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転職マーケットトピックス コンサルタント・金融・不動産系専門職(2012年4月:震災から約1年)編転職マーケットトピックス コンサルタント・金融・不動産系専門職(2012年4月:震災から約1年)編

2012年4月5日更新

震災から約1年、企業に与えた影響や採用の動きは?

震災から約1年、企業に与えた影響や採用の動きは?

保険業界では「損害サービス」の求人が増加。現在も採用を継続中

震災後、保険会社では被災契約者への対応業務が急増し、代理店をフォローする損害サービス・損害査定などの職種のニーズが高まりました。異業界出身者も対象とした採用が、現在も続いています。

「事業再生」のニーズが高まり、コンサルやM&A関連の採用が活発に

震災は、被災地の企業に限らず、多くの企業の経営にダメージを与えました。事業の再編・再生のため、コンサルタントのニーズが上昇。総合コンサルティングファーム、戦略コンサルティングファームなどでコンサルタント採用が活発化しています。
金融機関においても、M&A関連の求人が増加しています。

電力不足を背景に、「スマートシティ」プロジェクトが加速

原発停止による電力不足が問題視される中、エネルギーをIT技術により地域単位で効率的に管理・活用する「スマートシティ」プロジェクトが加速しています。
被災地復興に限らず、海外への展開を図っているIT・電機メーカー、プラントエンジニアリング会社などでは、人材採用を強化。プロジェクトファイナンス経験者や、不動産業界で都市開発・街づくりに企画段階から携わってきた経験者のニーズが生まれています。

不動産・建設業界では、施工管理のニーズがひっ迫

東日本大震災の余震が続き、今後も巨大地震の発生が警戒される中、耐震設計・施工を手がける企業では施工管理職のニーズが急増しました。
大手デベロッパーでも、老朽化したマンションの建て替えや耐震補強、設備刷新を進めるため、採用を強化しています。
低コストの免震技術を持つ企業では、従来の主力だったマンションから、医療/介護施設や公共機関などへ事業領域を拡大。設計から施工管理まで複数のポジションを募集しています。

データセンターの設備管理求人が増加

震災以降、企業ではリスク管理の意識が高まりました。そこで、サーバを預かってネット接続・保守・運用を行う「データセンター」サービスのニーズが上昇。データセンター事業が拡大しており、ビル管理会社や通信関連サービス企業では、データセンターの設備管理の採用を行っています。

「省エネ」関連ビジネスでも採用を強化

電力不足、電気料金値上げなどが不安視される中、「省エネ」に特化したコンサルティング会社でも採用が積極化しています。
また、新エネルギーへの注目も集まっています。太陽光発電を手がける企業からの求人は以前からありますが、今後、政府の推進策が具体化すれば、設置・施工・管理などの人材ニーズが高まる可能性があります。

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上半期の転職活動のポイント

上半期の転職活動のポイント

年度の採用計画にもとづく求人が出てくる。「スタートダッシュ」が肝心

5月初旬から中旬以降、今年度の人員計画にもとづく採用が動き出します。これまでになかった求人が出てくる可能性がありますので、しっかりアンテナを張っておいてください。
当然ながら、人気のある求人ほど早く応募が集まり、わずか1~2週間で募集窓口が閉じられることもあります。また、長期間にわたる複数名~大量採用であっても、採用枠が埋まるにつれて選考ハードルが高くなっていく可能性がありますので、求人が出たらなるべく早く決断し、応募行動に移ることをおすすめします。
GW明けは、新たな求人が出てくる一方、転職活動を開始する人も増えます。「ライバル」よりも有利に立つためにも、4月中に応募書類の準備や選考対策を進めておきましょう。

英語力を求める求人が増加。早めにTOEICスコアの更新を

5月~6月にかけては、大手企業による総合職採用も動き出すと見込まれます。
グローバル展開を見すえた求人の場合、「英語力」が応募条件となるものも多数。
TOEICスコアを更新していない方は、早めに受験申込をしておき、英語力アップに取り組むことをおすすめします。

4月は選考スピードが鈍化。スケジューリングに注意

4月は、企業側が新入社員の受け入れや来年度の新卒採用活動で多忙となり、中途採用活動が停滞する傾向があります。現場の責任者も、年度初めの慌ただしさから面接日程を調整しにくい状況。選考のスピードが遅れがちなので、スケジューリングには注意が必要です。

欠員補充目的の採用が増える時期。めったにない求人に出会えることも

「3月末退職者の補充が追いつかない」「異動・転勤辞令を受け入れず、退職を申し出る人も出てくる」などの理由から、4月は欠員補充目的の急募求人が比較的増える時期。
採用枠は1名程度ながら、さまざまな業種から求人が出てくるのが特徴で、通年採用を行っていない企業や職種の求人に出会えるチャンスがあります。

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キャリアアドバイザーより

2011年には、総合商社や大手メーカーの総合職採用が活発化しました。これらの求人では、「英語力」が応募条件となりましたが、TOEICスコアの更新が応募書類の提出期限に間に合わず、チャンスを逃した方が大勢いらっしゃいました。
金融業界や、金融経験を生かせる事業会社の採用においては、今後も英語力を必須とする求人の割合が高まっていくでしょう。チャンスが訪れたときにすぐに行動できるよう、英語力を磨き、TOEICスコアを高めておくことをおすすめします。

※この記事は、2012年4月5日時点の情報です。時期によって状況が大きく変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、 最新傾向をお伝えします。

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