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30代の転職は厳しい?成功させるための秘訣をキャリアアドバイザーが解説

30代 転職

30代で転職を考えているものの、年齢的に不利なのではないかと不安を感じている方は少なくないようです。そこで、30代の転職事情、求められるスキル、成功のポイントなどについて、人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

30代で転職するのは厳しい?

リクルートワークス研究所が行った『中途採用実態調査(2019年度実績、正規社員)』によると、中途採用における採用年齢層は、30代(57.2%)がもっとも多いという結果が表れています。

2019年度通期 中途採用における採用年齢層

出典:リクルートワークス研究所『中途採用実態調査(2019年度実績、正規社員)』2020年5月29日

近年、30代前半でも、未経験の業界・職種に転職する事例が増えています。ビジネス経験を積んでいることや、まだまだ柔軟性があり、新しい仕事に適応できると見なされていることが多いのです。

また、従来は「転職は35歳が限界」と言われてきましたが、その壁も崩れてきています。定年が延長され、「人生100年時代」が叫ばれるようになった今、30代後半は「これから長く活躍できる人材」と捉えられるようになっています。

少子化にともない、企業各社が新卒~20代の若手の採用に苦戦している背景もあり、以前は20代の採用が中心だった企業やポジションに30代が採用されるケースも見られます。

20代と30代で求められるスキル・キャリアはどう違う?

20代の採用では、経験・スキルよりも「ポテンシャル」を重視して選考を行うケースが多数ありますが、30代では「即戦力性」を求める求人の割合が高くなります。つまり、採用するポジションに必要な経験・知識が問われます。

また、20代に比べて「リーダー経験」「マネジメント経験」を求められることも増えてきます。役職には就いていなくても、チームメンバーの指導・育成を行った経験、あるいは、プロジェクトをリードした経験などが期待されます。

ただし、「即戦力」といっても、必ずしも同業界・同職種の経験が求められるわけではありません。これまで培った経験・スキルを活かし、異業種・異職種に転職する事例も増えています。

転職支援サービス『リクルートエージェント』の転職決定者分析(株式会社リクルート調べ 2009 年度~2020 年度)によると、30 代の転職は「異業種×同職種」の割合が最大でした。次いで「異業種×異職種」への転職が多いという結果が見られました。

【年代別】転職時の業種・職種の異同状況

【年代別】転職時の業種・職種の異同状況

リクルートエージェント』の転職決定者分析(2009年度~2020年度)より

業界経験がなくても、これまで培ったポータブルスキル(=業種問わず持ち運びができるスキル。課題解決力・交渉力・調整力など)、あるいは、前職で経験した販路、築いた人脈などを活かし、異業種に転職できる可能性が広がっているのです。

30代での転職を成功させるポイントはキャリアの棚卸し

同業界・同職種に限らず、異業種・異職種まで選択肢を広げるためには、これまでの経験・スキルをなるべく細かく洗い出し、整理してみましょう。

要素を分解する

経験してきた仕事を時系列で書き出した上で、「5W1H」に分解します。

  • When(いつ)
  • Where(どこで)
  • Who(だれと)
  • What(何を)
  • Why(なぜ)
  • How(どのように)異業界の求人であっても、いずれかの共通点があれば、「即戦力」と評価されるケースもあります。例えば、営業やマーケティングであれば、業界や扱う商材が異なっても「顧客層」「販売チャネル」「販売手法」などが共通している企業に迎えられるケースもあります。経験した要素を細かく分解しておくことで、求人を選ぶ際、企業との接点を発見しやすくなります。
  • 「強み」を言語化する

    30代は複数の部署や職務を経験していることが多いため、応募の際に職務経歴書を提出した際、相手企業に強みが伝わりづらいことがあります。そこで、これまでの「成功体験」を振り返り、「なぜ成功したのか」の要因を考えてみてください。

    課題をどのように捉え、どのような戦略を立て、どう行動したのかを振り返ることで、自身の「強み」が見えてきます。

    「マネジメントスタイル」を認識する

    30代の採用においては、個人で成果を挙げるだけでなく、チームや組織で成果を挙げる役割を期待されるようになります。リーダー・マネジャー候補の採用であればなおさらです。

    そこで、自身がどのような層(新人・専門職・派遣スタッフ、など)を対象に、どのようにチームビルディングを行い、どんなスタイルでチームをマネジメントしてきたかを振り返って整理しておきましょう。

    30代が転職の際に重視するポイント TOP10

    リクルートが実施した「転職活動者の意識・動向調査(2021)」によると、30代の転職活動者が「企業へ応募する際に最も重視する点」(複数回答)のTOP10は以下のとおりでした。

    1位:将来的に年収が上がる見込みがある……57.7%
    2位:やりたいことを仕事にできる……55.4%
    3位:給料水準が高い……54.2%
    4位:残業があっても、その分の給料をもらえる……41.5%
    5位:プライベートの時間を十分に確保できる……32.7%
    5位:給料とは別の福利厚生が充実している……32.7%
    7位:働く場所(転勤の有無も含む)……25.0%
    8位:自分が働きたいだけ働ける……24.2%
    9位:残業がない……23.5%
    10位:良好な人間関係を築ける……23.1%
    10位:長期間の雇用が保証されている……23.1%

    ※調査概要/2021 3年3月23日~26日、全国の20歳~59歳の転職活動者1,040を対象にアンケート調査を実施。

    20代~50代全体のトップは「やりたいことを仕事にできる」(56.3%)と、30代は他の年代より「収入」へのこだわりが強い傾向が見てとれます。

    転職エージェントを使うメリット

    転職活動においては、まず自身の「市場価値」を正しくつかむことが大切です。今の自身の経験・スキルが転職市場でどう評価されるか、それによってどんな選択肢があるかについて、転職市場のトレンドを知る転職エージェントに相談してみるのも一つの有効な手段です。

    30代は、企業からのニーズが高い年代。同業界・同職種でこれまでの経験をそのまま活かす道もあれば、これまでの経験を異業界で活かす道もあります。異業界にどのような活躍の可能性があるのか、自身で想像するには限界があるでしょう。

    自身の経験がどんな業界・職種で活かせるのか、新たな視点を得るために、転職エージェントを役立ちます。そして実際に応募する場合、「企業が選考でどんなポイントに注目しているか」という情報を得ることで、適切な面接対策が可能になります。

    また、責任ある仕事を任され、部下・後輩の指導やマネジメントも担う30代の皆さんは非常に多忙であることが多いと思います。仕事と転職活動を併行して進めるのが難しいこともあります。

    求人情報の収集、面接日程の調整、企業との条件交渉などを転職エージェントに代行してもらうことで、転職活動を効率的に進めることができるでしょう。選択肢を広げるためにも、選考通過率を高めるためにも、転職エージェントの情報とアドバイスを活用してはいかがでしょうか。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。