転職マーケットトピックス　営業職（2012年4月：震災から約1年）編

震災直後も求人は減少せず。現在もマイナス影響はなし

震災直後、求人市況は悪化するかと思われましたが、実際のところ、求人件数にそれほど落ち込みは見られませんでした。
直後の混乱時には、選考が停滞したものの、4月には、ネット･流通･サービスなどの企業がいち早く採用を再開。現在の採用市場にも、震災によるマイナス影響は及んでいません。

｢特需｣を受け、ハウスメーカー／建材メーカーが人員強化

震災の影響を受け、採用活動が活発化したのが、建設業界です。
東北エリアでの「特需」によって業績を上げているハウスメーカーや建材メーカー・商社などが、勢いに乗って関東エリアや全国展開に乗り出す動きがあり、それに伴う求人が出てきています。
また、被災地の復興需要のみならず、全国で「耐震･免震」技術に注目が集まる中、これらの技術･工法に強みを持つ企業では、営業体制を強化しています。
これらの求人の多くは、｢営業経験があれば、業界経験は不問｣とされています。

リスク管理意識が高まる中、「クラウドサービス」企業が積極採用

企業では、非常時のリスク対策として、また節電･停電への対策として、クラウドサービスの利用ニーズが高まっています。（※クラウドサービス＝自社内のPCやサーバにデータを置かず、必要なときにインターネットに接続して利用する形態）
こうした背景から、採用を強化しているクラウドサービス企業も見られます。

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年度の採用計画にもとづく求人が出てくる。「スタートダッシュ」が肝心

GW明けから、今年度～中長期の人員計画にもとづく採用が動き出します。大手企業による総合職求人も出てくると見込まれます。
これまでになかった求人が出てくる可能性がありますので、しっかりアンテナを張って、情報収集を継続してください。

当然ながら、人気のある求人ほど早く応募が集まり、わずか1～2週間で募集窓口が閉じられることもあります。また、長期間にわたる複数名～大量採用であっても、採用枠が埋まるにつれて選考ハードルが高くなっていく可能性がありますので、求人が出たらなるべく早く決断し、応募行動に移ることをおすすめします。

GW明けは、新たな求人が出てくる一方、転職活動を開始する人も増えます。「ライバル」より有利に立つためにも、4月中に職務経歴やアピールポイントの整理を済ませておき、求人が出たらいち早く動けるようにしておきましょう。

4月は選考スピードが鈍化。スケジューリングに注意

4月は、企業側が新入社員の受け入れや来年度の新卒採用活動で多忙となり、中途採用活動が停滞する傾向があります。現場の責任者も、年度初めの慌ただしさから面接日程を調整しにくい状況。選考のスピードが遅れがちなので、スケジューリングには注意が必要です。

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