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転職したいけれど、勇気が出ない…不安や迷いを解消し、転職タイミングを逃さない方法とは?

転職 勇気

転職したいと思っても、「今の仕事を辞めることに、漠然とした不安がある…」「なかなか行動する勇気が出ない」という人は少なくないでしょう。

そこで今回は、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏に、転職への不安や迷いを解消するための考え方と、転職に向かう勇気を出し、転職タイミングを逃がさないための方法について聞きました。

転職する勇気を出せずタイミングを逃すことのリスクとは?

転職する勇気を出せずにいる人には、「漠然とした不安感があり、動き出せないまま時間が過ぎてしまう」ケースがよくあります。そして、数年経ってから「あのとき、タイミングを逃さず行動しておけば、キャリアチェンジやキャリアアップができたのに」と後悔する人も少なくはありません。

まずは、転職のタイミングを逃すことに、どんなリスクがあるかを紹介します。

自分の年齢が上がれば、求められる能力の基準も上がる

自分の年齢が上がることで、企業から求められる経験値やスキルなどの基準も当然上がるものです。若手層の場合はポテンシャル採用を行うケースもありますが、基本的には仕事の経験年数に応じた能力が期待されると考えましょう。特に、未経験の業界・業種・職種など、キャリアチェンジの転職を目指す場合には、年齢を重ねるほどハードルが上がると考えた方がいいでしょう。

社会・経済の環境変化で、採用のハードルも変化する

「数年後に動けばいい」と考えていても、社会・経済の環境は現状と同じまま続くとは限らず、好・不況によって求人の状況も採用のハードルも変化するものです。

これまでにリーマンショックや東日本大震災、新型コロナウイルスの流行などが、有効求人倍率や新規求人募集件数に大きな影響を与えています。転職したいと思い立った時期が不況の最中にあったとしても、自分なりに準備を進めておけば、タイミングを逃さない転職活動ができるでしょう。

自分の勤務状況や生活環境が変化する可能性もある

転職するかしないか迷っているうちに、異動や転勤を命じられたり、長期的なプロジェクトや役職を任されたりするケースもあります。また、結婚・出産などにより、生活環境が変化するケースもあるでしょう。こうした場合、転職活動をすること自体が物理的に難しくなってしまうでしょう。

「不安の理由を知ること」が転職する勇気への第一歩

ここでは、転職に向かう勇気を出せない人によくある「不安の理由」と、その「不安を解消するための考え方」を紹介します。一歩を踏み出す勇気につなげていきましょう。

「現在のキャリアや職場環境を失うこと」が不安

現職の仕事を辞めることで、築き上げたキャリアや人間関係、慣れ親しんだ仕事や職場環境などを失うことに不安を感じてしまうケースです。安定を失うことが不安で、「新たな仕事内容や人間関係などに適応していけるかどうか」「収入や待遇がダウンするのではないか」など、転職活動を始める以前から、転職後のことを考えてしまう人も少なくないでしょう。

不安解消の考え方

こうした不安に陥る人は、「転職活動全般の情報収集をしていない」「自分自身の転職に対する考えを整理できていない」という可能性が高いでしょう。収入や待遇がダウンすることが心配なら、求人情報を調べれば大体の目安を把握できます。また、希望する業界に転職した同世代の成功・失敗の事例を調べてみれば、自分に置き換えて考えやすくなります。転職後のイメージをより明確にして不安解消につなげていきましょう。

「転職先が見つからないかもしれないこと」が不安

転職活動をした結果、転職先が見つからず、職を失ってしまうことに不安を感じているケースです。「すぐに転職先が見つからず、無職期間を過ごすことになったらどうしようか」「希望通りの転職ができなかった場合、自分の存在価値が否定されるような気がして怖い」という人もいるでしょう。

不安解消の考え方

「転職活動=転職しなくてはいけない」ということではないと理解しましょう。現職を退職することなく転職活動をするケースは少なくはありません。転職活動を通じて目指すキャリアの方向性が見つかることもあれば、現職の仕事や職場の魅力を再発見することもあります。

無理に転職先を見つけようとするのではなく、「まずは動いてみて、魅力的な企業が見つかったら転職を検討する」という考え方に切り替えるといいでしょう。

「転職先がもっと悪い環境かもしれないこと」が不安

転職先の労働環境や人間関係がブラックである可能性などを考え、不安に思ってしまうケースです。また、「転職しても、現状と変わらず、同じことの繰り返しになるのではないか」「この先、転職を繰り返すことになるのではないか」と考え、自分の将来に対しても漠然と不安を感じている可能性があるでしょう。

不安解消の考え方

「なぜ転職するのか」という目的を持たず、現職への不満から転職を考える人に多いケースと言えます。漠然とした不安を解消するためには、「この目的のために転職するのだ」という意識を持つことが大事だと考えましょう。

また、転職後には、新たな環境に適応するまで一定期間を要するケースも少なくはありませんが、自分の目的をしっかり持っていれば乗り越えていくことができます。不満のみを理由に転職した場合、「前職の方が良かった」と同じような不満を抱き、転職を繰り返してしまう可能性があるので、今後のためにも目的を明確にしていきましょう。

「転職のタイミング」を逃さないために、勇気を出す方法を紹介

転職のタイミングを逃すことがないよう、勇気を出すための方法論を紹介していきます。

STEP1:「退職する理由」を明確にする

なぜ退職したいのか、その理由を明確にすることがまず大事です。「退職する理由」は、転職のきっかけであり、具体化することで「転職する目的」に紐付けることができます。以下に、退職する理由の例を挙げるので参考にしてみましょう。

