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転職マーケットトピックス IT・通信系技術職(2010年8月:夏の終わりに考える)編転職マーケットトピックス IT・通信系技術職(2010年8月:夏の終わりに考える)編

2010年8月19日更新

「小さなきっかけ」を大切に。考えてみることを先送りにしない

「小さなきっかけ」を大切に。考えてみることを先送りにしない

「自分はこのままでいいのだろうか?」

先日転職相談に来られたTさん(27歳)は、独立系SIerに勤務するSE。久しぶりに取れた連休にIT業界関連のネット掲示板やSNSをのぞいてみたところ、自分と同じような仕事をしているSEが自分よりもずっと恵まれた環境・条件で働いていることに気付き、「自分はこのままでいいのだろうか?」と思い始めたそうです。

夏季休暇中、同級生と再会して近況を語り合った方、あるいは、骨休めをしつつネットで情報収集をした方、仕事や将来についてゆっくり考えた方もいらっしゃることでしょう。

「このまま続けて大丈夫か?」「現状を変えたい」、そんな思いが少しでもよぎったなら、問題を先送りにせず、一度しっかりと悩みと向き合ってみてください。現状を打開するヒントが見つかるかもしれません。

 

「転職」ではなく、まずは「キャリア」を考える

まずは「転職するかしないか」ではなく、「どんなキャリアを築いていきたいか、どんな自分になっていきたいか」という観点で、ご自身の現状~将来像を見つめ直してみてください。具体的には以下のような観点があります。

●「モチベーションの源」は?
今の会社を選んだ理由、入社時の気持ちを振り返り、ズレが生じているかを考える
これまでの仕事の中で、充実感・面白み・やりがいなどを感じた場面を振り返る

●将来の自分の姿は?
1年後、3年後、5年後、10年後…と、自分がどうなっているのかを、先輩や上司の姿を基にイメージする

●何を経験してきた?
自分の「できること」を認識するために、これまでの業務内容を整理し、細かく書き出す
職務経歴書を作成してみる。成功体験については、課題に対してどう考え、どう行動したかという「ストーリー」を整理する

転職すると決めていなくても、「転職活動をしてみる」

多くの人が誤解していますが「転職」と「転職活動」は別物です。転職活動をしたからといって、転職しなければならないわけではありません。
転職活動することで、世の中の動き、自分のキャリアがどう評価されるかなど、多くの発見があります。転職活動の結果、今の会社の良さに気付き、転職するのをやめて、元の仕事に満足感を持って取り組めるようになるケースもあります。活動してみて、転職するのがベストと判断すれば、転職に踏み切ればいいのです。

転職を考え始めた方へのキャリアアドバイザーのアドバイスはこちら


転職を決意したら、まずはスケジューリング

転職を決意したら、まずはスケジューリング

転職を決意したら、まずは内定~退職~入社がスムーズに運ぶよう、スケジュールを立ててください。何も考えずに進めると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。

目標とする退職時期を定める

一般的に、求人を探し始めてから次の会社に入社するまでの期間は3ヵ月~半年程度が目安。退職しやすい時期から逆算してスケジュールを立ててください。

IT・ネット系エンジニアの場合、プロジェクトの切れ目に転職するのが理想的でしょう。プロジェクトの流れの中で、比較的忙しくないフェーズの間に活動しておき、終了と同時に退職できるようにスケジュールを組むことをおすすめします。

想定以上に時間がかかることもある

転職活動は、思ったより時間がかかる場合もあります。特に、在職中に転職活動する場合、面接希望日が相手の都合と合わなかったり、退職交渉や引き継ぎが長引いたりすることがよくあります。自身の状況をふまえ、時間がかかるリスクを想定してスケジュールを立てましょう。

キャリアアドバイザーがすすめるスケジュールの立て方はこちら

他の職種におけるマーケットトピックス「夏の終わりに考える、あなたのキャリア」


キャリアアドバイザーより

新しいプロジェクトに入ったとき、自分の強み・弱みが認識できた…という経験はありませんか?転職活動もそれと同じ。世の中の会社がどんな人材を求めているかを知ることで、自分のキャリアの「市場価値」をつかむことができ、次にすべきことが見えてきます。

最近は、「今の自分は成長が止まっている」という焦りを感じて転職相談に訪れる方も増えてきました。3年後、5年後の自分をイメージしたとき、今どんな選択をすればいいのかを考えてみてください。

※この記事は、2010年8月19日時点の情報です。時期によって状況が大きく変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、 最新傾向をお伝えします。

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