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退職の挨拶(スピーチ、メール、オンライン)の上手な伝え方と例文

退職 挨拶

退職時は、一緒に働いていたメンバーや取引先など、社内外の人に挨拶する機会が設けられることもあります。では、挨拶する場合はどのような内容を心がければいいのでしょうか。そこで、人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏に、退職の挨拶の伝え方やポイントなどのアドバイスを伺いました。

退職の挨拶をするタイミング

退職の挨拶は、社内向けの場合は最終出社日に行うのが一般的。人事発令がされていて、引き継ぎもひと段落しているタイミングが多いようです。もし引き継ぎなどの関係で、人事発令前に退職を伝えたい場合は、事前に上司に確認しておきましょう。

社外の取引先への挨拶は、件数や引き継ぎ事項が多い場合は、人事発令よりも前に行う可能性があります。もし人事発令よりも前に挨拶が必要な場合は、上司に確認しながら進めましょう。場合によっては、「人事発令前で後任者と上司しか事情を知らないため、○月○日までは弊社内の他メンバーへは開示しないようにお願いいたします」など、自身の退職について取引先にフォローが必要なケースもあるかもしれません。

いずれにしても退職の挨拶は、これまでの感謝の気持ちを伝えて、気持ちよく退職するためにあります。実際は不満があって退職するとしても、退職の挨拶では感謝と前向きな気持ちを伝えるようにしましょう。

退職の挨拶の種類とポイント

相手との関係性や状況によって、退職の挨拶をするシーンは異なります。対面、オンライン、メールの3つのシーンでの挨拶のポイントをご紹介します。

対面(スピーチ)での挨拶

ミーティングやフロアなどで社内に向けて挨拶する場合は、3分程度で感謝の意を伝えます。所属するチームやグループメンバーに向けた挨拶であれば、仕事での具体的なエピソードや当時の気持ちなどを交えると、温かみのあるスピーチになるでしょう。全体向けのミーティングなど、参加者に別部署のメンバーも含まれている場合は、限られたメンバーしか分からない内容は避け、これまで携わっていた仕事や意識していたこと、そして感謝と今後の抱負を伝えましょう。

取引先など社外への挨拶の場合は、感謝の意も重要ですが、しっかり引き継ぎを行い、退職で迷惑が掛からないことを伝える必要があります。1分程度で感謝の意を伝えた後に、後任の略歴や得意分野、人柄などを紹介し、取引先に安心感を与えましょう。

オンラインでの挨拶

オンラインで社内に向けて挨拶する場合も、対面と同様に、参加者に合わせた挨拶にすることが重要です。オンラインは相手の反応が見えにくいので、対面に比べると早口になってしまう傾向があります。間を置きながら、少しだけゆっくり話すようにしましょう。なお、対面でメモを見ながら挨拶すると、目線が手元のメモに集中してしまうため、よそよそしい印象を与えてしまいますが、オンラインの場合は画面とカメラが近いので、画面のメモを見ながら挨拶をしても違和感がありません。スピーチが苦手な方は、あらかじめ挨拶文や話したいことをパソコンでメモしておき、自分の画面に映しておくと安心して話すことができるでしょう。

取引先など社外への挨拶は、対面同様に、オンラインでも引き継ぎを兼ねて後任の紹介をしっかりと行います。オンラインでも理解を深めて関係性を構築するために、後任の略歴や人柄、意欲などを1枚の資料にまとめ、オンラインで投影しながら紹介しても良いでしょう。

メールでの挨拶

社内に向けたメールでの挨拶は、2つの送付方法があります。例えば、「所属しているチームのみに送りたい」など、接点のある人のみに限定して送信したい場合は、アドレスを「To」で指定しますが、「これまで携わってきた複数の事業部に送りたい」など、接点のない人も含めて一斉に送る場合は、アドレスを組織宛などにして「Bcc」を指定します。

メールの場合は、今後の連絡先を書くことができるのがメリットです。これからも関係性を維持したい人への挨拶文には、私用の電話番号やメールアドレスを記載しておくことで、「今後もよろしくお願いいたします」という姿勢が伝わるでしょう。ただし、取引先など社外への挨拶メールに、私用の電話番号やメールアドレスを記載してはいけません。会社を代表して取引しているため、退職する場合はすべて後任に引き継ぐ必要があります。取引先との私用のやり取りは、トラブルの原因にもなるため控えておきましょう。

退職の挨拶の基本構成

退職の挨拶の基本構成を解説します。相手との関係性や挨拶するシーンなどによって、挨拶の内容を調整しましょう。

お礼と退職日

社内向けの場合は最終出社日に挨拶することが一般的ですが、最終出社日でないケースもあります。また、社外の場合はいつ最終出社日なのか分かりません。まず、挨拶の機会をもらったことへのお礼とともに、退職日や最終出社日を伝えましょう。

