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第二新卒の自己PRの書き方と強みの探し方。NGポイントも解説<例文付き>

第二新卒 自己PR

第二新卒の転職活動では、「経験も実績もないから、自己PRに何を書けばいいのかわからない」「自己PRできるような強みが見つからない」と悩んでしまう人もいるでしょう。

そこで今回は、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に、第二新卒の自己PRの書き方と、強みの探し方や考え方について聞きました。

第二新卒の定義と採用ニーズ

まずは第二新卒の定義と、採用ニーズについて紹介します。第二新卒に当てはまる人はどんな人なのか、新卒やキャリアがある人と比べて、採用ニーズはあるのかなどを把握しましょう。

そもそも第二新卒とは?

第二新卒の定義は明確にはされていませんが、一般的には「最終学歴修了後の就労経験が3年以内」と認識されています。フリーターも含め、新卒採用後に就労し、それから3年以内に転職を目指している20代の若手人材を指すケースが多いようです。

第二新卒の採用ニーズ

第二新卒は就労経験そのものが短いため、スキルや経験は重視されず、ポテンシャル採用を行うケースがほとんどです。企業が第二新卒に期待しているのは、「若く伸びしろがあり、成長性が高い」「他社での就労経験が少ないことで、自社の企業文化を吸収してくれる」「一定の就労経験によってビジネスマナーを習得している」という点が挙げられます。企業にとって第二新卒の採用は、キャリアを積んだ人材を求める中途採用と違い、新卒採用に近い位置付けであり、かつ、新卒採用よりも即戦力となる存在を求めているといえるでしょう。従業員が300人未満の中小企業や成長過程にあるベンチャー企業などでは、第二新卒を積極採用する傾向もあります。

新型コロナウィルスによって、第二新卒の採用に影響はある?

現在、新型コロナウィルスの流行により、企業は採用人数を抑える傾向にあります。「何となく転職したい」という場合は、厳しい状況といえますが、自分なりに目的を持ってキャリアチェンジやキャリアアップを目指す人には可能性があるでしょう。前向きにトライしていくことをお勧めします。

企業が第二新卒に求めていることは?自己PRで何を伝える?

第二新卒に対して企業が求めていることや、自己PRでよりアピールするために伝えたいことを紹介します。

企業は第二新卒に何を求めている?

企業は第二新卒に対し、豊富な経験・スキル、高い実績を求めているわけではないので、経験が浅いことを気にする必要はありません。入社後に成長できるポテンシャルと、仕事に一生懸命取り組む姿勢があるかどうかを主に見ていると考えましょう。また、ビジネスマナーの基本を習得できている点や仕事に対する責任感を持っている点なども評価のポイントとなるでしょう。

第二新卒の自己PRで伝えたいこと

「自己PR」は、自分の強みを伝えるものであり、具体的なエピソードを通じて経験・スキル・実績などでその根拠を示し、応募先の企業でその力をどう発揮し、活躍・貢献できるかをイメージしてもらうことが大事です。しかし、第二新卒の場合は、「語れるほどの経験・スキル・実績がない」というケースも多いでしょう。自己PRでは、仕事に対する意欲の高さ・責任感、謙虚に学んでいく姿勢と成長意欲、企業文化を吸収していく柔軟性・素直さなどをアピールしましょう。

第二新卒が自己PRできる「強み」を見つける方法

ここでは、強みを見つけるための4つのステップを紹介します。

1. 過去の業務を書き出してみる

自己PRでは、「客観的に、周囲に貢献できたこと」を伝えることが大事です。何を書けばいいかわからない場合は、過去に経験した業務をすべて書き出してみましょう。「チームの先輩を補佐し、資料を作成した」「会議の議事録作成を任された」など、小さなことでも構いません。また、「先輩の営業に同行した際、提案手法を学ぶためにこんな工夫をした」「自主的に朝早く出社し、専門知識を学んだ」「同期と営業のロールプレイングを行った」など、自ら学んだ経験も書き出しましょう。

2. 評価されたこと、意思を持って取り組んだことを探す

書き出した経験を振り返り、周囲に評価・感謝されたことや、自分なりに意思を持って取り組んだこと、頑張ったことを探しましょう。そのときの状況や背景、頑張った理由などについてもしっかり掘り下げることがポイントです。

例えば、「知識がないことをカバーするために、顧客へのスピーディなレスポンスを心掛けた結果、『安心できる』と言われた」「行動量を増やすため、1日100件の営業電話をかけ、先輩から頑張りをほめられた」「読みやすい資料作成に注力し、上司から評価された」などのエピソードを伝えれば、成長意欲の高さを評価してもらえるでしょう。

評価・感謝されたエピソードがない場合でも、「会議に積極的に参加したいと考え、事前に資料を読み込み、質問や提案をするように努めた」「苦手な分野を克服するために、同期と勉強会を開いて教え合った」など、自ら学んで成長に向かった姿勢を伝えれば評価につながるでしょう。

3. 応募先企業が求めている人物像とマッチする内容をピックアップ

自己PRでは、自分の経験を棚卸しして、どんな強みがあるのかを自己分析することが重要です。しかし、第二新卒の場合は経験そのものが少ないので、その分、企業研究に力を注ぐといいでしょう。

応募先企業が求めている人物像や社風、働き方などを分析し、マッチする内容をピックアップしましょう。企業研究をしっかり行ってから自己PRを考えれば、志望度の高さをアピールできますし、分析力や意欲の高さなども評価されるでしょう。

