
自分に合う仕事を見つけるためにも、自己PRのためにも、自分の仕事に関する強みを発掘することは大事です。しかし、意外と自分の能力や志向に気付いていない人は多いようです。どのように自己分析をすれば、強みを見つけることができるでしょうか。
転職成功者の「強み」の見つけ方
「自分の強みをどうやって見つけましたか?」

リクルートエージェントが転職成功者500名に「自分の強みをどうやって見つけましたか?」とアンケートをした結果、6対4で「1人で考えた」と「家族や友人に聞いた」にわかれる結果になりました。
1人で考えた人は、「経験をすべて紙に書き出した」など、自己を客観視する方法を工夫しています。家族や友人に聞くのも有効な方法ですが、分析のポイントは自分でおさえることが必要。何に注目すればいいのか、キャリアアドバイザーのアドバイスを見てみましょう。
キャリアアドバイザーが伝授!「強み」が見つかる自己分析
自己分析はキャリアの「棚卸し」から
自己分析の第一歩は、これまでのキャリア(仕事)の「棚卸し」から。
「どんな商品を」「誰に対して」「どんな方法で」という視点を基本に、経験した業務を書き出して整理してみましょう。それをもとに、身につけた能力を考えます。この時点で「能力といえるものはない」と思ってしまう人も多いようですが、大切なのは人より優れているところを見つけることではなく、「どんな意識・姿勢で取り組み、成長してきたか」を振り返ること。
たとえば、「課題に対してどんな工夫をしたか」「人とどう接してきたか」といったことも、立派な能力であり、強みなのです。
仕事の成果を「見える化」する
ただし、「こんな姿勢で取り組んできた」だけでは、自己アピールとして不十分。「どんな成果があったか」も必ずセットで伝えましょう。業績アップにつながったことはもちろん、以前と比べて、何がどう変化したのかを明確にするのです。「作業時間が1時間短縮できた」「ミスが半減した」など、ささいなことでも構いません。あなたの能力・スキルが発揮され、物事がどう動いたかを「見える化」することが大切です。
成果といえるものが見つからないなら、今はまだ転職するタイミングではないのかもしれません。今の会社でもっとできることはないか、考えてみることをおすすめします。
面接で「強み」を上手く伝えるには
転職の面接では、「あなたの強み(長所)を教えてください」という質問がよく聞かれます。また「強み」とセットで「弱み(短所)」を聞く企業も少なくありません。
企業はこの質問から何を読み取っているのか、そしてどういう視点で考え、答えればいいのかを下記の記事でキャリアアドバイザーが解説しています。是非参考にして面接に挑んでください。