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仕事が合わないと感じる理由は?辞める判断基準と対処法も紹介

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今の仕事が自分に合っていないと感じた場合、転職して新たな可能性を探すべきか、今の環境で頑張るべきか悩む方も多いのではないでしょうか。
「何となく合わない」と感じたとき具体的にどうすればいいのか、組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタントの粟野友樹氏に、仕事が合わないときの対処法や辞める判断基準についてアドバイスいただきました。

仕事が合わないと感じる理由を明確にしてみる

漠然と「なにか合わない…」と思っているのであれば、まずは「合わないと感じる理由」を明確にしてみましょう。漠然としたままだと、転職するか留まるべきかの判断もできないからです。

企業理念や事業戦略に共感が持てない

決定的に合わないのであれば転職するのも選択肢ですが「何となく合わない、違和感を覚える」のであれば、上司や先輩、同僚などの意見を聞いてみるという方法があります。
周りの人たちの「企業理念、ビジョンの捉え方」を聞いてみたら、解釈が変わり共感できる部分が出てくるかもしれません。

仕事内容が合わない

1日に多くの時間を費やす仕事に、興味が持てないと苦痛に感じてしまうのは無理もありません。しかし自社商品のマイマス面だけを見ずに魅力や伸びしろを挙げてみる、他社商品と比べて優位性はどこにあるか考えてみる、改善点を商品企画部門などに提言してみる、商品の強みを活かせる販売戦略を考えてみる、社内提案制度を活用して愛情を持てそうな新商品企画を立案してみる…などの興味が持てるように工夫する方法が考えられます。

人間関係が合っていない

会社では上司・先輩・同僚などを自分で選ぶことができません。相性の良くない人であっても毎日長い時間を共に過ごすことになるので、上手くコミュニケーションが取れないと気分が落ち込む原因になることもあるかと思います。
仕事だからと割り切ることができずに、ストレスで体調不良に悩まされてしまう場合には転職という選択肢があることも視野に入れておき、思い詰め過ぎないようにしましょう。

社風が合っていない

社風とは「その企業が持つ独特の雰囲気」のことです。一人一人が感じる主観的なものなので、具体的に何を指しているかは人によって違います。挑戦したい人もいれば、着実に仕事をこなしたい人もいるし、トップダウン(※)方式が苦手、逆に指示をしっかり出して欲しいなど人によってさまざまです。
例えば体育会系の社風が合わないと感じていても、人によっては学生時代に体育会系の部活に所属していた場合にすんなりと受け入れられるということもあります。その人に感覚に合う合わないという視点となることが多いでしょう。

※トップダウン=企業の上層部が経営方針などを決定して現場に指示を出し、その指示通りに従業員を動かす経営スタイル

労働環境が合わない

残業時間が長くオンオフの切り替えが難しい、リモートワークがしたいのに出社がマストであることなどが挙げられます。
また従業員側が自由に就業時間を選択できるフレックスタイムなどの制度がなく、家庭との両立が難しいなどの理由もあるでしょう。細かいところまでいえば、オフィスが静かすぎて落ち着かない、逆に騒がしいことも労働環境が合わない要因に挙げられます。

正当な評価がされていない

結果や実績を出しているはずなのに給与や賞与に反映されず、正当な評価がされていないと感じてしまう場合なども仕事が合わないと思ってしまう要因になるでしょう。
仕事の評価は仕事へのモチベーションに大きく影響するものです。評価の内容が不透明だったり、上司の意見一つで変わりやすかったりすることが続くのであれば、やる気が低下してしまうのも無理はないかもしれません。

給料が希望通りではない

仕事をしていれば報酬がモチベーションに大きく影響することもあり、希望よりも低かった場合やる気をなくしてしまうケースもあるでしょう。
自分の好きな仕事に就いていたとしても、自身の働きに給料が見合っていないと感じていると、仕事に違和感を覚えてしまうこともあるかもしれません。
また他の会社に勤めている同年代や同期と比べて給料が少なかった場合にも「仕事が合ってないのでは?」と感じることもあるでしょう。

仕事を辞めたいときの判断基準は?

仕事を辞めたい気持ちだけで安易に転職することはおすすめできません。現在の仕事を続けた方が良いケースと、転職を検討しても良い判断基準について紹介します。

いまの仕事を続けることを考えても良い場合

まずは仕事を続けることを検討してみても良いケースについて紹介します。

待遇や労働環境に満足している

仕事が合わないと感じていた場合でも、給与や福利厚生などの面では満足しているケースもあります。また残業が少なく拘束時間が短いなど、労働環境の面でも実はメリットを感じている場合もあるでしょう。
転職先でも同じ待遇や環境が得られるとは限らないため、現職を辞めて後悔しないよう慎重に検討することをおすすめします。