4. その強みを活かし、入社後にどんな成長・貢献ができるか考える

自己PRでは、「入社後、その強みを活かしてどんな成長・貢献ができるか」まで伝えることがポイントです。ただ「成長したい」「貢献したい」と伝えても説得力がないと判断される可能性が高いでしょう。自分なりに「こんな風に成長していきたい。こんな部分に貢献できるようになりたい」という具体的なビジョンを伝えれば、入社後の姿をイメージしてもらいやすくなります。「謙虚に学ぶ力を活かして早く先輩たちに追いつき、1年後には顧客から信頼される営業職へと成長できるように頑張りたい」など、自分なりのビジョンを考えてみましょう。

第二新卒の自己PRでよくあるNGポイントと解決法

ここでは、第二新卒の自己PRのNGポイントと解決法を紹介します。

“応募先企業の特徴”と“自分の強み”に接点がない

自己分析・企業分析をしっかり行っていない場合、”応募先企業の特徴”と”自分の強み”に共通点や接点がなく、的外れな自己PRとなってしまうケースが多くあります。「明確な志望動機がない」「前職への不満が退職理由」などの人に多いケースです。また、「漠然と成長できる環境を求めている」「企業の魅力だけを見て、自分のキャリアを考えていない」という人も当てはまるでしょう。

面接においては、自己PRだけでなく、志望動機や退職理由も聞かれるものですが、きちんと自己分析・企業分析をしていなければ、回答に一貫性がなく、説得力も失われてしまう可能性が高いのです。また、漠然とした憧れやイメージのみで志望していたり、前職の職場や仕事に対する不満のみが転職動機となっていたりする場合は、「自己分析も企業分析もできていないため、ミスマッチで早期離職する可能性がある」と判断されかねないので注意しましょう。

解決法

「なぜ自分は転職しようと考えたのか」「なぜこの会社を志望したのか」「入社後にどんなことを実現したいのか」「この会社で何ができるのか、自分の力をどう発揮できるか」など、自分自身について掘り下げ、志望先企業と自分にどんな接点があるのか考えてみましょう。その上で、マッチする部分についてより深く調べてみれば、入社後の具体的な活躍イメージをアピールすることができるでしょう。また、「前職への不満が退職理由」という場合には、転職を考えたきっかけや、その先で何がしたいと思ったのかを考えることから始めてみましょう。

自分で掘り下げることが難しい場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみるといいでしょう。客観的な視点で自己分析のサポートをしてもらえますし、マッチする企業についてのアドバイスももらえます。

エピソードに説得力がない

第二新卒の自己PRでは、「語れるほどの経験や実績がない」と考え、話を盛ってしまうケースは少なくありません。例えば、メンバーとしてプロジェクトに参加した経験を、「プロジェクトを任された」とするケースや、先輩の補佐としてプレゼンテーションに参加した経験を「自分のプレゼンが評価されて案件を獲得できた」とするケースなどが当てはまります。しかし、入社3年以内の若手社員に全責任を任せるようなケースは少ないため、「誇張しているのでは?」と思われてしまう可能性が高いでしょう。

また、第二新卒は、新卒の就職活動を経験した記憶から、その延長線上で自己PRを考えてしまうケースが少なくありません。「語れることがないから」と学生時代のエピソードを伝える人もいますが、企業は基本的に、「仕事を通じてどんな経験や学びを得たのか」を知りたいと考えているものです。正社員の経験が少ない場合でも、その後のアルバイト経験などを通じてどんな学びを得たかを伝えれば、仕事に対する姿勢をイメージしてもらえるでしょう。

解決方法

高い評価を得るような経験・実績・スキルがない場合でも、その人なりに発揮できた強みは必ずあるものです。日々の業務の中で、自分なりに創意工夫したことや、意志を持って取り組んだことを探してみましょう。小さなことでも構わないので、入社後に「自ら努力ができ、成長していける人材」というイメージを持ってもらえるようなエピソードを語れば、一定の評価につながるでしょう。

第二新卒の自己PRの例文<ポイント解説付き>

最後に、第二新卒の自己PRの例文を紹介します。評価されるポイントの解説も合わせて参考にしてみましょう。

第二新卒の自己PR例文

●営業職2年目→営業事務などの事務職を志望

<結論=自分の強み>
私の強みは、「先回りするサポート力」だと考えています。

<理由・背景・エピソード>
現職では営業職を務め、主に既存顧客約30社を担当しております。1社1社の顧客に対し、質問や問い合わせをいただく前に、こまめに連絡を入れることを心掛けております。その背景には、常に顧客の最新状況を把握し、何が喜ばれるのかを考えて行動しようという考えがありました。

<成果や実績>
これにより、入社1年目の昨年に目標予算の105%を達成することができました。また、顧客の方々から「あなたはいつも先回りしてこちらの困りごとを解決してくれるから助かる」というお言葉を頂くこともでき、多くのお客さまに満足していただけることに大きなやりがいを感じました。

<志望先企業でどう活かせるか>
今回応募いたしました営業事務の仕事では、営業職が顧客対応に集中できる環境を、先回りして細やかにサポートしていくことが大事だと考えております。これまでの営業経験を基に、「営業が必要とするもの」を一歩踏み込んで理解しながら、私自身の強みである「先回りするサポート力」を活かし、営業事務として多くの営業職の方を支えて貢献していきたいと考えております。

ポイント解説

・これまで営業職として自分なりに努力し、一定の成果を出している事実が説得力を増しています。
・顧客からの反響を伝えることで、強みである「先回りするサポート力」が実際に評価されていたことが伝わります。
・「サポートすることがやりがい」ということから、現職と同じ営業職ではなく、営業事務の職種を志望する根拠も伝えることができています。
・最後の一文で、今回志望する営業事務の仕事と、自身のこれまでの経験を「先回りするサポート力」という強みでつなげることで、入社後の活躍をイメージすることができます。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

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