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MRに学歴、大学間格差、「理科系か文科系か」は影響するのか

ミクスOnline公開日 2011/11/09

最近のMR転職状況

リクルートエージェントの第一線の幹部からMR認定証保持者の最近の転職状況を聴取する機会があった。1.製薬企業、CSO企業の採用ボリュームが、ここ3年間のうちで最大となっており、採用の合格バーがかなり下がってきている、2.製薬企業の新事業部設立が多く見られ、マネジャー・ポジションの求人が増えている、3.各製薬企業が中途入社者の教育期間をかなり長く設定するようになっている――という。

優秀なMRなのに面接で不合格になってしまう理由の上位3つは、製薬企業、CSO企業サイドから1.実績は上げてきたものの、戦略的なMR活動が展開できていないと見られてしまう、2.転職理由が「勤務地」「年収」「パイプラインの豊富な企業」などの場合、考え方がネガティヴと受け止められてしまう。例えば、パイプラインが豊富でない企業であろうと工夫して頑張るという道があるのではと反論されてしまう、3.実績は優秀だが、決め手に欠け、アピール力が不足と判断されてしまう――のだという。

面接の意外な落とし穴の上位3つは、1.面接会場にあまりに早く来過ぎる。指定時刻より30分以上早いと常識がないと思われてしまう、2.面接開始後10秒間の印象がよくない、あるいは印象が薄い、3.想定外の質問に答えられない、例えば、定着性を非常に重視する企業が、若い時から自分の考えを持って行動してきたかを確認するために、中学校の志望理由を尋ねるといったケースがある――ということだが、私にとっても意外なものが含まれている。

面接合格のポイント

さまざまな関門を乗り越えて、面接合格を勝ち取るために、1.これまでの経験を無駄にせず、担当してきた領域に習熟しておく、2.前職で高い実績を上げておく、3.入社後も高い実績を上げることが可能なことを、すなわち、「再現性」をきっちりと伝えられるように準備しておく――ことが必要だというのが、転職希望者への幹部からのアドヴァイスであった。

MRと学歴

名門企業ではあるが、自前の営業部隊を持たないクライアントに当社から10名のMRを提供して主力医薬品の実績を向上させるというプロジェクトの発足に当たり、MR未経験者の面接を行った。意欲的なプロジェクトということもあり、全国から優秀な人材が応募してきたが、その中に、大阪出身の27歳の女性、Mさんが含まれていたのである。面接官がまず学歴、職歴を簡潔に説明するよう求めると、Mさんが「実は、私は大学を出ていません!」と言うではないか。履歴書を見ると、「○○音楽大学短期大学部卒」となっている。「大学卒、営業経験3年」がこのプロジェクトの採用スペック(要件)であったが、この場で面接を打ち切るわけにもいかない。

学歴はともかく、Mさんの職歴は傾聴に値するものであった。業界3位の化粧品企業の大阪のデポの営業部員として、素晴らしい実績を上げてきたのである。化粧品企業は各社とも全国のデパートにデポを構えて激しい売上競争を展開しているが、彼女のデポは1位、2位企業に競り勝ち、そのデパートで1位の実績を長期間継続中だったのである。1位を獲得しているデポは、彼女のデポを含め、全国でたった2カ所のみという快挙だ。1位を実現、維持するための彼女自身の営業の具体的な取り組みや、同じデポの仲間に対するサポートはきめ細かな工夫が凝らされており、我々のプロジェクトでも十分「再現」可能と判断できた。

最初は難色を示したクライアントの説得に成功し、晴れて採用となったMさんのMR認定試験の導入教育受講が始まった。彼女は、どうしてもなりたかったMRを目指し、国立大学卒や国立大学大学院修了の仲間たちに交じり、互いに切磋琢磨しながら受験勉強に取り組み、合格する。その後、Mさんはキラキラ輝く瞳と、持ち前の明るさ、積極性で、着実に実績を伸ばしていく。2年後の契約期間終了時にクライアントの社員MRとして転籍、引き続き、MR活動に邁進している。契約期間中も転籍後も、ドクター、CSO、そしてクライアントの彼女に対する評価が「Aランク」であることは言うまでもない。

MRと大学間格差、「理科系か文科系か」

私は文科系の法学部卒であるが、20年間のMR経験を通じて、気後れを感じたことはない。ただ、理科系、中でも薬学部卒の仲間たちに後れをとらないよう勉強は重ねてきた。また、超一流大学卒の仲間たちに引け目を感じたこともない。なぜなら、MRは、学歴や、大学間格差や、「理科系か文科系か」に関係なく、MR活動を通じて、ドクターを初めとする医療従事者から必要とされる存在になればいいからである。

株式会社メディカルライン
榎戸 誠

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