仕事内容に少しでも魅力を感じている

会社が提供している商品やサービスに少しでも魅力を感じている場合は、退職を決断する前に合わないと感じる原因について明らかにしてみましょう。
例えば新しい仕事を始めた人であれば、仕事の手順に不慣れなために合わないと感じている可能性もあり、時間の経過や自分の成長度合いによって、問題が解決されるケースもあるかもしれません。仕事内容に魅力を感じているのに辞めてしまい、後悔しないようにしましょう。

自分の行動によって改善できる可能性がある

自分で取り組める改善策があれば、試してみてから退職するのも遅くありません。
人間関係に不満がある場合は自分から人に歩み寄ってみる、仕事が面白く感じられずやる気が出ないのであれば、成果を出している人や楽しんで取り組んでいる人に、どんなことをモチベーションとしているのか聞いてみるのもひとつの方法です。視野を広げてみて、行動できそうなことを見つけてみましょう。

転職を考えてみても良い場合

次に転職を検討してみても良い判断基準について紹介します。

他にやりたいことがある

他にやりたいことや目指すキャリアが明確にあり、現職で実現できない場合は転職を検討しても良いかもしれません。
「仕事に面白み・やりがいを感じられない」「扱う商品・サービスに自信や愛着を持てない」と感じているとモチベーションも上がらず、お客様への後ろめたい気持ちから、自然と結果も出にくくなります。
自分がやりがいを持って働ける職種・業界への転職を考え、行動に移してみても良いでしょう。

ストレスで体調に支障をきたしている

人間関係が悪化してしまったり、業務過多で強いストレスにより体調に影響を及ぼしたりしている場合は転職を検討しても良いでしょう。
しかし転職活動は労力が必要となるものです。たとえばハラスメントなどによって心に強いダメージを受けた状態が続いてしまっている場合、転職活動に向けるエネルギーが出にくい状態かもしれません。そういった場合は、休職する、有給休暇を取得していったん休むことも視野に入れて慎重に考えてみましょう。

会社の将来に不安を感じる

会社の売り上げが減っていたり、利益がでないために給与や賞与が減らされたりした場合には不安を感じてしまうかもしれません。また新卒、中途の採用がストップしている、役職の人が辞めてしまったなどの人事に関する情報も不安が募る一因となることもあるでしょう。
ニュースや業界天気図(※)を見て、自分のいる業界自体が不安になったり、顧客の解約が相次ぐなどしたりした場合には、今の仕事を続けながら転職を検討してみても良いでしょう。

※業界天気図 帝国データバンクが業界の状況や動きをもとに7段階の天気図を使ってわかりやすく表したもの。

仕事が合わないと感じた時の対処法

仕事が合わないと感じた場合に試しておきたい対処法について紹介します。

自分で改善できることがないか考えてみる

例えば会社の将来に不安を感じている場合には、自分の市場価値を高める行動をしてみることが大切です。現在の仕事を続けながらスキルを積極的に磨くことや実績を作る、またマネジメントや専門知識を身につけるなどして、将来的に転職しやすいようにしておくと安心できるでしょう。対処法を自分なりに考えてみてから辞めるのを判断しても遅くありません。

仕事で大事にしたいことを明確にする

自分が仕事において大事にしていることを明確にしてみると、転職すべきかの判断がしやすくなるでしょう。給与や待遇、ワークライフバランス、仕事へのやりがい、人間関係などの項目から優先順位をつけて、自己分析やこれまで経験した業務の棚卸しをすることで明らかにしていくと良いでしょう。

転職に踏み切る場合は「合っていないこと」を軸に企業選びを

転職活動の際は、明確になった「合わないと感じるもの、大事にしたいと思っていること」を軸に企業選びをするといいでしょう。
企業選択の理由が明確になるので、やみくもに行動することがなくなるはずです。また納得度が高い志望動機を伝えることができるため、転職活動がスムーズに進みます。
「何となく合わない」という違和感を無視せず、自身が大事にしたいと思うポイントを明らかにすることが、今後のキャリアを考えるうえでも大切でしょう。

有給休暇を取って休む

仕事が合わないと感じているときは、心身ともに疲れている可能性があります。自分に休息を与えるために、有給休暇を取ってリフレッシュするのもひとつの方法です。
仕事が合わないと感じている理由を考えるのは、冷静な気持ちになってから改めて判断しても良いかもしれません。

それでも辞めたいときは転職エージェントに相談してみる

仕事が合わないと感じて、様々な対処法をためしてみても「やっぱり転職したい」気持ちは変わらない場合もあるでしょう。そんな時は迷いや不安な気持ちはそのままに、転職エージェントに相談してみるのはいかがでしょうか。
転職エージェントでは希望すれば、自己分析やこれまでの業務の棚卸しをサポートしながら、自分の特性や強みを明らかにしくれます。そのため転職活動の方向性にも迷いが生じにくくなるでしょう。
実際に転職活動を始めた結果、やっぱり今の仕事に留まりたいという気持ちになっても大丈夫です。あなたが最適なキャリアを選択できるようにお手伝いをさせていただきます。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。
記事作成日:2020年09月24日 記事更新日:2023年09月14日

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