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転職マーケットトピックス コンサルタント・金融・不動産系専門職(2010年9月:2010年度上半期の転職市場動向)編転職マーケットトピックス コンサルタント・金融・不動産系専門職(2010年9月:2010年度上半期の転職市場動向)編

2010年9月16日更新

2010年度上半期の転職市場を振り返る

2010年度上半期の転職市場を振り返る

リテール営業採用は終息へ。専門職求人は増加。不動産は一部分野が堅調

2010年上半期、金融業界で採用が活発だったのはリテール営業。銀行、生保、証券と、いずれの分野でも積極採用を行う企業が見られました。しかし、7月頃からは各企業、充足感が出てきており、採用枠は縮小へ。選考のハードルも上がっています。

一方、ニーズが高まっているのが「外債」の運用経験者。昨年と比較すると求人件数が増加しています。たとえば、ある運用経験者のケースでは、1年前に転職活動をした際には経験を生かせる求人が1社もなく転職をあきらめましたが、現在は7~8社の選択肢があり、転職活動を再開しています。 外資系金融機関では、リーマンショック以降のリストラの際、予定より多数の人材が流出した企業が、業績回復に伴い欠員補充のための採用に乗り出していました。
コンサルティング業界では、企業再生分野の求人が活発化しました。

不動産業界は、全体的には求人件数が低迷しているものの、プロパティマネジメントやメンテナンス分野の採用は堅調に推移しました。
8月頃からは、仲介分野の営業求人が徐々に回復してきました。

書類選考通過率が上昇。スキルが浅くても人物で勝負できる企業も

金融業界の採用は、昨年度と比較すると、書類選考の通過率が上昇しています。職務経歴書上で経験・スキルをデジタルに判断する選考から、「会ってみよう」という姿勢に転じる企業が増えてきました。 多少スキルが不足していても、人物が良ければ受け入れる余裕が出てきたといえそうです。

とはいえ、決して採用基準のハードルが極端に下がったわけではありません。最終面接まで進んで不採用になるケースも多く、油断はできない状況です。


どうなる? 2010年下半期の転職市場

どうなる? 2010年下半期の転職市場

全体の求人件数は伸びる見込み。個社の戦略に応じたピンポイント採用が続く

金融業界全体の求人件数は、下半期も伸びていくと見込まれます。メガバンクの採用はまだまだ動き出す気配はありませんが、それ以外では、利益の回復に伴い採用意欲が高まる企業も出てきそうです。 ただし、リテール営業については充足感があり、再び採用が活発化するのは少し先になるかもしれません。
ファンドマネージャーやアナリストなどの金融専門職については、今より求人件数が大幅に増えるということはなさそうです。個々の企業の戦略に応じたピンポイント採用が続いていくでしょう。

不動産分野では、今年中に開発関連の求人が増える可能性は薄いと見られます。
一方、既存物件の価値を高める取り組みは続き、プロパティマネジメント、メンテナンス分野の採用は堅調に推移しそうです。
久しぶりに仲介分野の採用が動き出しているので、今後の動向に注目し、動くタイミングを逃さないようにしてください。

「1月1日入社」を目指すなら、活動開始は今すぐに

これから転職活動計画を立てるなら、「1月1日入社」を目標とするといいでしょう。ボーナス支給後であり、新たな気持ちでスタートが切りやすいタイミングです。
1月1日入社を目指す場合、在職中の方であれば、退職交渉~引き継ぎ期間が必要であることをふまえ、11月下旬には内定を得たいところ。そのためには、今すぐ活動を開始しましょう。 特に大手企業を狙う場合、想定より選考に時間がかかることがあります。スピーディな決断、行動を心がけてください。

また、金融機関では、退職交渉~引き継ぎの期間が長引く傾向が見られます。退職目標時期を決めたら、余裕を持って進められるよう、早めに活動を開始することをおすすめします。

スケジュールの立て方はこちら

他の職種におけるマーケットトピックス「2010年度上半期の転職市場動向と下半期の動向予測」


キャリアアドバイザーより

大手企業や成長中の企業が経験不問で総合職を募集するなど、魅力的な求人案件が増えてきています。しかし、数名の採用枠に短期間で数十~百名単位の応募が押し寄せ、1~2週間程度で応募が締め切られてしまうケースも多数あります。転職市場は、想像よりも速いスピードで動いています。チャンスを見逃さないためにも、常に情報収集を続けること、興味のある求人を見つけたら迷わず応募してみることをおすすめします。

※この記事は、2010年9月16日時点の情報です。時期によって状況が大きく変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、 最新傾向をお伝えします。

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