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第二新卒の自己PRの書き方は? 未経験で実績がない場合の自己PR例文

第二新卒 自己PR

第二新卒の場合、経験・スキルが豊富にあるわけではないので、自己PRで何をアピールしていいのか分からない方もいるようです。そこで、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に、第二新卒の自己PRの書き方についてアドバイスいただきました。

第二新卒とは?企業が第二新卒に求めていること

第二新卒に定義はありませんが、学校(高校、専門学校、短大、高専、大学、大学院)卒業後、おおむね3年以内の方を指すのが一般的です。経験・スキルの専門性よりも、ポテンシャルや将来性を期待して採用される傾向があります。企業が第二新卒に求めていることを解説します。

伸びしろがあり、成長性が高い

社会人としての経験が短いからこそ、先入観や過去の成功体験などにとらわれない柔軟性の高さが第二新卒の特徴です。任せる仕事内容や一緒に働くメンバー、マネジメントによっては、大きな成長が期待でき、高い成果を出せる可能性から、第二新卒に注目しています。

基礎的なビジネススキルがある

一度でも企業で働いているのであれば、一定のビジネスマナーや基礎的なパソコンスキルなど研修や実際に勤務された経験があるため、その分の教育コストがかからないというメリットもあります。基礎的なビジネス研修を省いて、より実務的な教育を行うことができれば、早期戦力化が期待できます。

第二新卒の自己PRの例文<ポイント解説付き>

第二新卒の自己PRの例文をご紹介します。例文のポイントも解説しているので、参考にしてみてください。

キャリアチェンジの自己PR例文(営業)

私の強みは、「先回りするサポート力」だと考えています。現職では営業職を務め、既存顧客約30社を担当していますが、先輩に比べると業界経験が十分ではないので、その分スピードや先回りした行動を意識していました。普段の会話から顧客の課題や悩みを推測し、先輩にも相談して素早く提案・サポートしています。

こうした行動により、入社1年目で目標に対して105%の実績を獲得することができました。また、顧客から「資料や提案が的確で助かる」というお言葉を頂くこともできました。この経験を活かして、貴社の営業事務職において、「先回りするサポート力」を活かして貢献したいと考えております。

ポイント

経験の浅さをカバーしようとする姿勢をアピールしています。営業から営業事務にキャリアチェンジしていますが、応募する職種で活かせる経験があることを、最後に強調しています。

経験を活かす場合の自己PR例文(サービス企画)

「ヒアリング力」を強みとしています。
自分が関わっているサービスがどのような評価を受け、どのように使われているのかを知るために、ユーザー調査を続けてきました。時にはイベントの参加者に声をかけたり、友人・知人に聞いてみたりと、幅広いユーザーの声を聞くべく行動してきたつもりです。2年間で、ユーザー調査のために会った人数は○○名以上になりました。

ヒアリング結果やサービスの改善点をまとめて開発部門に提案したところ、エンジニアからとても反応が良く、優先順位を上げてUI改善してもらうことになりました。結果的にMAUは7%アップし、開発検討会にも参加させてもらうようになりました。今後も、ユーザー視点を持つためにヒアリングを続け、事業に貢献できるプランナーとして成長したいと考えております。

ポイント

エピソードや実績は、具体的な数値を交えてアピールしています。なお、異業種・異職種に転職する場合は専門用語を避けるべきですが、経験を活かして同じ職種に転職する場合は、「UI」「MAU」といった専門用語を使っても伝わるでしょう。

応募企業との接点を強調した自己PR例文(販売)

私の強みは「行動力」です。
アルバイト経験しかありませんが、現職は10名ほどの小規模企業なのでみな忙しく、問題が起こった場合は、自分から動いて解決を図る必要がありました。一方で、人数が少ないので主体的に動けば評価してもらえる環境でもありました。

そこで、サービスに対してアイデアを積極的に出し、自分なりに売り上げアップを図ってきました。新たなターゲット層向けに○○プランや△△プランを提案し、月におよそ○○万円の売り上げを実現しました。現在、貴社は積極的に店舗を増やしており、自ら行動できる店長候補を募集されています。これまでの経験や強みである行動力を活かして、貴社の事業発展に貢献したいと考えております。

