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転職マーケットトピックス コンサルタント・金融・不動産系専門職(2012年1月:2012年 採用動向予測)編転職マーケットトピックス コンサルタント・金融・不動産系専門職(2012年1月:2012年 採用動向予測)編

2012年1月5日更新

コンサル・金融・不動産転職市場の変化

2011年の転職市場を振り返る

●総合職採用のほか、資産運用やリスク分野で採用が復活
複数の金融機関で、総合職の採用が数年ぶりに復活しました。グローバル化への対応が急がれる中、銀行やカード会社などが、社会人経験3年~10年程度の層の強化に動きました。
2011年の初めには資産運用分野の求人も復活。近い経験を持つ人がキャリアアップ、年収アップを果たしました。しかし、日が射したのは一瞬。世界的な景気不安により、下期は採用意欲が低下しました。
一方、下期に増えたのが、審査およびリスク関連分野の求人。また、銀行では法人部門の求人ラインナップが増えています。

●リテール部門は年間通して活発な採用が続く
銀行、保険、証券ともに、リテール営業の採用が活発化。震災後、採用を抑制した外資系金融機関でも、リテール分野の採用意欲は衰えませんでした。
外資系企業のほか、国内大手証券会社でも、即戦力となる経験者を対象としたプライベートバンカーの採用を強化しました。
保険分野では、代理店営業の強化を図る動きも見られました。

●秋以降、コンサルティング業界の採用意欲が高まる
震災の影響もあり、事業再生の案件が増加。コンサルタントのニーズが高まっているのを背景に、これまでは「応募窓口は開いておき、いい人がいたら選考する」というスタンスだったコンサルティング各社が、採用セミナーを開くなど積極的な採用活動に行っています。

●建設業界では震災の影響による求人が増加
震災以降、建設・不動産業界では新たな人材ニーズが生まれました。改修工事・補修工事の案件が増えたゼネコンでは、施工管理を募集。また、事業会社では、「サーバをしっかりとした設備を持つ施設で管理したい」という意識が高まり、データセンターのニーズが上昇。データセンター運営会社による保守・メンテナンスの求人が増えました。給与水準が比較的高いことから、ゼネコンやサブコンから転職する人が多数見られました。

●不動産業界では、AMや仕入れの求人が復活。仲介・PMの採用も堅調
リーマンショック以降、ほとんど見られなかったアセットマネージャーの求人が少しずつ復活。市況が落ち着き、業績の見通しが立った企業では、経験者を対象に人員の補充・増員に動き出しました。
また、マンションや戸建てのデベロッパーからは、数年ぶりに仕入れの求人も入ってきました。
なお、プロパティマネージャーや仲介の採用は、年間を通じ堅調に推移しました。

2012年、求人市場はどう動く?

●金融業界全般が活発化するのは2012年後半以降か
2011年、震災後の処理や、新たな自己資本比率規制への対応に追われ、即戦力をピンポイントで採用するにとどまっていた銀行でも、2012年後半には新たな動きが期待できます。
グローバルな経済状況に左右されるものの、M&Aやプロジェクトファイナンスなどのニーズが高まる可能性は大。いずれかの銀行が口火を切れば、採用活動が活発化するかもしれません。
保険分野では合併などの再編が落ち着くのに伴い、中長期経営計画が固まります。戦略にもとづく新たな求人が出てくる可能性がありますので、後半の動きに注目してください。
なお、銀行・保険・証券ともに、リテール営業の採用は年間を通して堅調に推移すると思われます。

●コンサルティング業界の積極採用が続く
2011年後半からスタートしたコンサルティング会社の採用はしばらく続く見込み。未経験からコンサルタントを目指す人にチャンスが訪れています。

●リストラの反動による採用が動く可能性あり
国内系・外資系ともに、ここ数年内にリストラを行った企業では、ここにきて組織体制の整備が必要となっているケースが見られます。どこまで活発化するかはわかりませんが、1月以降、採用活動がスタートする可能性が高いので、動向を観察してください。

●建築・不動産分野では、設備求人が増える見込み
設備関連の人材ニーズがいっそう高まりそうです。省エネルギーの意識が高まる中、自動制御機器を活用して効率的な施設管理ができる人は引く手あまたとなるでしょう。自動制御機器と連動した空調設備の製品知識を持つ人などが重宝されそうです。
また、スマートフォン市場の拡大の影響もあり、基地局の設計・施工管理の求人が出てきています。今後もニーズが高まる可能性があります。


1~3月の転職活動のポイント

選考~採用決定を急ぐ企業が多数。選考に乗り遅れないように

「予算取りの都合上、年度内に採用計画を達成したい」などの理由から、1~3月に採用活動をスピードアップする企業もあります。選考が速く進むので、求人が出たらすぐに応募すること、面接対策を早め早めに進めておくことで成功率が高まります。

金融業界では、年度始めに年間の採用計画を立て、年度末までに達成を目指す企業が多数。12月時点で充足していないと、選考基準をやや緩和して門戸を広げる傾向が例年見られます。今年もその可能性はありますので、チャンスを逃さないよう決断してください。

新卒採用が本格始動すると中途採用が縮小へ。その前に早めに活動を

多くの企業では、年明けから徐々に新卒採用活動に本格シフトします。新卒採用活動に注力するに伴い、中途採用活動にかけるパワーが下がり、中途採用活動を保留・縮小する企業も増えてきます。そうなる前に、なるべく早いうちに行動することをおすすめします。

新年度を迎えた外資系企業の採用計画に注目

12月決算の外資系企業では、新年度の採用計画が固まり、早ければ1月から求人が出てきます。外資系企業への転職を希望している方、視野に入れている方は、新規求人の動向に注目してください。



キャリアアドバイザーより

年度内に決着しておきたい求人に関しては、この時期、採用スピードが速くなります。求める要件が緩くなる可能性もあり、「自分にはややハードルが高い」「経験分野がずれている」と感じる求人でも、チャレンジしてみると意外とうまく運ぶかもしれません。迷っているうちに採用枠が埋まってしまう、あるいはマーケットの変化に乗じて採用計画が見直されることもありますので、スピーディな決断、行動を心がけてください。

※この記事は、2012年1月5日時点の情報です。時期によって状況が大きく変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、 最新傾向をお伝えします。

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