【退職する理由の例】

  • 給料や待遇に不満がある
  • 仕事にやりがいを感じられない
  • ワークライフバランスに不満がある
  • 職場の人間関係が合わない
  • 会社の経営や業界の将来に不安を感じる
  • 思うようなキャリアを築けない
  • スキルが身に付かない
  • 今後のライフステージの変化を考えると不安

STEP2:「退職する理由」から、「転職する目的」を明確にする

「退職する理由」を明確にしたら、現職への不安や不満だけにとどめることなく、転職先で実現したいことを考えてみましょう。これにより、転職する目的を明確にできますし、自分にマッチする転職先を探しやすくなります。「しっかりと目的意識を持って転職するのだ」という結論を導き出せば、勇気を出すための動機付けにもなるでしょう。

STEP3:「転職先に求める条件」を挙げ、「現職」と比較する

「転職する目的」を基に、「転職先に求める条件」を具体的に挙げてみましょう。そして、「現職でその条件が満たされていた場合、転職したいと思うのか」を考えてみましょう。

例えば、「年収50万円アップ」を転職先に求める条件とした場合、「もし現職の年収が50万円アップしたなら、転職しなくていいと思うか」を比較検討してみることが大事です。「仕事内容にも職場の人間関係にも満足しているから、現職のままでもいい」と思う人もいれば、「50万円上がったところで、役職者になることもできないだろうし、仕事のやりがいもない」と思う人もいるでしょう。

「転職する目的」については、現職に対する本質的な不満が基になっているケースもよくあります。不満が解消されても、ほかに引っ掛かることがある場合は、よりマッチする転職先を探す方がいい可能性があります。転職によって実現したいことや転職先に求める条件も、より見えやすくなるでしょう。

STEP4:転職すべきか、現職を続けるべきか検討する

これまで導き出した考えを基に、「現職のままでもいいのか」「本当に転職すべきか」を考えてみましょう。また、現職に対する不満については、自分の努力や工夫で解消できるケースもあるので、転職しなければ解消できない問題なのかをしっかりと検討することも大事です。「転職する勇気もあれば、転職しない勇気もある」と考えた方がいいでしょう。

「今すぐ転職しない方がいい人」の特徴とは?

「友人が転職して給料がアップした」「有名企業に転職した人の成功談を知り、刺激を受けた」などを理由とし、自分自身で「転職する目的」を明確に持っていない場合は、今すぐ転職しない方がいい可能性があります。転職する目的は志望動機に紐付いているものなので、面接で明確に志望動機を語れず、面接全般の回答内容にも一貫性がなくなってしまうでしょう。こうした場合、企業から「志望度が低い」「説得力がない」と判断され、苦戦する可能性が高いので、まずは自分の目的を明確にすることが大事です。

昨今は、転職してキャリアアップや待遇アップを図る人がたくさんいるように見えるため、そこに影響されてしまうケースも多いでしょう。2019年の転職者数は351万人で過去最大(*注1)となっていますが、2020年9月1日時点の日本の生産年齢人口(確定値)は7454万5000人(*注2)のため、単純計算すれば年間の転職者数は全体の5%にも満たないと言えます。転職することが当然の世の中ではないことを理解しておきましょう。

※生産年齢人口とは、国内で行われている生産活動に就いている中核の労働力となるような年齢(15歳以上65歳未満)の人口のこと

(*注1)総務省統計局「労働力調査」(2019年度)より
(*注2)総務省統計局「人口推計」(2021年2月報)より

転職活動を始めてみることが勇気につながる

最後に、転職活動を始めてみることの大きなメリットを紹介します。

試しに転職活動を始めてみることで新たな選択肢が広がる

「転職活動=転職する決断」ではないので、試しに転職活動をスタートしてみましょう。転職サイトを眺めるだけでなく、転職エージェントを活用して転職市場の情報収集をしたり、自分の経験・スキルを棚卸して、それを基に職務経歴書を書いてみたりすることが大事です。自分の現状や立ち位置を理解し、「転職すべきか、しないべきか」をより現実的に考えることができます。見切り発車の転職で失敗するリスクを防げるでしょう。

また、転職活動を行うことには、今後のキャリアや人生を見つめ直し、自分の新たな可能性を発見することができるという大きなメリットがあります。現職以外の選択肢があることを知れば、「現職にこだわらなくてもいい」と思えますし、逆に、現職を続けながら次のキャリアに向かってスキルを磨くこともできます。自分の将来を考え、その先に進んで行くために必要な準備を進めておけば、勇気を出すタイミングを逃さず転職できるでしょう。

自分の市場価値を知り、「勇気を出すべきか」の判断材料に

転職活動を通じて自分の市場価値を知れば、「どんなキャリアの選択肢があるのか」「希望を叶える転職ができそうか」が見えてきますし、勇気を出して転職に踏み切るタイミングを判断する材料になります。

「自分の市場価値を知ることが怖い」という人もいますが、自分の経験・スキルを求めてくれる企業はどこかにあるものです。また、もしも現時点で足りないことがあっても、落ち込む必要はありません。むしろ、「自分が目指す転職先では、こんなスキルが必要だ」「一度、経験を積める他の企業に転職してから、希望の転職先を目指そう」など、今後のキャリア形成に必要なことを理解し、前に進んで行くことができます。「将来、実現したいキャリア」に向かう準備や計画のために、転職活動を活用していきましょう。

転職エージェントに相談してみる方法もある

転職エージェントを活用すれば、客観的な視点で自分の経験・実績・スキルの棚卸を手伝ってもらえます。また、転職市場の状況を教えてもらえますし、それに対する自分の市場価値を客観的に判断してもらえるでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

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