ポイント

応募企業で求めている人物像と、自身の強みに共通点があることを強調しています。過去のエピソードを交えて経験や実績、前向きに取り組む姿勢を伝えることで、アルバイト経験しかなくても意欲や伸びしろを評価されるでしょう。

第二新卒の自己PRで伝えたいこと

第二新卒の自己PRで伝えておきたいことを2つご紹介します。

前向きに取り組む姿勢があること

伸びしろと、成長性の高さが第二新卒の魅力。そのため、自己PRでは、学ぶ意欲があり、前向きに取り組む姿勢があることを伝えることがポイントです。
例えば、「会議に積極的に参加したいと考え、事前に資料を読み込み、質問や提案をするように努めた」「苦手な分野を克服するために、同期と勉強会を開いて教え合った」など、自ら学んで成長に向かった姿勢を伝えれば評価につながるでしょう。

強みを応募企業で活かせること

自己PRでは、「入社後、その強みを活かしてどんな成長・貢献ができるか」まで伝えることがポイントです。ただ「成長したい」「貢献したい」と伝えても、「自分の思いばかりで説得力がない」と判断されてしまいます。自分なりに「こんな風に成長していきたい。こんな部分に貢献できるようになりたい」という具体的なビジョンを伝えれば、入社後の姿をイメージしてもらいやすくなります。「謙虚に学ぶ力を活かして早く先輩たちに追いつき、1年後には顧客から信頼される営業職へと成長できるように頑張りたい」など、自分なりの入社後の姿を考えてみましょう。

第二新卒が自己PRできる「強み」を見つける方法

第二新卒が自己PRに活かせる強みを見つける方法について、4つのステップで解説します。

1. 過去の業務を書き出してみる

自己PRでは、過去のエピソードを通じて、成果を出したことを伝えることが大切です。自己PRに何を書けばいいのか分からない場合は、まず過去に経験した業務を全て書き出してみましょう。社会人経験が短い場合は、研修で学んだことや学生時代のアルバイト経験でも構いません。また、「先輩のアシスタントとして、資料作成を手伝った」「会議の議事録作成を任された」など、細かいことでも構いません。過去の経験を通じて、学んだことや気づいたこと、自分なりに工夫したことなども書き出しましょう。

2. 評価されたことや過去の取り組みを探して言語化する

書き出した過去の経験を振り返って、自分なりに目的意識を持って取り組んだことや頑張ったこと、周囲に感謝されたり褒められたりしたことを探します。当時の状況や背景、自分の役割や感情などを掘り下げることがポイントです。

それらを俯瞰して、共通するキーワードがないか探してみましょう。例えば、周囲からコツコツと続けることを褒められたり、自分でも続けることが重要だと考えていたりする場合は、「継続力」というキーワードが浮かぶでしょう。チームで仕事をするのが好きで、周囲とのコミュニケーションに気を配った経験があれば「協調性」というキーワードが該当します。自分なりのこだわりや頑張ったことなどに共通点を探し、強みとして言語化しましょう。

3. 応募先企業が求めている人物像とマッチする強みをピックアップ

自己PRは、自分の強みと応募企業が求めている人物像の接点を探すことが重要です。せっかく見つけた強みも、応募企業で発揮できないのでは、なかなか成果を出せません。第二新卒の場合は、経験そのものが少ないので、その分、企業研究に力を注ぐといいでしょう。

応募先企業が求める人物像や社風、働き方などを分析し、自分の強みとマッチする内容をピックアップします。もし強みと応募企業との接点が見つからない場合は、もう一度2をやり直して、他にも強みがないか探ってみましょう。

4.エピソードを交えて自己PR文を作成する

1で書き出したエピソードと、2で見つかった強み、3で探した応募企業との接点を交えて、自己PR文を作成します。企業研究をしっかり行ってから自己PRを考えれば、志望度の高さをアピールできますし、分析力や意欲の高さなども評価されるでしょう。

自己PRが思いつかない場合は転職エージェントに相談を

第二新卒で経験が少なく、過去の経験を洗い出しても自己PRに活かせるものが見つからない、どのようにアピールすればいいのか分からないという場合は、転職エージェントに相談してみましょう。転職エージェントは、多くの転職支援実績があるので、第二新卒が転職成功するためのノウハウを持っています。経験不足をカバーする、効果的な自己PRの考え方のアドバイスを受けてみましょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2021年02月04日 記事更新日:2023年06月28日

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