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「営業辞めたい」と悩んだ時に確認を。最適な選択をするための6つのステップ

営業_辞めたい

多くのスキルが身につく営業職は挑戦しがいのある仕事ですが、一方でノルマの厳しさなどを理由に「営業を辞めたい」と悩む人も少なくないようです。

そのように気持ちが追い詰められた時、最適な選択をするにはどうしたらいいのでしょうか。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏が、そのポイントをご紹介します。

営業を辞めたくなったら、この6つのステップをたどってみよう

「ノルマが達成できず苦しい」「扱っている商品に自信が持てない」「数字を出し続けていくのに疲れた」など、営業を辞めたいという時の理由はさまざまです。

ただ「営業は嫌だから他の仕事に就きたい」というネガティブな感情のままでは、転職したとしても納得できる結果には繋がらない可能性があります。そこで「営業を辞めたい」と悩んだ時に問題を整理し、前向きな行動に繋げるための、6つのステップをご紹介しましょう。

1. 自分のどこが「営業に向かない」と思う?

営業を辞めたいという人の中には、「自分は営業の仕事に向いていない」と決めつけてしまう人も少なくありません。まず、なぜそう思うのか理由を具体的に挙げてみましょう。たとえば「セールストークが上達しないから」「断られると辛くなるから」「目標にストレスを感じるから」といったことかもしれません。

「自分は営業に向かない」と思い詰めている時は、「苦手」「辛い」「しんどい」という気持ちが先行してしまい、現状の整理ができてないこともあります。転職を選ぶか現職に残るかは別として、今後のキャリアを選択していく上でも「今やっている営業のどこが向かないのか」を整理しておくことは大事です。

2. 営業を辞めてどんな仕事がしたい?

営業を辞めたいという人は、一般的にノルマがない印象のある仕事への転職を希望することが多いようです。事務系職種やコンサルタント、人事、広報、営業企画や事業企画、あるいはエンジニアなどさまざまです。実際に営業からこれらの仕事への転職を成功させた人も少なくはありません。ただこれらの仕事も、営業のようなノルマではなくても何らかの数値目標が設定されたり、ストレッチ目標に取り組んだりすることもあるのは知っておきましょう。

興味を持っている職種があるのなら、具体的な仕事内容や仕事をする環境、どんなスキルを必要とされるのか、転職市場でどのくらいの求人があるのかを調べてみましょう。さらに、なぜその仕事をしたいのかの理由を明確にしましょう。転職は自分がやりたいことや、得意なことをベースにして考えることが重要だからです。

3. 今の仕事はどんな種類の営業?

一口に営業と言っても扱う商材や顧客、営業形態などはさまざま。同じ営業でも種類が変われば、仕事の進め方や職場の環境、必要なスキルも大きく変わります。

・企業形態  …メーカー営業・商社営業
・営業スタイル…新規開拓営業・反響営業・ルート営業
・顧客    …個人営業・法人営業
・商材    …有形商材・無形商材      …など

もし営業を辞めたい理由が「ノルマが辛い」「商材が合わない」といったことなら、営業スタイルや扱う商材を変えることで解決できる可能性があります。一方、営業を辞めて転職する道を選ぶ場合は、扱ってきた商材や顧客と接点があり、経験が活かせる業界や職種に目を向ける方法もあります。

4. 今の仕事のいいところを探してみよう

「営業を辞めたい」と思いながらも今まで続けてきたのは、自分なりに仕事に面白みを感じていたからではないしょうか。たとえば新規開拓は苦手だけど対人コミュニケーションは好き。既存の顧客との関係は良好で、「継続率が高い」「クレームが1度もない」といった強みを発揮してきた。そんな部分にやりがいを感じていたかもしれません。

また営業は、比較的働き方に裁量を持てることが気に入っているという人もいます。このように今の仕事のいいところを探すことで、自分の強みや志向する働き方も見えてくるでしょう。

5. 今の会社で問題を解決する選択肢はある?

今の会社で問題を解決する方法がないかも考えてみましょう。たとえば商材や顧客を変えてもらう、同じ会社の中でも力が発揮できそうな分野の営業を担当させてもらう、といったアプローチも考えられます。どうしても営業を続けたくないのなら、違う部署への異動を希望して、会社の中で職種を変えることもできるかもしれません。

せっかく今までに得た商品知識や、社内の人脈というアドバンテージがあるのですから、それを生かして環境を変えるのもひとつの方法です。

6. 営業の経験をポジティブにとらえ直そう

これらのことを検討した上で転職をするにしても、「営業が嫌だから辞めたい」というネガティブなマインドのままでは採用されるのは難しいものです。もし新たな仕事に就いたとしても、また同じ問題を抱えてしまうかもしれません。

転職活動をする前に、これまでの営業の仕事での取り組みや、そこで学んだこと、結果が出せなかった点については「自分に何が足りなかったか」をしっかり整理しておきましょう。転職を目指す場合は、それらを次の仕事に生かせる強みとしてアピールすることが大事です。

「本当に解決したいこと」が何なのか見極めよう

上に紹介した6つのステップの目的は、「本当に解決したい問題は何か」を見つけることです。自分が営業を辞めたいと思った背景が整理できてくると、別の仕事を探すことだけが解決策ではないと気づく場合もあるでしょう。

