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エンジニア転職市場の最新動向【2019年版】

テクノロジーが急速に進化し、あらゆる業種でビジネスモデルの転換が進む中、エンジニアのニーズがますます高まっています。

エンジニアの採用に苦戦する企業は多く、その分、エンジニアを目指す人にはチャンスが広がっています。2019年度のエンジニア採用のトレンド情報についてお伝えします。

未経験からエンジニアを目指す

SIerから経験を積み、キャリアの可能性を広げていく

未経験からエンジニアへの転職を目指すなら、チャンスが豊富なのはやはりIT業界です。現在は事業会社によるIT投資が活発化しており、システムインテグレーター(SIer)やITコンサルティング会社では案件を断るほどの人材不足に陥っています。また、Web・アプリサービスなど、自社開発を行う企業でも採用が活発です。

未経験からITエンジニアを目指すなら、まずはSIerに入社し、経験を積むことをお勧めします。実際、営業職や販売職など、幅広い職種からITエンジニアに転身している事例は数多くあります。テスト、実装、設計とステップアップしていき、実力を磨くことで、いずれ自社サービスを持つ企業やITコンサルタント、事業会社のシステム担当者などのポジションに就くことも可能です。

ITエンジニアへの転職を成功させるポイント

「なぜ目指すのか」を明確に

なぜエンジニアになりたいのか」は、面接で必ず聞かれます。自分の言葉で語れるようにしておく必要があります。

学び続ける意欲・覚悟を伝える

求人企業が未経験者をITエンジニアとして採用する際、もっとも重視しているのは「意欲」「覚悟」です。なぜなら、IT業界は変化のスピードが速いので、勉強を継続し、最新技術をキャッチアップし続けていかなければなりません。そのため、勉強し続けることへの意欲や覚悟が見られているというわけです。

なお、学習への意欲を口頭で伝えるだけでなく、すでに自分なりに勉強を始めていればプラス評価されます。実際、エンジニア未経験ながらプログラミングスクールに通って基礎スキルを学んだ30代の方がITエンジニアとして転職を実現した事例もあります。

「改善」「課題解決」などの経験・スキルをアピール

将来的にはプログラミングも自動化される可能性がある中で、指示されたとおりに動くだけの人は必要とされなくなるかもしれません。主体的に考え、業務改善や課題解決に取り組める人が求められています。これまで経験した仕事で、何らかの改善や効率化に取り組んだ経験、プロジェクトでPDCA(Plan・Do・Check・Action)サイクルを回した経験などを語れるとプラス評価につながります。

エンジニア経験を活かし、異業種にキャリアチェンジする

最近では、エンジニアの専門性を活かして、他の業界に転職する事例も増えてきました。異業種にキャリアチェンジした事例をご紹介します。

AI、IoTなどに関わる経験者は、幅広い業種への「越境」転職が可能

昨今は、エンジニアが業界の垣根を越えて転職する事例が増えています。
キーワードは、AI(人工知能)、ビッグデータ、IoT、画像認識、センシング、メカトロニクス、セキュリティ、マシンビジョンなど。これらに関する知識・経験を持つエンジニアには、転職先の選択肢が広がっています。
例えばネットワーク機器ベンダーから電機メーカーへ、大手SIerから大手総合重機メーカーへ、家電メーカーから自動車業界へ、といった転職事例が生まれています。

リクルートキャリア エージェントサービス統括部 東海営業部マネジャー 大橋裕介

自動車、医療機器などのメーカーが半導体エンジニアを採用

幅広い業種で、半導体エンジニアの採用ニーズが拡大しています。
特に、自動車業界では、自動運転システムの実現、自社製品の差別化にあたって半導体がカギとなると考えられています。ある大手自動車部品メーカーでは、半導体メーカー出身の回路設計エンジニアを数十人単位で採用した、という事例も。
また、医療機器メーカーや、AI領域に取り組むテックベンチャーなどでも、自社に半導体エンジニアを抱えようとする動きが見られます。

リクルートエージェント シニアアカウントマネージャー 中村 圭吾

半導体業界では異業種からの採用が拡大

半導体業界においては、異業界からの採用が拡大しています。ここ20年ほど、日本の半導体業界は低迷し、人材採用を控えていました。再び業界が活況となった今、層が薄い若手を異業界から採用し、育成する動きが活発化しているのです。現在、半導体企業に中途採入社する人のうち7~8割は異業種から移ってきています。

異業界から半導体業界に転身した人が活躍するのは、主に製造工程(プロセス)の領域。半導体の製造法の技術開発、工場の稼働などは、精密機器の技術や分析技術、ファクトリーオートメーションの技術など、細かな要素技術が結集されています。そのため、電機メーカー、自動車部品メーカー、化学メーカー、食品メーカーなど、幅広い業種出身のエンジニアに門戸が開かれています。

特に、新規投資が減り、マイナーチェンジの設計しかできない状況にある企業のエンジニアが「最先端に取り組みたい」「技術者として成長したい」と半導体業界にキャリアチェンジする事例が目立ちます。

リクルートエージェント シニアアカウントマネージャー 中村 圭吾

拡大する「宇宙ビジネス」に各種エンジニアが集結

「宇宙ビジネス」の市場規模が拡大しています。
宇宙ビジネスといえば、一昔前は一部の重工業・エレクトロニクスメーカーなどが国策を支援するものに限られていました。しかし昨今はGoogleやAmazonなども宇宙ビジネスに乗り出すなど、異業種からの参入が進んでいます。

「気候変動の監視」「衛星放送」「移動通信」「現在地検索」「測量」「宇宙太陽光発電」「医薬品開発」「資源探索」「宇宙旅行」……など、人工衛星や宇宙空間を利用する様々なビジネスの研究・開発が進められています。日本政府も2017年、「宇宙産業ビジョン2030」を公表し、宇宙ビジネスの開発に取り組むベンチャー企業向けに1000億円の支援枠を新設しています。

こうした追い風を受け、宇宙ビジネスに取り組むベンチャー企業が人材採用を強化。「組み込み・制御・ソフトウェア開発エンジニア」「SE」「データサイエンティスト」「電気エンジニア」などのニーズが生まれており、異業種から転職するケースも徐々に出始めています。

リクルートエージェント シニアコンサルタント 新堂 尊康

ロボット分野でも異業種からの採用が増加

ロボット分野でも新たなビジネスの可能性が広がっています。従来からあるFA(ファクトリーオートメーション)、「お掃除ロボット」をはじめ介護、農業などで人の労力を軽減するロボット、ホワイトカラーの単純業務を自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーションなど。

この分野では、従来の機械系エンジニアに加え、制御ソフト、UI、クラウドなどのエンジニアを求めています。家電や精密機器メーカー、IT業界からの転職事例が生まれています。
学生時代にロボコンに取り組んでいた経験が評価されるケースも見られます。

リクルートエージェント シニアコンサルタント 新堂 尊康

──このほかにも、自社の本業以外の分野で新規事業の立ち上げを図るメーカーが増えています。自身の技術が思いがけない業種の企業で活かせる可能性がありますので、ぜひ視野を広く持って可能性を探ってみてください。

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