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履歴書の特技欄の書き方【一覧・例文つき】

職務経歴書 自己PR

履歴書を書いていて、ふと手が止まりがちなのが「趣味・特技」欄。どんなことを書いたらよいものかと悩んでしまう人も少なくないでしょう。しかし特技欄も、採用担当者にアピールできる貴重なスペースのため「特になし」や、軽い気持ちで書いてしまうのはもったいないといえるでしょう。
この記事では、履歴書に特技を記入する際のポイントと具体例をご紹介します。

履歴書の特技欄で採用担当者は何を見ている?

履歴書の趣味・特技欄は、応募者の「人となり」が出る項目です。職務に直接影響しない内容であっても、面接時の会話のきっかけになることがあります。また、自社のカルチャーと合うかどうかを測るために、丁寧に確認する企業もあります。
趣味や特技が思いつかないからといって「特になし」で済ませてしまうと、上記のようなきっかけを逃してしまう可能性もあります。趣味・特技は、ありきたりと思えるものであっても伝え方によって好印象となるため、書いておくことをおすすめします。

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趣味と特技の違いとは

趣味と特技を書き分けるときは、次のようなポイントを意識すると良いでしょう。

  • 趣味:純粋に自分が好きなもの
  • 特技:少しでもアピールできるもの

特技と聞くと、趣味よりもハードルが高く感じるかもしれません。しかし、特技は傑出した技能である必要はなく、少しでもアピールできるポイントがあれば十分です。

履歴書に書く特技の選び方

履歴書に書く特技の選び方に迷ったときは、下記の観点で探してみましょう。

【普段から好きで取り組んでいること・得意なことの中から】

  • 応募職種に活かせそうなもの
  • 強みにつなげやすいもの
  • 面接で聞かれたときに話しやすいもの

応募職種に関わるものや、自己PRできる特技であれば、好印象につながることもあるでしょう。とはいえ「応募企業から見て好印象かどうか」ばかりを考えすぎると不自然になってしまいます。普段から好きで取り組んでいること、得意だと思えることを軸にして選びましょう。

ピンとこない場合はスポーツなど屋外で行うアウトドアと、屋内で行うインドアに分けて、自分が好き・得意と思える分野を書き出してみましょう。これらの中から自分の強みを打ち出せそうなテーマを選ぶことをおすすめします。

履歴書に書く特技の例【一覧】

特技の記載例を紹介します。これらを参考に、応募職種に関連するものや、自分の強みなどが活かせるものを考えてみましょう。

<特技の例>

  • スポーツ
  • コミュニケーション
  • 料理
  • ピアノ
  • 記憶力
  • PCスキル
  • 語学力
  • プログラミング
  • コーディング
  • 速読力
  • 要約力
  • Webデザイン

書かない方がいい特技

趣味・特技欄には、公序良俗に反するもの、ギャンブル性のあるもの、人の迷惑になりそうなものは避けたほうがよいでしょう。また、宗教や政治に関するものはビジネスに結びつきにくく、意見の対立につながることもあるので注意が必要です。

履歴書の特技の書き方【例文つき】

履歴書にある特技欄の、具体的な書き方例を紹介します。
趣味・特技欄に特技とその説明を入れる場合は、最初に見出しとして特技を書き、その後に説明を加えましょう。全体で100文字以内を目安に、わかりやすく簡潔にまとめるようにしましょう。

スポーツの例文

<例文>
特技:ゴルフ
ゴルフによって、マナーや気配りが培われました。現在は月に一度のラウンドを行なっています。ゴルフはマナーに厳しく、集中力を要するスポーツです。経験するごとに視野が広くなり、実務でも気配りができるようになりました。

コミュニケーションの例文

 <例文>
特技:コミュニケーション
学生時代は野球部の部活動で後輩指導を任された経験から、相手の気持ちや立場に配慮した言動や行動を心がけてきました。また、現在は野球のクラブチームでも活動しており、多様な年代の方々と一緒にスポーツを楽しんでいます。

料理の例文

 <例文>
特技:料理
毎週、料理教室に通っており、自分でメニューを考案できるまでに成長しました。栄養や食べる人の好みに合わせたメニューを考えることで、健康意識やホスピタリティ精神が高まっています。