中途採用では経験やスキルが重視されるため、基本的には経験者が選考で有利になることが多いものです。その中でも営業職には上記のように様々な形の仕事があります。「営業を辞めたい」のはなぜか?という問題を分解して整理するうちに、もしかしたら営業のスタイルや商材、方針を変えることで解決する方法が見つかるかもしれません。

一方、他の職種に就きたいという場合は、しっかりと意思を持って今後のキャリアプランを考えていく必要があります。営業で培った経験とスキル、得意分野を強みとして活かせる転職先を探すとともに、その職種で活躍するための学びが必要になることもあるでしょう。そうした認識を持って、納得できる転職の選択肢を考えていきましょう。

営業から営業へ転職をする時のポイント

営業は取り扱う商材や顧客などによってそれぞれ手法が大きく異なります。下に挙げたように、今の仕事に対して感じているマイナス要因や解決したい問題を明らかにし、自分に合ったスタイルの営業職を検討してみましょう。

新規開拓が苦手なら

営業には商材や営業スタイルによって、新規開拓中心の仕事も、既存顧客が中心の仕事もあります。たとえばルート営業なら、既存顧客を対象としたフォローアップやアップセル、企画提案などが主な業務になります。また、最近増えているサブスクリプションモデルの商材は、1度に大きな契約を取るというより、自社との取引を長く継続してもらう中でトータルに売上を上げていくものです。顧客と良い関係をつくることが得意であれば、こうした営業の求人に目を向けてみるのも良いでしょう。

商材に自信や興味が持てないなら

営業が扱う商材は、食品や車、不動産など形のある「有形商材」と、金融商品やITサービス、人材などの形がない「無形商材」に分けることができます。有形営業は商材が目に見えるために顧客にイメージしてもらいやすいのに対し、無形営業は顧客に価値を伝えるのが難しく、高い提案力が求められるという特徴があります。また、業種によっても商材に対するスタンスの違いがあります。たとえばメーカーは自社製品を売るのに対して、商社ではさまざまな企業の製品を扱います。そうした違いを踏まえた上で、どんな商材なら自信を持って売れるのか、自分の力が発揮できそうかを考えてみましょう。

営業職から別の営業職へ転職した事例

●提案の幅を広げたい

〈セールスプロモーション広告会社の営業→大手広告代理店系列の営業へ〉
「販売現場のSP広告の経験を活かして、ネット等の幅広い商材を提案したかった。上流の広告営業に転職することで様々な商材が手掛けられるようになり、やりがいが増した」

●商品にもっと深く関わりたい

〈商社の営業→メーカーの営業へ〉
「商社では多くの商品を提案できる良さがある一方で、自社商品ではないので深い部分には関与しづらい。メーカーへ転職することで、自社商品を熟知し、愛着や自信を持って営業すると同時に、商品改善などにも深く携われるようになった」

●成長業界で挑戦したい

〈証券会社の営業→IT企業の営業へ〉
「証券という成熟した業界での営業もやりがいがあったが、成長著しいIT業界へ。プロダクトが次々と生まれる中で顧客や市場を新たに創り出すことができ、より大きな提案ができるようになった」

営業から他の職種への転職をするには?

異職種への転職では、営業での経験を元にして仕事を探すのも一つの方法です。今までの仕事と何らかの接点があり、スキルや得意分野を活かせる領域を視野に入れることがポイントになります。

営業の経験を活かした転職例

●営業で身につけたスキルを生かせる仕事

企画やマーケティングに興味があるなら、自社の製品やサービスを販売する際の営業戦略を策定する「営業企画」。事務系では、営業担当者の業務をサポートする「営業事務」などがあります。営業の経験があり、現場を知っていることが強みになります。

●営業で接点があった商材や業界などの知識を生かせる仕事

今まで続けてきた営業の仕事との「接点」から、転職先を探すのも一つの方法です。「何を=商品」「だれに=顧客」「どこで=業界等」「どんな風に=営業スタイル」などのいずれかにおいて現職と繋がりがある分野なら、身につけてきた知識や経験を生かしたキャリアチェンジが可能になるでしょう。

たとえば人材会社の営業なら、顧客である企業の人事への転職なども考えられます。また、人事向けにITやクラウドを活用した業務支援のサービスを提供するHRテック系の企業や、研修会社、人事コンサルタントなどの業界でも、キャリアチェンジの可能性が探れるでしょう。
同じ様に、IT業界の営業経験がある人が開発に興味を持って勉強し、ITエンジニアに転職した例や、Webや広告業界の営業経験を生かして、Webディレクターへ転職した例もあります。

転職エージェントの活用も考えよう

もし以上のヒントからもうまく考えが整理できなかったら、転職エージェントに相談してみるのもひとつの手段です。

転職エージェントでは、自分では分からなかった強みの発見をはじめ、採用市場の動向、キャリアの市場価値、求人の提案など、さまざまなアドバイスを受けることができます。エージェントの提案をもとにして、実際に転職活動を行うことでも、自分に合ったキャリアの方向性を見極めていくことができることでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

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