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「仕事をしたくない」と思ったら?働き方を見直す方法を解説

仕事 したくない

会社や仕事に対するモチベーションは、場合によって変化するものです。もし、「仕事をしたくない」と感じるようになったら、どのように対処したらいいのでしょうか。そこで、「仕事をしたくない」と感じている方に向けて、対処法や働き方を見直す方法について、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に解説いただきました。

仕事をしたくない理由とは?

「仕事をしたくない」と感じたら、まず原因を明らかにしてみましょう。原因を特定することで、解決策が見つかることがあります。

なお、株式会社リクルートが2022年9月に発表した「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」※によると、退職理由の上位4項目は、年代にかかわらず「仕事内容への不満」「人間関係への不満」「賃金への不満」「労働条件や勤務地への不満」が挙げられています。

※出典:「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」(株式会社リクルート)

仕事をしたくない原因を探る際に、この調査項目もヒントにして、何が理由かを考えてみましょう。

仕事をしたくない理由別の解決法

仕事をしたくない理由が明らかになったら、解決できるかどうかを考えてみます。ここでは、前述の調査で上位となった項目について対処法を解説します。

仕事内容が合わない

調査で上位となった「仕事内容が合わない」という理由ですが、「合わない」を大きく分けると、「自分の強みにマッチしていない」「やりたい仕事ではない」という2つに分類することができます。基本的に、強みにマッチしている仕事に取り組んだ方が成果を出しやすくなるため、「強みにマッチしていない」という場合は、強みを活かせる仕事に変えた方が活躍可能性は高まります。

一方で、「やりたい仕事ではない」というケースですが、どのような企業でも必ず自分のやりたいことを任せてもらえるとは限りません。例えば「○○領域の新規事業を経験したい」と希望しても、経験者を求めていたり、該当のポジションが少なかったりして、任せてもらえないというケースは多いものです。特に未経験の仕事を希望している場合は、異動や転職で確実にやりたい仕事に就けるとは限らないため、まず現職で類似する仕事を経験して、やりたいことにだんだん近づけていく という方法があります。

いずれにしても、「仕事内容が合わない」という場合は、性急に判断するのではなく、自己分析を含めて自身の強みを明らかにして、中長期的にやりたい仕事に到達するために、どのようなキャリアパスを描けばいいのかをしっかりと考えることが重要です。

人間関係が悪い

仕事をしたくない理由が「人間関係」の場合は、まず人間関係の摩擦によって仕事に影響しているかどうかを判断しましょう。仕事に影響が出ている場合は、上司や先輩などに相談して改善を試みることが大切です。仕事に影響しないのであれば、相手との距離を保って摩擦が起きないように工夫するという方法があります。多くの職場では、人の異動や入退社などが発生するため、同じ人間関係がずっと続くとは限りません。できれば、距離を置いたり向き合い方を変えたりすることで、人間関係のストレスを回避し、それでも難しいようであれば異動願いや転職を検討しましょう。

待遇への不満

待遇に不満を感じたら、自身の待遇が「自社」と「他社」でどのような位置にあるのかを分析してみましょう。多くの企業では、評価基準が定められています。例えば、実績や経験年数、同じような成果を出している同僚などと比べて、評価は妥当なのかを考えてみます。不満を抱えたまま仕事をするとやる気がどんどん失われてしまうため、不満がある場合は上司に相談してみましょう。

また、同業界・同職種での待遇と比較することも有効です。同じ業界内で自社の待遇が著しく低いのであれば、転職することで待遇改善を実現できる可能性があります。逆に、同業界・同職種で比較した時に、自身の待遇が良い場合は、「希望が高すぎる」という可能性もあります。求人を見たり応募して話を聞いたりすることで、他社の待遇を知ることができます。情報収集を行って、待遇の相場観を身につけましょう。

成長機会がない

成長機会がないと、仕事へのモチベーションを維持することができなくなる方もいます。今後どのような経験・スキルを身につけていきたいのか、中長期的なキャリアを考えてみましょう。そして、将来的なキャリア形成のために、今何をすればいいのかを明らかにします。自身の成長のために経験したい業務が具体的になったら、上司に相談してみましょう。もし現職で成長機会を得られないようであれば、いきなり転職するのではなく、書籍やセミナー、スクールなどで自ら学習機会を設けたり、副業や兼業などで視野を広げたりする方法も有効です。

仕事をしたくない理由が分からない場合

仕事の疲れが蓄積していたり、仕事で些細なミスをしてしまって憂鬱になっていたり、業務に停滞感があったりするなど、理由は自覚していないものの、仕事への意欲がわかないこともあるかもしれません。その場合は、考えすぎずに、休息を取って仕事から離れてみるというのもひとつの方法です。気持ちを切り替えることで客観的になり、仕事をしたくない理由が明らかになる可能性があります。また、リフレッシュすることで、仕事への意欲が戻ってくるかもしれません。

休息を取って気持ちを切り替えても、仕事をしたくない気持ちが続く場合は、先輩や同僚、友人など信頼できる人に相談してみましょう。上司や産業医に相談するという方法もあります。

情報収集や転職活動をしてみるという方法も

一人で抱え込んでしまって、行き詰っているという可能性もあります。社外に目を向けてみると視野が広がり、選択肢を得ることができるかもしれません。仕事をしたくない気持ちが続く場合は、他の企業の求人や採用ページなどを見て、興味のある仕事を探してみましょう。転職活動を始めて企業の話を聞いているうちに、他の仕事に興味を覚える可能性もあります。また、様々な情報を得ることで、自分の置かれている立場や自社の魅力に気づくかもしれません。情報収集をして比較検討することで、自分の興味やキャリアの方向性が明らかになるでしょう。

「仕事をしたくない」と思ったら?

仕事への意欲がわかないまま、無理して続けてしまうとストレスになってしまう可能性があります。また、やる気がないと集中力が続かないため、能率が悪くなりミスが増えるかもしれません。その結果、成果が出にくくなってますますやる気がなくなることも考えられます。

こうした悪循環に陥らないために、仕事をしたくないと感じた時は、無理せず立ち止まることが大切です。そして、休息を取ったり振り返ったりして、なぜ仕事をしたくないのかを考えてみましょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。