語学力がキャリアの可能性を変える
皆さん認識されている通り、MR、医療機器営業、管理部門、学術などほとんどの職種で、キャリアアップには英語力が必要となってきています。海外文献からの情報収集、本国との業務上のやりとり、英語での会議など英語力がないとできない仕事を求められるためです。
会社の研修制度などを活用し、20代ならTOEIC®600点、30代なら700点以上を目標の目安として勉強しておくことで、将来のキャリアの可能性が広がるはずです。
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転職マーケットトピックス メディカル系専門職(2010年6月:海外展開が加速)編2010年6月17日更新
上海万博にW杯と、お祭りムードの強い2010年。しかし、医薬品業界にとって2010年はお祭りどころではなく、ご存知の通り「2010年問題」への対策が目下最大の課題です。今後の生き残りをかけた業界再編が世界規模で行われています。日本市場も例外ではありません。
日本の医療市場は世界2位の規模。日本でシェア獲得を狙う外資系企業の参入は今なお続いており、外資系企業と国内企業の提携も活発に行われています。
最近では、イスラエルのジェネリック大手、テバ・ファーマスーティカル・インダストリーズが日本に進出し、興和との合弁会社が営業を開始しました。
ジェネリック世界大手の独サンドも昨年9月、バイオ医薬品の後発薬を日本に投入しています。
仏の製薬最大手、サノフィ・アベンティスも5月に日本のジェネリック市場に参入すると発表。日医工との提携交渉を進めているようです。
世界との垣根が崩れる中、医療系の専門職や管理職においては、海外との協業や英語を使用する業務が増えてきました。これまではあまり英語力を必要としなかった企業や職種分野でも、その必要性が高まってきています。
皆さん認識されている通り、MR、医療機器営業、管理部門、学術などほとんどの職種で、キャリアアップには英語力が必要となってきています。海外文献からの情報収集、本国との業務上のやりとり、英語での会議など英語力がないとできない仕事を求められるためです。
会社の研修制度などを活用し、20代ならTOEIC®600点、30代なら700点以上を目標の目安として勉強しておくことで、将来のキャリアの可能性が広がるはずです。
臨床開発の分野では、グローバル治験が拡大。国内・外資系製薬メーカー/CROともに、英語力を持つ臨床開発職を求めています。
国内企業で英語を使う業務に携わった経験がある方は、外資系メガファーマ、スペシャリティファーマへの転職チャンスが増えてきました。英語力の条件としては、テレフォンカンファレンスができるレベルが求められますが、中にはメールの読み書きができれば可とする求人もあります。
語学力が危機から身を守り、チャンスに変える要素になる
語力を必要としない国内企業で働いていても、いずれ外資系企業との提携やM&Aにより、組織や環境が一変する可能性があります。
新しい経営者側、上司と「コミュニケーション」が取れるかどうかは大きなポイントとなります。変化に直面した際に自分のポジションを守り、新たな組織体制の中で存在価値を発揮するためにも、語学力を身につけておくに越したことはないでしょう。
キャリアアドバイザーより
M&Aが活発な医療業界では、多くの人がすでに語学への危機感を感じています。しかし、なかなか実際に着手できない方も多いようです。
中長期的視点で見ると、英語力の必要性が高まっていくのはほぼ間違いありません。「英語力があって当然」と見なされる状況になってから始めるよりも、まだまだ英語力を持つ人材の価値が高いうちにスタートすることをおすすめします。
※この記事は、2010年6月17日時点の情報です。時期によって状況が大きく変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、 最新傾向をお伝えします。
医療業界の求人市場に震災の影響は見られません。6~7月入社に向けたMR採用が進んでおり、医療機器や臨床開発の採用も堅調。GW明けにも新たな求人が動く可能性があります。化学分野では新エネルギーや電池にかかわる開発求人があります。
医薬品業界では、ここ何年も続いてきたMRの大量採用がそろそろ落ち着いてきそうです。4月1日入社者の確保に向け、年初は活発な採用活動が続きますが、それ以降は縮小に向かうと予想されます。
医薬品メーカー、CSOともにMRの積極採用を継続中。「1月1日入社」「4月1日入社」を前提とした選考が進んでいます…
震災直後は計画停電や交通網の混乱により面接が延期となるなど採用活動が停滞しましたが、4月からは正常化。今年度の採用計画も動き出し、新規の求人も出てきています。ここでは、採用動向のほか、メディカル・化学・食品系技術職の方の転職活動のコツもお伝えします。
MRは、「6月1日入社」を見すえた採用活動が進んでいます。業務の引き継ぎなどを考えると、GW前までには、入社を決めたいところですね。
2011年の求人市場は、前年と同様の傾向と予想されます。MRへの転職を目指す人にとってチャンスは豊富。「安全性」のニーズも一段高まりそうです。臨床開発のアウトソーシング化も進むでしょう。