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在職中の履歴書の書き方|退職予定日が決まっていない場合の書き方なども解説

履歴書 在職中

在職中の転職活動を進める際、履歴書の書き方がわからずに困っている人もいるでしょう。

そこで、組織人事コンサルティングSeguros代表コンサルタントの粟野友樹氏に、履歴書の職歴欄や本人希望記入欄の正しい書き方を解説いただきました。在職中ならではの「書いておきたいこと・書かないほうがいいこと」についても解説します。

在職中は「現在に至る」と書く

履歴書には「履歴書作成時の就業状況」を正しく書く必要があります。会社を退職せず、在職中に転職活動を進めている場合は、職歴の最後に「現在に至る」と記入しましょう。「現在に至る」と書くことで、応募先企業に現在も勤務中であることが伝わります。

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在職中の書き方例

学歴・職歴
20XX X 株式会社〇〇 入社
開発事業部に配属。主に金融系のシステム開発に従事
現在に至る
以上

 

退職予定日が決まっている場合も職歴欄に書く

すでに退職予定日が決まっている場合、職歴欄に退職予定日を記入しておくことをおすすめします。応募企業は「いつから就業が可能な人材なのか」が把握できると採用計画を立てやすくなります。応募企業の計画に沿って働き始めることができる場合は、選考にプラスに働くこともあるかもしれません。

退職予定日の書き方は、職歴の最後に「現在に至る(20XX年△月末退職予定)」などと記入します。

学歴・職歴
20XX X 株式会社⚪︎⚪︎入社 在職中
開発事業部に配属。主に金融系のシステム開発に従事
現在に至る(20XX年△月末退職予定)
以上

また、退職予定日に続けて入社可能日や入社希望日がある場合 「(20XX年△月X日より就業可能/入社希望)」と記入すると良いでしょう。

学歴・職歴
20XX X 株式会社⚪︎⚪︎入社 在職中
開発事業部に配属。主に金融系のシステム開発に従事
現在に至る(20XX年△月 退職予定、20XX年△月X 日より就業可能)
以上

職歴欄に書くことが多く、退職予定日や入社可能日を記入できるスペースがない場合は「本人希望記入欄」に書いても構いません。

退職予定日が決まっていない場合の書き方は?

在職中で退職予定日が決まっていない場合は、在職中の書き方例に沿って記載しましょう。

自分の中で退職日を想定している場合でも、実際には引き止めや引き継ぎなどで時間がかかってしまうケースもあります。こうした場合、内定を得ても入社日の調整で企業に迷惑をかける可能性があり、場合によっては内定辞退をせざるを得ない状況になることもあるので注意が必要です。

履歴書に退職予定日を記載しなくても、面接の段階で日程調整の相談は可能です。履歴書には決定していることを記入しましょう。

アルバイト・パートで在職中の場合の書き方は?

アルバイトやパートとして在職中の場合は「入社(アルバイト)」「入社(パート)」と書き、一行下に「現在に至る」と書くと良いでしょう。さらに、一行下に「以上」と記入します。

学歴・職歴
20XX X 株式会社○○入社(アルバイト)
現在に至る
以上

2つ以上のアルバイトを掛け持ちしていた場合は「入社」のタイミングを時系列に沿って書く方法もあります。退職している場合は、時系列で「退職」のタイミングも記入します。1か所でも在職している場合は、職歴の最後に「現在に至る」と書きます。一行下に「以上」と書くことも忘れないようにしましょう。

学歴・職歴
20XX X 株式会社○○入社(アルバイト)
20XX XX 株式会社△△入社(アルバイト)
20XX XX 株式会社○○退職
現在に至る
以上

連絡方法や連絡手段は本人希望記入欄に書く

在職中の場合は、現職の業務と転職活動を並行しているため、業務時間内は連絡が取りにくいでしょう。連絡が取れなければ、ほかの候補者を優先し選考が進められることも考えられるので注意しましょう。スムーズに選考を進めるためにも、本人希望記入欄に連絡が取りやすい手段や連絡先、連絡が取れる時間帯を書いておくと安心です。

【記入例】

在職中のため、9時~17時は電話に出られない可能性がございます。
恐れ入りますが、留守番電話かメールでご連絡いただけますと幸いです。
なるべく早いタイミングで折り返しご連絡いたします。

在職中の履歴書の書き方でよくあるQ&A

在職中の履歴書の書き方でよくあるQ&Aを紹介します。小さな疑問も解決して、正しく履歴書を作成しましょう。

有給消化中の場合は、職歴欄にどう書く?

退職日が決まって有給休暇の消化期間中に応募する場合でも、退職日までは「在職中」になります。職歴欄には「現在に至る」と記入しましょう。「退職予定日」「入社可能日」が決まっているのであれば、合わせて書いておくことがおすすめです。

「退職」と「退社」、どちらで書くのが正しい?

どちらでも問題ありません。「退職」も「退社」もどちらも会社を辞めたことを意味しますが「退社」には「勤務を終えて会社を退出する」という意味もあります。どちらを書くのか迷った場合は、混同させないためにも「退職」と書くのをおすすめします。

在職期間が1カ月でも職歴欄に書くべき?

在職期間が1カ月の場合も、職歴欄に書く必要があります。履歴書には、すべての職歴における入退社を書きます。

【参考記事】短期で辞めた会社も、履歴書と職務経歴書に書くべきでしょうか?

以前、在籍した会社が社名変更した場合はどう書く?

会社名が変更された場合は、履歴書には変更前・変更後の両方の社名がわかるように記入することをおすすめします。在籍していた当時の社名を明記の上、続けて「(現・○○社)」と書くのが一般的です。

【記入例】

○○会社(現・○○社)

退職予定日はどう決まる?

退職の申し出は、会社の就業規則に沿って対応します。一般的には退職したい日の1〜3カ月程度前のタイミングで、現職の上司に退職意思を伝え、そこから退職予定日の調整をします。引き継ぎ期間や人員補充などに期間がかかるケースもあり、自分の想定通りの期日に退職できるとは限らないので注意しましょう。

在職中の転職活動は転職エージェントに相談がおすすめ

在職中に転職活動を行うと、時間の確保が難しいと感じることもあるでしょう。面接は平日の昼間に行われることが多いため、日程調整も大変です。

転職エージェントを利用すれば、効率的な転職の進め方や日程調整などをサポートしてくれます。在職中に転職活動を行う場合は、転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2019年02月20日
記事更新日:2021年07月01日
記事更新日:2023年07月04日
記事更新日:2024年04月18日 リクルートエージェント編集部

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