと、同じ目標に向かってひたすら突き進むことができましたが、徐々に自分の意見やアイディアを活かせる環境で働いてみたいという思いが強まってきました。年齢や社歴に関係なく挑戦し続けられる環境に移ることで、自己研鑽し続けたいと考え、退職を決めました」

人間関係がうまくいかなかった場合

「上司の指導方法に不満がある」「同僚とそりが合わない」など人間関係が不満という場合は、その裏に「人間関係のいい職場でイキイキ働きたい」「チームワークを重視して働きたい」などの思いが潜んでいることもあります。

<言い換え例>

  • チームがばらばらで一体感がない→皆と連携を取りながらチームワーク良く仕事を進めたい、お互いにサポートし合える環境で気持ちよく働きたい
  • 上司と合わない→自分が求める働き方がしたい、現場の目標や戦略に共感して働きたい

 <例文>

「今の課では個人業績が重視されているため、個人で行動する機会が多いのですが、私自身はもっと周りとコミュニケーションを取り、いいナレッジを随時共有したいと思っていました。何度か上司には提案したのですが、現状では課の方針を変えるのは難しいとのこと。チームで団結し、互いに高め合いながら働ける環境が自分には向いているのではないかと考え、熟慮の末退職を決断しました」

家庭の都合で辞めざるを得ない場合

家庭の事情で仕事が継続できないケースのため、退職理由としては悪い印象を与えないでしょう。また、プライバシーにかかわることなので詳細を伝える必要もありません。「親の介護のため」「パートナーの転勤のため」など、退職の背景を伝える事が出来れば大丈夫です。

〈例文〉

「この度、家庭の都合上現職を続けることが困難になりました。理由は両親が高齢のため、実家での介護とともに家業を継ぐ必要があるためです。スキルを付けるべくやりがいを持って仕事に取り組んでまいりましたが、退職を決断いたしました。」

病気が理由で退職する場合

この場合は、具体的な症状と仕事に支障が出ていることをしっかり伝えるようにしましょう。病気の原因が職場でのストレスなどに起因する場合にも、「会社のせいで体調を崩した」というニュアンスではなく、「治療に専念したいので退職する」という事を伝えましょう。

〈例文〉

「持病が悪化し、療養が必要だと医師に診断されました。一度しっかりと治療に専念したく、退職することを決意いたしました。」

独立・起業をする場合

今の会社での経験を活かして独立・起業をしたいということであれば、強い意思とこれまでの感謝を伝えれば相手にも分かってもらえるはずです。独立起業の想いやこれからの事業計画の事、機会があればビジネスパートナーとして関わっていきたい事も伝えられると良いでしょう。

ただし、所属していた会社に自分が競業となって不利益を与えると判断されてしまうと、競業避止義務違反として訴えられる可能性があるので十分に注意してください。

〈例文〉

「今まで会社のため、自分自身のスキルアップのために業務に励んでまいりました。しかし、昔から夢であった起業を諦めきれず、今までの経験を生かした仕事を新たに一から始めてみようと退職を決意しました」

 転職の面接で退職理由を聞かれた時の伝え方

いざ退職をして転職を決意した場合、面接ではどのように答えるのが適切なのでしょうか。ここでは良い伝え方、言ってはいけないことを解説します。

退職理由は「前向きな理由」に言い換える

新たな活躍の場を求め、仕事を辞める理由は人によりさまざまですが、退職を考えた「本音の理由」は、仕事や会社に対する不満だったというケースは少なくありません。ただし、ネガティブな退職理由をそのまま面接で伝えるのは避けたほうがいいでしょう。いくら退職理由が会社側に非がある場合でも、会社の不満をぶつけられれば面接担当者の心証も悪くなります。
本当の退職理由がネガティブだったとしても、前向きに言い換えられれば悪い印象を持たれることもなく、面接もスムーズに進める事が出来るでしょう。

伝えない方がいいこと

会社への批判や不満につながる内容は避けましょう。面接担当者にそのまま伝えてしまうと、解決策を講じない、物事を建設的に考えられない人と判断されてしまう可能性もあるためおすすめしません。

会社における人間関係の問題や批判

人間関係が問題で、退職を決意することもあるでしょう。職場で人間関係がうまくいかなければ、仕事にも支障が出てしまいます。しかし、そのことを正直に話してしまうと、採用担当者から「うちの会社に入っても同じように人間関係で揉めたりするんじゃないか」など心象は良くありません。

仕事が合わないなどの不満

会社の規模が大きくなればなるほど部署が増えたりするので、配属先が思い描いていた場所と真逆で、仕事が合わない…と感じることもあります。しかし、人間関係同様正直に伝えると「希望の仕事以外はやる気がないんだな」と思われてしまう可能性もあります。自分のやりたいことをきちんとアピールするのは良いことですが、うまく変換して伝えるようにしましょう。

円満に退職するためにやっておきたいこと

退職するにあたって、確認しておくべきことを伝えていきます。

後任への引継ぎをしっかり行う

退職の意志を伝えたら、後任者への引き継ぎを行いましょう。業務量にもよりますが、退職日の1カ月前くらいからスケジュールを立て、引き継ぎを進めたいところです。取引先や顧客への引き継ぎの挨拶は、可能な限り後任者と一緒に行えば、その後の業務がスムーズに進みます。

