
「自己PR」は、自身の「強み」や「応募企業にどう貢献できるのか」をアピールするもの。
履歴書や職務経歴書に記すほか、面接で聞かれることもあり、企業が採用選考において重視するポイントの一つです。
ここでは「行動力」をアピールしようと考えている方のために、自己PRのしかたをご紹介します。
目次
「自己PR」を作成する際の基本ステップ
<STEP1>志望企業で求められている「行動力」のタイプを探る
どんな仕事においても「行動力」は大切ですが、どんなシーンで、どんな行動をすることに価値があるのかは、企業によって異なります。
例えば、「個々人の裁量に任せる」という社風の企業では、上司や先輩から指示されなくても自分で判断して動くことを求められます。一方、ルールや手法が凝り固まっている老舗企業などの場合、新たな手法の導入を提案するなど「変革」の行動を起こすことが期待されているケースもあります。
応募する求人について、組織体制や社風、仕事内容などを調べ、自分の行動力がどのように活かせるかを考えてください。応募先企業が重視しているものをつかむには、ホームページや求人情報のほか、社長のインタビュー記事なども探して読んでみるといいでしょう。
また、中途採用への応募であっても、新卒採用ページにも目を通してみてください。学生向けに作られたページなので、仕事の進め方がわかりやすく、具体的に紹介されています。また、どんな社員が活躍しているかを知ることで、その会社が求めている要素がわかります。
<STEP2>自身の経験で「行動力」を発揮したエピソードをピックアップ
自身の経験を振り返り、志望企業が求めているような行動力を発揮した場面を思い出してください。そして、そのときの状況や行動を具体的なエピソードとしてまとめます。
シチュエーションがリアルにイメージできるように書くことで、読み手は「うちの会社でもこんなふうに働いてくれるといいな」と、活躍するイメージを描くことができます。
<STEP3>行動力を発揮した結果、得られた効果・評価をまとめる
積極的に行動を起こした結果、チームや組織にどんな成果やメリットをもたらしたかもまとめます。応募書類には成果まで記すことで、プラス評価につながりやすくなります。
職務経歴書の自己PR欄で「行動力」を伝える例文
例)社員の自主性を重視する社風の企業に応募する場合
例)「改善」「変革」を重視する企業に応募する場合
例)社会人経験が浅く、前職での行動をアピールしづらい場合
社会人経験が浅い人、あるいは主体的に行動を起こせる風土ではない企業にいた人の場合、仕事上で行動力を発揮できた経験が少ないかもしれません。その場合は学生時代の活動をアピールしてもいいでしょう。
面接での質問に備えておく
相手企業が、応募書類の自己PR欄を読んで興味を持ったなら、面接でさらにくわしく聞かれる可能性があります。そこでさらに「行動力」を強みとして印象づけるためには、以下のようなポイントを伝えられるように準備しておきましょう。
● どんなことを課題と感じ、どのように改善することを目標としたか
● 行動を起こすにあたり、どんな人たちを巻き込み、協力を得たか
● 行動を起こした結果、壁にぶつかったこと。それをどのようにして乗り越えたか
「行動力」のアピールはなぜ有効なのか?
IT・通信の進化を背景に、ビジネスを進めるスピードが速くなっています。上司や先輩に確認し、指示を受けてから動いていたのでは、ビジネスチャンスを逃すことも。時間のロスをなくすためにも、自分で判断し、行動する力が求められています。特に成長中のベンチャー企業など、多忙な職場、人手不足の職場では、自主的に行動できる人が重宝されます。
また、最近ではテクノロジーの進化への対応や働き方改革など、既存の事業や組織のあり方を変えようとする動きが活発。「変革してほしい」「組織に新たな刺激を与えてほしい」という期待を込めて採用を行う企業も多く、行動力を備えた人物を求めているのです。
【参考】基本的な自己PRの考え方、応募書類や面接での伝え方についてはこちら
⇒ 転職における「強み」が見つかる自己分析
⇒ 自己PRを面接や履歴書・職務経歴書で効果的に伝える方法
⇒ 面接や履歴書・職務経歴書で使える自己PRの例文サンプル
⇒ 転職の面接で聞かれる「長所と短所」、どう答えるのが正解?
⇒ 自己PRの書き方と面接での伝え方(職務経歴書や面接で使える例文つき)
⇒ 自己PRで「継続力」はどうアピールすればいい?【例文つき】
⇒ 自己PRで「協調性」はどうアピールすればいい?【例文つき】