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職歴が多くて履歴書に書ききれない…履歴書の書き方のポイントを解説

最終面接

転職回数が多かったり、派遣や契約社員として短期間の勤務を繰り返してきたりした結果、履歴書の職歴欄に、全ての職歴を書ききれない――。
このような場合、どのように職歴を記載したらよいのでしょうか?対処法・注意点についてまとめていますので、参考にしてみてください。

履歴書に職歴が書ききれない場合の対処法

職務の経歴は理由にかかわらず、履歴書の職歴欄には全ての職歴を記載することが原則です。故意に省略すると、応募先企業に経歴詐称ではないかと思われてしまう可能性や、悪い印象を与えてしまうことも考えられます。
職歴を省略した履歴書を使って入社したとしても、入社後に年金の手続きなどで実際の職歴はわかります。したがって職歴は包み隠さず明記しましょう。

学歴は「高校卒業」から記載

履歴書の職歴欄は、学歴も一緒に記載するようになっているので、学歴を省略するのも一つの方法です。一般的には小学校・中学校の義務教育の学歴は記載しなくても問題がないため、高校以降の学歴を記載すれば、その分、職歴を記載するスペースを作ることができます。

【書き方例】

学歴・職歴
20XX年 XX月 〇〇立▲▲高等学校 卒業
20XX年 XX月 ▲▲大学 □□学部△△学科 入学
20XX年 XX月 ▲▲大学 □□学部△△学科 卒業

 

職歴は1社に1行で入社と退職をまとめる

一般的な記載方法では、入社年月と退社年月を分けて書きます。そのため1社あたり2行となりますが、これを1行に収めれば倍の職歴を記載できます。

【書き方例】

学歴・職歴
20XX年 5月 株式会社△△△入社
20XX年 7月 株式会社△△△ 一身上の都合により退職

 

【書き方例:1行にまとめた場合】

学歴・職歴
20XX年 5月 株式会社△△△入社(20XX年7月 一身上の都合により退職)

 

 部署や支店名など配属先は省略

会社名は必ず正式名称で記載してください。法人格は(株)・(有)のように省略せず。株式会社・有限会社と記載しましょう。一方、所属部署などは省いても問題はありません。

【書き方例】

学歴・職歴
20XX年 2月 株式会社△△△入社 □□支店営業部に配属
法人営業を担当
20XX年 9月 株式会社△△△ 一身上の都合により退職

 

【書き方例:所属部署を省いた場合】

学歴・職歴
20XX年 2月 株式会社△△△入社
20XX年 9月 株式会社△△△ 一身上の都合により退職

 

「現在に至る」と「以上」を同じ行に記載

職歴の最終行の下には、「現在に至る」「以上」と書くことが原則です。しかしそれだと2行分のスペースを使うため、最終行に2つをまとめて1行に記載しても問題ありません。なお「現在に至る」や「以上」を書き忘れても、それが原因で不採用の直接的な原因にはなりません。ただしマイナスの印象を与える可能性はあります。
応募書類を念入りに読み返し、抜け漏れや誤字脱字がないよう気を付けましょう。

【書き方例:行が余らない場合】

学歴・職歴
20XX年 10月 株式会社△△△入社
現在に至る
                          以上

 

【書き方例:同じ行に記載した場合】

学歴・職歴
20XX年 10月 株式会社△△△入社(現在に至る 以上)

 

【書き方例:残り一行の場合】

学歴・職歴
20XX年 10月 株式会社△△△入社(現在に至る 以上)
現在に至る
                          以上

 

【書き方例:同じ行に記載した場合】

学歴・職歴
20XX年 10月 株式会社△△△入社(現在に至る 以上)
現在に至る                     以上

 

派遣社員は「派遣先」や「派遣元」をまとめる

派遣社員の場合、記載方法に注意してください。派遣元企業と在籍期間を書き、派遣された企業をまとめます。短い期間に多数の企業で働いていた人は、わかりやすさを重視して職務経歴書に記載する旨を伝えると親切でしょう。正社員として登用されたケースでは、その年月および登用された事実を併記してください。