後任者がなかなか決まらないという場合は、引き継ぎ準備を先に進めておきましょう。仕事内容をリストアップしてわかりやすくファイルなどにまとめておき、後任が決まったらファイルをもとに説明するといいでしょう。

なお、「有給休暇が溜まっているから…」と、自分の都合を優先して休みに入るのは避けましょう。取引先や後任者に迷惑がかからないように、引き継ぎをしっかり行ったうえで有給も消化できるよう、早めにスケジュールを組みましょう。

健康保険や失業保険(雇用保険の基本手当)の手続きを行う

転職先が決まらないまま退職を迎えた場合は、退職後に健康保険の切り替え手続きや、失業保険(雇用保険の基本手当)受給の手続きをしましょう。

健康保険の切り替え

  1. 任意継続被保険者制度の利用(退職前の会社の保険証を継続して使用できる制度です)
  2. 国民健康保険への切り替え加入
  3. 家族がいれば扶養に入る

失業保険(雇用保険の基本手当)の受給手続き

  1. 退職時、会社から離職票と雇用保険被保険者証を受け取る
  2. ハローワークで求職の申し込みをする
  3. 受給説明会を受けて失業認定日が決定する
  4. 認定日から所定の日数が経過すると手当が振り込まれる

失業手当を受け取るためにはハローワークでの求職活動をする必要があります。また、自己都合退職の場合や地域によって受給開始日や手当を受け取れる期間が異なりますので、詳しくは近くのハローワークにて確認してみてください。

 退職理由の伝え方

実際に退職交渉を始める際には、次のようなポイントに注意してください。

 1ヵ月半〜1ヵ月前までに退職の意思を伝えよう

退職の意思をいつまでに会社に伝えるかは、基本的には会社の「就業規則」に従いましょう。ただし仕事の引き継ぎや有給の消化、退職手続きの時間がかかりそうな場合は、1カ月半ぐらい前に退職意思を伝えましょう。
特に転職先から内定が出ており、入社日まで1カ月を切っている場合は、すぐに退職の意思を伝えることをおすすめします。

最初に話をするのは必ず「直属の上司」

退職意思を最初に告げるのは「直属の上司」です。これを間違えてその上の上長などに先に話してしまうと、「マネジメントがなっていない」と上司がとがめられてしまうことも。直属の上司との関係が悪化すると、退職手続きがスムーズに進まなくなることもあるので注意しましょう。

礼を尽くしつつ「◯月◯日」と期限を明確に

退職することは、少なからず会社に負担を掛けることになります。そのお詫びの気持ちも込め、上司に退職の話を始める際は「突然で申し訳ございません」と切り出し、「退職させていただきたく、今回お時間をいただきました」と伝えましょう。

その上で「〇月〇日に退職させていただきたいと思います」と期限をつけて、決心がついていることをしっかりと伝えます。「退職を考えている」「検討している」などあいまいな伝え方をすると、相手は「まだ退職の決心がついていない」と捉えられるので注意しましょう。また転職が決まっている場合でも、転職先の会社名までは言わないようにしましょう。

退職交渉が上手く進まない場合に想定される事例

いざ退職を決心して会社に相談しても、取り合ってもらえないケースも考えられます。ここでは、それぞれのケースに合わせた対処についてご紹介します。

退職が伝わっていないケース

退職願を上司に提出したにもかかわらず、上司のさらに上の役職者に一切話が通っていなかったというケースがあります。直属の上司が話を勝手に止めてしまっている状態です。
このような場合には、別の部門長や人事部門に相談したり、口頭だけでなくメールも送付したりするなど「自分は申請している」という事を証拠として残しておくようにしましょう。

退職を引き止められるケース

退職の意思をしっかりと伝えたのに、上司から激しく引き留められたり、叱責されて戸惑ってしまったりするケースもあります。「あと半年だけ…せめて後任が見つかるまでは」などと言い、引き留めようとするなど、そもそも辞めることを反対する上司がいるのも事実です。退職の強い意志を表明し、キッパリと言い切る勇気を持ってください。

あいまいにしてしまったケース

あいまいな言い方で退職を伝えると、上司のなかでは「まだ悩んでいる様子だから、引き留められる」と思われてしまいます。将来のキャリアビジョンや夢を伝えた上で、今の会社ではそれが叶えられないから退職をするなど、「そういう理由なら引き止められない」と思わせるような理由を伝えることをおすすめします。

転職エージェントに相談も

円満退社するための退職交渉の進め方・退職理由の伝え方については、転職エージェントが数多くの転職支援の実績から多くのノウハウを持っているので、相談してみてください。
あなたに合ったキャリアアドバイザーが相談に乗ってくれ、求職者の気持ちにも寄り添ってくれるでしょう。
退職を伝えることは、お世話になった会社に対して申し訳ない気持ちになるものです。うまく伝えられる自信がないのも当たり前のことなので、転職エージェントに相談をして、客観的に見てもらえる環境を整えるのもひとつの方法です。

記事作成日:2020年09月20日 記事更新日:2022年10月27日

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。