自動車・機械・電気メーカーが海外営業を強化
海外進出が盛んな自動車・機械・電気業界では、海外営業のニーズが高まっています。中国、東南アジア、インドといった新興国が中心ですが、一部北米を対象とするものも見られます。
最悪の不況期を脱した半導体業界でも、海外営業の採用意欲が急激に上昇。半導体を扱った経験がなくても、自動車メーカーや家電メーカー向けの営業経験で合格する可能性はあります。
英語での読み書き、商談など、ビジネス上での英語使用経験は必須とされます。
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転職マーケットトピックス 営業職編(2010年6月:海外展開が加速)編2010年6月17日更新
上海万博にW杯と、世界的イベントが注目を浴びている2010年。経済界でも、中国をはじめとする新興国の成長を報じるニュースや、それらの市場にビジネスを仕掛けていく動きが目立ちます。
2010年初旬、内閣府が行った「企業行動に関するアンケート調査」によると、製造業の55.7%が海外展開を拡大・強化すると回答。海外進出の理由については、77%の企業が「現地、近隣国での需要拡大が見込まれるため」と答えています。
海外進出を展開するのは製造業だけではありません。楽天は、すでに台湾、タイに進出しているほか、中国やインドネシアでもネットショッピングモール構築計画が進行中。6月末には米国の大手ECサイトを買収・子会社化し、北米市場にも進出する予定です。「モバゲー」をヒットさせたディー・エヌ・エーも「世界を狙う」と表明し、5月、モバゲータウンをベースにしたiPhoneアプリを海外向けにリリースしました。
各業界が、「成長市場」としての新興国に魅力を感じ始めています。必然的に、販路拡大の営業要員が求められるようになってきています。
海外進出が盛んな自動車・機械・電気業界では、海外営業のニーズが高まっています。中国、東南アジア、インドといった新興国が中心ですが、一部北米を対象とするものも見られます。
最悪の不況期を脱した半導体業界でも、海外営業の採用意欲が急激に上昇。半導体を扱った経験がなくても、自動車メーカーや家電メーカー向けの営業経験で合格する可能性はあります。
英語での読み書き、商談など、ビジネス上での英語使用経験は必須とされます。
ネット業界ではアジアを中心に海外進出する動きが活発です。
ネット業界の経験がなくても、営業経験+ビジネス英語力を生かして転職し、企画やマーケティング関連の仕事に携わるチャンスがあります。成長するネット業界での、海外関連の業務経験は、キャリア形成に大きなプラスとなることは間違いないでしょう。
英語力を求める求人票には、多くの場合、TOEIC®スコアの目安が記されています。しかし、実際の選考においては、TOEIC®スコアよりも実務で使用した経験の方が重視されます。
TOEIC®でハイスコアをとれる自信があれば受験するに越したことはありません。ただ、スコアによっては採用企業からマイナスの評価を受けてしまうこともあります。「実務で英語を使っているがテストは苦手」という方は、無理して受験するよりも、「メール、FAXのやりとり」「電話でのディスカッション」「提案書作成」「契約書作成」「役員へのプレゼンテーション」といったように外国語の使い方を詳しく伝えられるようにした方がよいでしょう。
ただし、大手企業では選考ルール上、応募書類へのTOEIC®スコア記入を必須とするケースもあります。その場合、「1~2年以内のスコアが800点以上」が書類通過の目安となります。
語学力がキャリアの可能性を広げる武器になる
「新規事業に携わりたい」「社内で重要視されている『花形』部門に行きたい」…そんな希望の声をよくお聞きします。その希望を叶えるために有効なのが、「語学力」です。
今、「新規プロジェクト」と呼ばれるもの、今後の収益の柱として期待されている事業には、海外と関わるものが多数見られます。語学力を磨くことで、社内あるいは転職市場でチャンスをつかめる可能性が高まります。
語学力が、危機から身を守りチャンスに変えるツールになる
異業界ではありますが、老舗アパレルメーカー「レナウン」が中国企業の傘下に入るというニュースは記憶に新しいと思います。業界を問わず、M&Aはグローバルに行われ、中国企業を中心に新興国の企業が技術力やブランドを求め、日本企業を買収するケースは今後も続くと考えられます。
新しい経営者側、上司と「コミュニケーション」が取れるかどうかは大きなポイントとなります。変化に直面した際に自分のポジションを守り、新たな組織体制の中で存在価値を発揮するためにも、語学力を身につけておくに越したことはないでしょう。
キャリアアドバイザーより
「応募時点で英語力がなくても、入社後に学べばOK」という求人もないわけではありません。ただし、そうした求人には英語力が高い人も応募してくるため、なかなか選考を通過できないのが実情です。
それでもチャレンジするならば「TOEIC®の勉強をして高スコアを取る」「営業スキルをしっかりと伝える」「留学経験など、海外との接点を伝える」という3要素を揃えてアピールしましょう。
独学ででも英語を学ぶなら、少しでも早くスタートした方が将来のキャリアの可能性が広がります。
※この記事は、2010年6月17日時点の情報です。時期によって状況が大きく変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、 最新傾向をお伝えします。
震災後も営業職求人が減ることはなく、ここ1年は増加の傾向。「特需」を受け、ハウスメーカーや建材メーカーが採用強化しているのが特徴的です。大手企業の総合職も含め、年度の採用計画が動き出す時期。「スタートダッシュ」が肝心です。
商社やメーカーで採用を控える動きが出てきました。今後の動きは海外情勢に左右されます。一方、ネット広告、人材、保険など、無形の商材・サービスの営業求人は今後もコンスタントに出てくるでしょう。
全般的に、大手企業や知名度が高い企業からの求人が増えています。金融機関、総合商社、飲料メーカー、食品メーカー、不動産など、多様な業種が総合職を募集…
一部、生産体制の立て直しや節電対応に追われるメーカーでは、現在も営業職の採用が停滞気味ですが、ネット・流通・サービスなどの企業はいち早く採用を再開。年度の採用計画も動き出し、新たな求人も出てきています。
新年度の体制整備のため、「異動」「転勤」が多く発令されるこの時期。リクルートエージェントにも、異動や転勤を理由に、転職相談に訪れる人が増えます。安易な決断はせず、冷静に考えてみましょう。
求人が回復するかどうかは決算次第。業績が安定し、攻めの戦略を取る企業は、積極採用へと動き出す可能性があります。医療業界では、未経験者を対象としたMR、医療機器営業の積極採用が続きそうです。