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転職の面接に落ちる人の3つの特徴 | 面接の通過率を上げる準備・対策を解説

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「転職の面接に落ち続けてしまってつらい」「なぜ面接に落ちるのか理由がわからない」と悩んでいる人は少なくありません。しかし、面接に落ちるのは何らかの理由があり、改善すれば通過率を高めることができます。組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に、転職の面接に落ちる人の特徴や、面接の通過率を上げる準備・対策のポイントを伺いました。

転職の面接に落ちる人の3つの特徴

最初に、転職の面接に落ちる人の特徴を紹介します。自分に重なるものがあったら改善が必要なポイントだと考えましょう。

1.第一印象が良くないケース

ビジネスシーンに求められることを理解していない身だしなみは、第一印象を悪くしてしまいます。あくまで選考を受ける立場の面接では、相手に失礼のないよう配慮することも大切です。清潔感に欠けていたり、違和感を与えたりする身だしなみで臨めば「入社後の仕事にも影響する」と判断される可能性があります。

また、表情がなく、ボソボソ話したり、自信がなく曖昧な話し方をしたりすれば暗い印象を与え、マイナスの評価につながる可能性があります。基本的には、笑顔ではきはきと話した方がプラスの印象になると考えましょう。言葉遣いや振る舞いがビジネスシーンにふさわしくない場合も、ビジネスに対応できる基礎力や客観性がないと判断される可能性があるでしょう。

第一印象でマイナスの評価を受けた場合、面接でのやりとりにもその印象を引きずってしまうことがよくあります。面接の最中にアピールしたいポイントをきちんと受け止めてもらうためにも、第一印象で好印象を与えることは重要だと考えましょう。

2.質問に的確に回答できていない

質問の意図と違う回答をしたり、自分の話したいことを長々と話したりすれば、入社後のコミュニケーション力に疑問を持たれる可能性があります。また、要点がまとまっていない場合は、自分がアピールしたいポイントを伝えることができない上に「志望度が低いために、面接の準備をしていないのでは?」など、入社への熱意や意欲を懸念される可能性があるでしょう。

3.面接の準備をしていない

自分の経験・スキル・実績をきちんと棚卸して整理しなければ、アピールポイントを明確に伝えることができず、応募企業にマッチする人材かどうかを伝えることもできません。また、企業研究を行わず、仕事内容や企業理念などを理解していない場合は「入社後の活躍・貢献がイメージできない」「志望度が低い」と判断される可能性もあります。

面接の通過率を高める8つの準備・対策

次に、面接の通過率を高めるために役立つ準備・対策のポイントを紹介します。

1:身だしなみや話し方を改善する

寝癖や服のシワなどに注意し、清潔感ある身だしなみを意識しましょう。また、鏡の前で面接の練習をしたり、動画を撮影して確認したりすることで、自分の表情や話し方を客観的に見て改善することができます。面接時の基本マナーを把握し、礼儀正しい言葉遣い、振る舞いを心がけることも大事です。

2:転職の目的を明確にし、志望動機に紐付ける

転職先で「何を実現したいのか」という目的を明確にすることがポイントです。
さらに、企業との接点として「なぜその企業でそれが実現できるのか」を考え、志望動機に紐付けることで説得力ある内容とすることができるでしょう。退職理由を聞かれた際にも「転職の目的」をベースに語ることが大事です。前職への不満のみを語れば「他責の傾向があり、自ら改善の努力をしない可能性がある。入社しても同じ不満を繰り返すかもしれない」と懸念されることがあるので注意しましょう。

3:自分にマッチする企業を探す

企業研究をしっかり行い、仕事内容やキャリアなど「転職の目的」を実現できる企業を探すことが重要です。また、自身の経験、スキル、実績をもとに、入社後に活躍・貢献できそうな企業や仕事内容であるかを確認し、応募する企業を選定しましょう。ただし、自分の希望や経験・スキル・実績などがマッチしている応募先を選んだ場合でも、企業文化との相性なども選考に影響するため、落ちるケースもあります。応募先を厳選して絞り込むより、ある程度の幅を広げて応募社数を担保しておくことも重要だと考えましょう。

4:自身の経験、スキル、実績を棚卸しする

過去の経験、スキル、実績を棚卸しして、自分の強みを整理しましょう。その上で、応募企業の業務や働き方を想定し、どのような場面で強みを発揮できるか考えることが大事です。より説得力を持たせるために、強みを裏付ける具体的なエピソードを振り返り、面接の場で論理的に語れるように整理しておきましょう。

5:企業の視点で自分を採用することのメリットを考える

企業は、活躍・貢献してくれる人物を求めているので「応募企業にとって自分を採用するとどんなメリットがあるのか」を考えることも重要です。応募企業の働き方や仕事内容に重なりそうな過去の経験を振り返り、具体的に語れるエピソードを探してみましょう。その上で、説得力のあるエピソードを交えながら、活躍・貢献できるポイントを語れるように整理することが大事です。

6:面接の練習をきちんとしておく

面接に向けて整理した内容をきちんと話せるように練習しておきましょう。動画撮影などで話す様子をチェックして、自分の印象を確認し、まとまっていないポイントや声のトーン、表情、口癖などを改善することが大事です。

また、面接の冒頭で自己紹介を求める企業は少なくありません。しかし「自分のことだから、準備しなくてもその場に行けば語れるだろう」と考え、自己紹介で失敗してしまうケースはよくあるものです。自己紹介は第一印象にもつながるものなので、話す内容を1分前後にまとめて、はきはきと語れるように準備しておくことが非常に重要です。語る内容は「氏名」「前職・現職での仕事内容」「応募職種で発揮できる自分の強み」としましょう。そして「本日はよろしくお願いいたします」と礼儀正しい挨拶で締めることで、好印象を与えることができます。

7:応募書類に書いた内容を面接前に振り返っておく

応募書類に書く内容は、面接で質問される内容であり、掘り下げて聞かれるものだと考えましょう。応募書類に書いた内容と一貫性のない回答をした場合「自分のことをきちんと整理できていない」「面接準備をしていないため、志望度が低い」「一貫性がないため、人物の評価ができない」と判断される可能性があります。面接で落ちないためにも、書類に書いた内容をきちんと振り返っておき、一貫性のある回答ができるように準備しておきましょう。

8:転職エージェントを活用してアドバイスをもらう

転職エージェントでは自分の経験・スキル・実績の棚卸しや、応募書類に書く内容などにアドバイスをもらうことができます。また、模擬面接などで面接対策を行うため、客観的な改善点を教えてもらいながら練習することができます。身だしなみや話し方、話す内容などについてのアドバイスももらえるので、面接の通過率をアップするために役立てることができるでしょう。

面接の準備・対策をしっかりしておくことが自信につながる

書類選考に通過している場合は、書類上で採用の水準を満たしていることの証とも言えますし、ポテンシャルに期待されているケースもあります。採用される可能性は十分にあるので、自分の経験・スキル・実績に自信を持ちましょう。ただし、面接に落ち続けている場合は「落ちる要因」があり「改善すべき点」があることが考えられます。客観的に分析し、正しい方向性で改善を行い、しっかりと面接の準備・対策を行うことで採用の可能性を高めていくことができます。

また、応募先の企業が適切でないケースもあるので、自分の希望や経験・スキル・実績にマッチしているかどうかを再検討してみることも大事です。転職エージェントは、企業が求める人材像やスキルレベルなどを把握しているため、より採用の可能性がある応募先を紹介してくれるでしょう。一人で面接の準備・対策をすることが難しいと感じている場合は、早期に転職エージェントに相談してみることをお勧めします。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。