
転職活動の自己分析で、自分の短所を「心配性」と挙げる方もいるでしょう。では、面接で短所を問われた時は、どんな点に気を付けたらよいのでしょうか。今回は、短所の「心配性」を好印象につなげる方法をご紹介します。
「心配性」を印象良く伝えるには
採用担当者が応募者の短所について聞くのは、客観的に自分を理解しているかを判断し、自分の短所に問題意識を持ち、克服に努めていることも確かめたいと考えているからです。さらに、募集している職種や会社の社風にマッチした人材なのかを判断することもあります。
ただし、短所をそのまま伝えるだけでは、好印象にはつながらないと考えましょう。ポイントは、「心配性だからこその利点→“慎重派”」や「心配性を改善したら、こんなメリットになった」などを併せて伝えることです。長所と短所は紙一重であり、言い方ひとつでプラスに転じさせることができます。
これらを踏まえ、具体的なエピソードを交えながら、より説得力のある伝え方を考えてみましょう。
「心配性」はポジティブに言い換えられる
では、短所を“長所”として伝えるには、どうすればよいのでしょうか。
「心配性」とは、ささいなことまでを気にかけてしまう性質を指します。心配性であるがゆえに、余計なことを考えすぎてしまう、結果がまだ出ていないのに悪い事態を想定して悲観的になってしまうといったことが挙げられます。ですが、先のわからない状況を気にかけることは、見方を変えれば次のように言い換えることができるでしょう。
・思慮深い
・先を読んで行動できる
・計画性がある
・事前準備が得意
事例と共に、ストーリー立てて伝えよう
「心配性」という短所が併せ持つ「長所」の特徴がわかったところで、どのように回答するかを考えていきましょう。
もうひとつのポイントは、エピソードを交えること、ストーリーに組み立てることです。
ストーリーの組み立て方は、まず「心配性であることを自覚していること」、続いて「克服に努めていること」を伝えましょう。
以下では具体的な回答例を紹介します。
【回答例1】
私の短所は心配性なところです。
起こりうることを頭の中であれこれシミュレーションして、万全に準備を整えないと不安になってしまいます。準備した資料を他の仕事でも使えるように汎用化することで、不安解消に努めています。
【回答例2】
幼い頃から心配性で、念には念を入れて確認しないと気が済まない性格です。
前職で会社のパンフレット作成を任されたとき、ミスがないか、何度も何度も校正を行い、チームメンバーにも繰り返しの確認作業を指示していました。現在は業務負荷も考慮して、効率化と慎重性のバランス改善に努めています。