記憶力の例文

 <例文>
特技:人の顔と名前を一度で覚えられる
初対面の人の顔と名前をすぐ記憶できます。子どものころ、親の仕事の都合で転校が多く、早くクラスにとけ込むためにこの技を身につけました。十数人程度であれば一度に覚えられるので、転職後新しい環境にもすぐに馴染めます。

PCスキルの例文

<例文>
特技:タイピング
タイピングのスピードと正確さには自信を持っています。小学生の時に褒めてもらえたことを機にタイピングの練習に励むようになりました。現在はビジネスキーボード認定試験の「ビジネスキーボードマスター」を取得しています。

語学力の例文

 <例文>
特技:英会話
高校時代、アルバイト先に外国人が数人勤めていて、彼らとの交流を通じて覚えました。海外旅行では苦労しない程度のレベル感なので、今後はさらに英語力を磨き、機会があれば仕事にも役立てたいと思っています。

絵画の例文

 <例文>
特技:絵を描くこと
高校生の時に友人の誕生日プレゼントとして描いた似顔絵が好評で、そこから独学で絵を描くようになりました。自分の描いた絵を見て、笑顔になってもらえる瞬間が好きで、今でも休みの日には動物をモチーフにした絵を創作しています。

履歴書で特技を書く際のポイント

採用担当者に伝わりやすい特技欄の書き方を紹介します。今回、お伝えするポイントは次の3点です。

  • 簡潔にまとめる
  • スペースが足りない場合はひとことにまとめる
  • 企業によって趣味・特技を変える

簡潔にまとめる

趣味・特技欄のスペースは限られています。趣味や特技を複数書きたいときは、箇条書きでまとめると良いでしょう。このとき、趣味と特技のどちらか分かるように記載すると伝わりやすいでしょう。

<箇条書きの記入例>

趣味・特技
特技:速読力
昔から読書が好きで、現在でも週に3冊のビジネス書を読んでいます。通勤時間という限られた時間で読むため、集中して短時間で読む力が身につきました。

特技:要約力
物事をまとめることが得意です。会社のプレゼン資料作成を任されていた経験から、要点を絞って、人にわかりやすく伝える力には自信があります。

スペースが足りない時はひとことにまとめる

最初に見出しとして特技を記載し、その後に説明を加えましょう。説明は簡潔にまとめることが大切です。もしスペースが足りないときは一行にまとめましょう。

趣味・特技
特技:速読力 通勤時間に集中して、週3冊ペースで読むことができます
特技:要約力 プレゼン資料作成を担当し、わかりやすくまとめる力がつきました

企業によって趣味・特技を変える

応募企業の業種や職種、社風などによってアピールできるポイントは異なります。そのため、企業によって趣味・特技を変えるのも良いでしょう。

例えば、海外とやり取りがない企業の事務職に応募する際、ピアノが弾けるとアピールしても採用担当者には響きにくいものです。このときはピアノよりも、PCスキルなどをアピールした方が、好印象につながるでしょう。

「特技がない」と思っているときの対処法

特技は誰もが驚く経験である必要はありません。一生懸命努力してできるようになったことや、人から褒められた経験を思い出してみましょう。少しでも人にアピールできそうな話ができれば特技として記載して構いません。採用担当者への伝え方を工夫することで、十分特技として成立します。

趣味・特技欄は採用担当者へアピールできる貴重なスペースです。「特になし」とはせずに、改めて自分を見つめなおして記載することをおすすめします。

企業に好印象を与える特技を記載することが大切

特技が職務に活かせる内容であれば書いた方がいいですが、関連する特技が無くても諦めてはいけません。少しでもアピールできたり、業務に関連したりすることを考えてみましょう。採用担当者は人柄が社風に合っているか、入社意欲は高いかなどを総合的に判断します。少しでも好印象を与える内容を記載して「趣味・特技」欄を完成させましょう。

記事作成日:2019年02月05日
記事更新日:2022年10月24日
記事更新日:2023年03月16日 リクルートエージェント編集部

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