契約期間が終了して派遣先の企業から離れた場合、「退職」ではなく「契約期間満了のため退職」とします。派遣元の企業を利用しなくなったら「派遣期間満了につき退職」となります。
以上の説明を踏まえ、書き方の例を紹介しましょう。

【書き方例:在職中の場合】

学歴・職歴
20XX年 XX月 ○○会社に派遣社員として登録
■■株式会社に事務職として勤務(現在に至る)

 

【書き方例:契約期間満了で終了した場合】

学歴・職歴
20XX年 XX月 ○○会社に派遣社員として登録
■■株式会社に営業事務職として勤務
20XX年 XX月 20XX年XX月 契約期間満了のため退職

 

【書き方例:自己都合・会社都合で退職した場合】

学歴・職歴
20XX年 XX月 ○○会社に派遣社員として登録
■■株式会社に経理事務職として勤務
20XX年 XX月 自己都合(会社都合)により退職

 

【書き方例:正社員に登用された場合】

学歴・職歴
20XX年 XX月 ○○会社に派遣社員として登録
■■株式会社に事務職として勤務
20XX年 XX月 ■■株式会社に正社員登用

 

職務経歴書をプロに添削してもらう

それでも、職歴が書ききれない場合は?

さまざまな対策を行ったうえで、それでも職歴が多くて書ききれない場合も想定されます。ここではいくつかの対処法を考えていきましょう。

職歴欄が多い履歴書を使う

記載内容を最小限に抑えても職歴欄に職歴が書ききれない場合は、職歴欄の大きな履歴書を選びましょう。Excel、Wordなどの履歴書テンプレートなら、編集して必要な職歴欄にアレンジすることも可能です。

職歴欄が多い履歴書テンプレートのダウンロード(A4判※見開きA3サイズ)
Word形式 Excel形式 PDF形式
※手書きの方向け

職務経歴書に業務内容など詳細を書く

職歴は職務経歴書にまとめ、履歴書に可能な限り職歴を書き、最後に「詳細については、職務経歴書をご参照ください」と記載するのもひとつの方法です。その際、職務経歴書には、履歴書と同様のフォーマットで入社・退職年月と会社名を順に並べた別紙を最初につけると、関連性がわかりやすくなります。

あらかじめ下書きする

履歴書を書き進めていくうち職歴が書ききれないことがわかると、すべて書き直しとなってしまいます。そうならないように、まずは職歴を書き出してみて、職歴欄に収まるかどうかを確認することをおすすめします。
面倒かもしれませんが、下書きをすることで結果的に書き直す手間が省かれるので、ぜひ実践してみてほしい方法です。

職歴が多いと次の転職は不利になる?

職歴が多いからといって転職が不利になるとは言い切れません。ただし企業や経験内容によっては、明確な基準を設けている場合も見受けられます。一般的には、「転職歴が3回以上だと気になる」と回答する人事担当者が多い傾向にあります。とはいえ、一貫性のある転職を重ねていたり、きちんとした理由で納得させられたりする転職をしているのであれば、転職回数が不利になる可能性は低くなるでしょう。むしろ着実にスキルと経験を積んだ人材だと高く評価してもらえる可能性があります。

履歴書に職歴を書ききれないときは転職エージェントに相談してみる

今回は、職歴が多すぎて履歴書に書ききれないという悩みについて、さまざまなケース別に対処法をお伝えしましたが、どうしても書き方がわからない、難しいと悩んだときには、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。プロの目線から、あなたにとって一番良い履歴書の書き方をアドバイスしてくれます。
さらに、求めている企業やそこでの詳しい仕事内容なども教えてもらえるため、キャリアアドバイザーに相談してみるのもひとつの方法です。

記事作成日:2019年3月22日 記事更新日:2022年11月28日

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