仕事でのエピソード

相手との接点となるエピソードや、業務経験などを伝えます。ここでは、「○○という新規サービスを企画・開発した」など、これまでの実績や成果を伝えるという方法もありますが、できれば「○○サービスが軌道に乗るまで大変お世話になりました」など、挫折や苦労した経験を通じて感謝の姿勢を伝えると、心のこもった内容になります。

今後について

今後については、言っても言わなくても構いませんが、もし相手と退職後も関係性を続けたい場合は、どのような道を歩むのかにも触れておくといいでしょう。「共通の知り合いがいるので紹介したい」「興味があるので話を聞かせてほしい」など、思わぬきっかけ作りができるかもしれません。なお、社外向けの挨拶では、引き継ぎの流れや後任についてしっかり説明しておきましょう。

結びの挨拶

最後は、「これまで本当にありがとうございました。みなさまのご活躍とご健康を心よりお祈りしております」など、お礼とともに結びの挨拶を入れます。メールでの挨拶の場合は、結びの挨拶の前に、「本来であれば、直接ご挨拶に伺うべきですが、メールでのご挨拶となりましたことをお詫び申し上げます」など、一言添えてもいいでしょう。

対面(スピーチ)・オンラインでの挨拶例文

対面やオンラインで挨拶する場合の例文をご紹介します。ご自身のエピソードを交えて、心のこもった挨拶を意識しましょう。

社内に向けた挨拶例文

本日はお忙しい中、ご挨拶の時間を設けていただき、本当にありがとうございます。
○月○日をもって退職することとなりました。本日が最終出社日です。

7年前に未経験で入社した私は、社内で使っている用語を全く理解できず、
まるで違う国に来たのかと思うくらい戸惑いました。

要領を得ない私の話を、△△部のみなさまは根気よく聞いてくださり、
丁寧なアドバイスによって業界知識を身につけることができました。
あの時に受けた優しさは、7年経った今でも忘れることができません。

今後は、父が代表を務める会社で働く予定です。
異業界の転職になるので、入社当時の気持ちを思い出して、
心機一転、頑張っていきたいと考えております。

7年間、お世話になりました。
みなさまのご健康とご活躍を心よりお祈りしております。
本当にありがとうございました。

社外にむけた挨拶例文

本日はお忙しい中、ご挨拶の時間を設けていただき、本当にありがとうございます。
勝手ながら○月○日をもって退職することとなりました。

3年間ご担当させていただき、△△様には大変お世話になりました。
ようやく成果をお返しできるようになってきたところで退職となり、
正直に申し上げて、後ろ髪を引かれるような思いです。

後任につきましては、隣におります□□が担当させていただきます。
別のグループでずっと営業をしており、××の経験は私より長いくらいです。
私も○月○日までは社内におりますので、何かありましたら遠慮なくご連絡ください。

これまで、本当にありがとうございました。
残りわずかではございますが、引き続きよろしくお願いいたします。

メールでの挨拶例文

メールでの挨拶の例文をご紹介します。対面やオンラインと異なり、読みやすさを意識しましょう。

社内に向けた挨拶例文

件名:退職のご挨拶【△△部 名前】

お世話になったみなさまへ
私事で恐縮ですが、○月○日をもって退職することとなりました。
本日が最終出社日です。

20XX年に中途入社し、△△部や▲▲部で開発に携わってきました。
時にはみなさまにご迷惑をおかけすることもありましたが、
温かく見守っていただいたことに感謝の気持ちしかありません。

今後ですが、地元である□□県に帰る予定です。
同級生に誘われて、NPOで地域の産業を盛り上げることになりました。
□□県にお越しの際は、遠慮なくお声がけください。
地元の観光地や美味しいものをご紹介させていただきます。

それでは、みなさまのご健康とご活躍を心よりお祈りしております。
今まで長い間、本当にありがとうございました。

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署名
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社外に向けた挨拶例文

件名:退職のご挨拶【株式会社△△ 名前】

株式会社××
▲▲様

いつも大変お世話になっております。
株式会社△△ △△です。

私事で恐縮ですが、一身上の都合により○月○日をもって退職することとなりました。
最終出社日は○月○日を予定しております。

これまで▲▲様には何かとお力添えをいただき、心より感謝しております。
後任は、Ccに入っております□□が担当させていただきます。

□□は同じチームで働いており、最終出社までに引き継ぎを行ないますので、
変わらぬご指導、ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。

本来であれば、直接お伺いしてご挨拶すべきところですが、
メールでのご連絡となりましたことをお詫び致します。

末筆ながら、貴社のさらなるご発展と▲▲様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
本当にありがとうございました。

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署名
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組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。