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職場に馴染めない原因は?打ち解ける対策法や考え方を解説

職場 馴染めない

「同僚と仲良くしたい」「チームワークを円滑に進めたい」。そう思いながらも職場になかなか馴染むことができず、悩む人は少なくないようです。職場に馴染めない原因、職場に馴染めない状況の乗り切り方・考え方について、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏に解説いただきました。

職場に馴染めない原因は?

職場に馴染めない原因として、以下のパターンが挙げられます。まずは自身が馴染めない要因がどこにあるかを分析してみましょう。

入社・異動したばかり

「入社したばかり」、あるいは「他部署から異動してきたばかり」の場合、当然ながらその組織の「暗黙のルール」や人間関係がつかめないものです。どのように振る舞えばいいのかわからず、戸惑ってしまうでしょう。しかし、だんだんと慣れてくるので、時間が解決してくれることも多いといえます。

なお、過去に転職経験者を対象に行った調査データによると、「新しい職場に馴染めなくて辞めたいと思ったことがある」という人は全体の6割を占めました。しかし、そのうちの約半数の人は「辞めたいという気持ちが3カ月で解消された」という結果が表れています。(※以下、参考記事より)

自分から挨拶や会話をしようとしていない

自分自身、職場に馴染む努力をしていないことも要因として考えられます。「挨拶する」「質問・相談する」「雑談を持ちかける」など、自らコミュニケーションを取ろうとしていないのではないでしょうか。

また、「笑顔」が乏しかったり、感謝の言葉がなかったりすると、周囲の人から「とっつきにくい」という印象を持たれているかもしれません。すると、同僚のほうから話しかけられることも少なく、疎外感や孤独感を覚えるのではないでしょうか。

コミュニケーションスタイルが合わない

上司・先輩・同僚などとコミュニケーションスタイルが合わないと、人間関係がぎくしゃくしてしまいがちです。

例えば、「自分は論理的に対話したいが、感情論で語られる」「自分はプライベートのことを話したくないが、プライベートの話題をよく振られる」など。相手に悪気がないのはわかっていても、抵抗感を抱くこともあるでしょう。

仕事のやり方が合わない

これまでの仕事のやり方・進め方と異なり、戸惑うこともあります。例えば「綿密に計画を練ってから行動に移したい」というタイプの人は、「まず行動してみて、状況を見ながら軌道修正していく」というやり方には馴染めないかもしれません。

社風が合わない

例えば「前の会社では管理職が細かく指示、進捗チェックをしていたのに、新しい職場は個々の判断に委ねられる」といったように、社風にギャップがある場合、「今のほうがいい」と感じる人もいれば、「前のほうがよかった」と思う人もいるでしょう。

また、「イベント好き」な社風である場合、「仕事とプライベートのオン・オフをきっちり分けたい」という人は、会社のイベントなので参加しなければならないというようなプレッシャーを感じてしまうこともあるようです。

仕事が合わない、楽しくない

「職場に馴染めない」というより、仕事そのものに不満や物足りなさを感じているのかもしれません。例えば「やりがいのある仕事や役割を任せてもらえない」「周囲から評価されない」「同じ仕事の繰り返しで成長実感がない」「仕事の将来性を感じられない」などです。

職場に馴染めない状況の乗り切り方・考え方

職場に馴染めないとき、どのような行動を起こして乗り切ればよいか、現状をどのように捉えればいいか、ヒントをお伝えします。

積極的にコミュニケーションをとる

職場のメンバーに対し、自分から話しかける機会を増やしましょう。仕事に関する質問や相談をするほか、「何かお手伝いすることはありますか」などと話しかけ、組織の役に立とうとする姿勢を見せてはいかがでしょうか。

同僚に趣味や休日の過ごし方などを聞いて、雑談をするのもいいでしょう。その際、自分のプライベートも話すなど、「自己開示」をすることで、相手との距離が縮まります。

「この辺りに美味しいランチのお店はありますか?よろしければご一緒させていただけませんか?」と誘ってみるのも手です。

自分から話しかけるのが苦手な人は、「笑顔で挨拶」から始めてみてください。それだけでも「話しやすい人」という印象を抱かれ、相手のほうから歩み寄ってきてくれることが期待できます。

バックグラウンドが近い人とつながりをつくる

部署内、あるいは他部署でもよいので、自分とバックグラウンドが近い人、共通点がある人を探し、つながりをつくりましょう。

例えば「同時期に中途入社した人」「出身校が同じ人」「共通の趣味を持つ人」「子どもの年齢が近い人」など。サークル活動やイベントなどがあれば、参加してみてもいいでしょう。

社内に話しやすい人ができると安心感が生まれ、居心地の悪さの解消につながる可能性があります。

組織のルールを一旦受け入れてみる

自分に合わないと感じる組織のルールやカルチャーも、「一旦受け入れてみる」というスタンスを持ってみてはいかがでしょうか。

例えば、「服装・身だしなみを合わせる」「社内の言葉遣いに合わせ、社内用語を覚えて使う」など。また、「前の会社のやり方の方が良い」と感じることも、批判せず、謙虚に受け入れてみましょう。

先入観や偏見から「自分に合わない」と思い込んでいることもあるものです。素直な気持ちで受け入れてみると、意外と馴染めるかもしれません。

仕事を早く覚え、成果を出す

「仕事で成果を出す」=「組織に貢献する」ことで、周囲の人から評価され、自分自身も存在価値を感じられ、居心地が良くなるでしょう。

成果を出すためにも、上司や先輩に質問する、同行・同席して見て学ぶ、資料を読み込んでインプットする、情報収集する、上司からフィードバックをもらう……など、仕事を早期にキャッチアップすることに努めましょう。

「馴染む必要はない」と割り切る

社風が合わない場合も仕事は仕事と割り切り、「無理をしてまで馴染む必要はない」と切り替え、自身の役割・業務をしっかりと果たすことに集中するのも一つの方法といえます。

どうしても職場に馴染めない場合は異動・転職も

いろいろ努力をしてみてもやはり馴染めない場合、「部署異動を申し出る」「転職する」という手段もあります。会社の風土や事業の価値観が合う職場は、必ずどこかにあるはずですので、探してみてはいかがでしょうか。

転職を検討する場合、求人情報やホームページだけでなく、その企業のSNSなどの発信を見てみると、事業の方向性、仕事内容、仕事の進め方、キャリアパス、評価制度などの情報を得ることができるので、自分に合うかどうかを判断しやすくなります。

また、転職エージェントに相談してみるのもお勧めです。転職エージェントからは、求人案件の紹介を受けるだけでなく、その企業の社風に関する情報を入手できることもありますので、うまく活用してください。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。