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「会社や仕事に疲れた」と思ったら?辞めるかどうかの判断軸

会社 疲れた

会社や仕事に対するモチベーションは、状況によって変化するものです。もし、会社や仕事に対して「疲れた」と感じるようになったら、どのように対処したらいいのでしょうか。そこで、「会社や仕事に疲れた」と感じている方に向けて、対処法や会社を辞めるかどうかの判断軸を、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

「会社や仕事に疲れた」と思ったら?

疲れを感じたまま長く働き続けると、次第に疲労やストレスが蓄積して、心身に悪影響を及ぼします。また、疲れから集中力が低下すると仕事のパフォーマンスも下がってしまうため、モチベーションを維持することも難しくなります。そのため、会社や仕事に疲れを感じたら、とにかく心身を休めることが重要です。上司に相談したり業務量を調整したりして、できるだけ休息を取るようにしましょう。

「疲れた」と思う理由を明らかにしよう

心身を休めてリフレッシュすることで、疲労はある程度解消しますが、状況によっては解決しない可能性もあります。疲れを感じる理由も明らかにしておくと、休息以外の対策を講じることができるでしょう。

残業などの肉体的な疲れ

「仕事に疲れた」と感じる原因で大きいのは、勤務時間が長く肉体的な疲労が溜まっているケースです。肉体的な疲労だけでなく、緊張感が続いて気持ちが休まる時間が短いため、精神的にも疲れが蓄積している可能性があります。法律上、休日労働を含まない時間外労働の上限は、原則として月45時間・年360時間となっています。疲れを感じた場合は、過度な残業を続けていないか、まず勤務時間を計算してみましょう。

人間関係による疲れ

「残業時間が長い」「休みが取れない」など、疲れが蓄積している理由を掘り下げていくと、その原因に人間関係が影響している可能性があります。例えば、「仕事の進捗確認に時間がかかるため、残業時間が増えてしまう」「人間関係がぎくしゃくするため有給休暇を申請しにくい」など、人間関係が原因となっている場合は、ただ休息を取るだけでは根本的な解決とはなりません。関係性を見直したり上司などに相談したりして、人間関係を改善することから始める必要があるでしょう。

仕事のミスマッチによる疲れ

自分に合わない仕事を続けることも、疲れやストレスの原因になります。強みを活かせない仕事に就いてしまうと、なかなか成果を出せずモチベーションを維持することができません。現在の仕事が自分の価値観に合っているか、また、得意分野や強みにマッチして成果を出すことができているかを確認してみましょう。

辞めるかどうかの判断軸

現在の仕事に疲れを感じている場合、仕事を変えた方がいいのでしょうか。仕事を辞めるかどうかの判断軸をご紹介します。

改善余地があるか

現在の職場で、仕事の疲れを改善できる見込みがあるかどうかは、転職の判断軸のひとつになります。改善策を探らないまま、「疲れた」という理由だけで会社を辞めてしまうと、面接で応募企業から転職理由を問われた際に、定着性に不安を抱かれる可能性があります。また、次の転職先でも同様のことが起こった際に、壁を乗り越えることが難しくなります。改善策を探って解決を試みた結果、疲れが解消しなさそうな場合に、転職という選択肢を考えましょう。

相談できる人がいるか

本音で相談できる人がいるかどうかも判断軸のひとつです。心身が疲れていると、冷静な判断ができなくなる可能性があります。客観的な視点でアドバイスをしてくれる人がいると、勢いや主観だけで判断することなく適切に行動することができるでしょう。的確なアドバイスがなかったとしても、抱えている悩みを伝えるために言語化しているうちに、思考が整理されて課題が明らかになったり、ストレスが軽減したりする可能性もあります。相談できる人が周りにいるかどうか、考えてみましょう。

やりたいことがあるか

「現在の仕事に疲れた」という理由以外に、自分がやりたいことが明確になっているかどうかも、判断軸のひとつとして有効です。転職で実現したいことがあれば、それが転職理由になり、転職先選びの基準にもなります。転職理由は、転職の面接でも必ず聞かれる質問のため、説得力を与えることができれば、選考でもプラスに影響するでしょう。

退職する場合の注意点

疲れが解消しない場合は「仕事を辞める」という方法もありますが、すぐに転職を考えている場合は注意が必要です。転職は、仕事内容も働く環境も大きく変わるため、入社してしばらくは疲れや負担を感じやすくなります。そのため、現職で疲れを感じている状態で、すぐに転職すると思いのほか心身に負担がかかってしまう可能性あります。そのため、転職を検討している場合は、有給休暇を取得したり、できる限り入社日まで時間的な余裕を持たせたりして、しっかりと休息を取るようにしましょう。疲れが解消した状態で転職した方が、仕事をすぐに吸収し、イキイキと働ける可能性が高まるでしょう。

退職する前に情報収集や転職活動をしてみよう

仕事に疲れを感じて転職を考えた場合は、心身を休めることが最優先となりますが、時間や気持ちに余裕が生まれたら、情報収集や転職活動を始めてみることもひとつの方法です。転職活動をしたからと言って、必ず転職しなければならないわけではありません。情報収集や転職活動をした結果、「現職に残る」という選択肢もあります。

情報収集や転職活動を始めることで、現職以外の企業や業界・職種の働き方を知ることができるため、現在置かれている状況を客観的に判断することができます。また、転職活動で色々な企業の話を聞いてみることで、視野を広げることもできます。疲れていると、どんどん視野が狭くなってしまうものです。十分な休息を取ってから、情報収集や転職活動で視野を広げて、今後のキャリアを冷静に判断するようにしましょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。