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転職エージェントの面談では本音をどこまで話すべき?

転職エージェント_本音

転職エージェントの面談は、本音で話してもいいのでしょうか。中には、面談でどこまで話していいのか分からない方もいるのでは。

転職エージェントに本音で話すべき項目とその理由についてご説明します。

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基本的に面談ではすべて本音で話して下さい

退職理由や経歴などを、どこまで転職エージェントに本音で話していいのか迷ってしまう方も多いようです。例えば「職場への不満が原因で転職を希望しているが、そのまま伝えると“ネガティブな転職”と捉えられてしまうのでは?」など、評価を恐れて面談では本音を隠し、後から判明するケースもあります。

転職エージェントは、求職者のキャリアを伴走するパートナーであり、アドバイザーです。本音を話してもらえないと、的確なサポートやアドバイスを提供することができません。例え不満が理由で退職を考えているとしても、転職エージェントはその理由をそのまま応募企業に伝えるわけではありません。退職となったきっかけをヒアリングし、求職者と一緒に「転職で実現したいこと」を整理してから、応募企業に伝える「転職理由」を考えます。

最適なキャリアの実現のためにも、転職エージェントの面談では、本音ベースで話していただくことをお勧めします。

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本音で話して欲しい項目とその理由

面談で本音を話して欲しい項目と、その理由についてご説明します。

経歴や経験

「マイナスになりそうな経歴は隠したい」「応募企業からの評価を上げたい」という背景から、事実とは異なる経歴や経験を職務経歴書に記載するケースがあります。転職エージェントは、伝えられた経歴や経験を元に求人とのマッチングや企業への推薦を行いますが、面接で質問されるうちに一貫性がなくなったり、信憑性を疑われたりして不採用になる可能性も高くなります。仮に面接を突破して入社できたとしても、経験のミスマッチによって期待された成果が出ず、ご自身が苦労することも考えられます。

経歴や経験を応募企業にどのように伝えるか整理し、アピールポイントを探すことも転職エージェントは行っています。経歴や経験で気になっていることがあれば、あらかじめ伝えておくと良いでしょう。

退職理由、希望条件

「ネガティブな退職理由は評価されない」と考えて、例えば「上司と合わない」が退職理由だったとしても、「裁量権の大きい会社で働きたい」など、抽象度の高い退職理由に置き換えてしまうケースがあります。当たり障りのない退職理由や希望条件は、求職者への理解が深まらず、転職エージェントは正しく価値観や志向性を掴むことができません。結果的に、表面的なキャリアへのアドバイスや求人紹介になり、転職支援が中途半端になってしまいます。どのような退職理由・希望条件だったとしても、まずは本音で話すことで、企業への伝え方や条件の優先順位も含めた総合的なサポートを受けることができるでしょう。

転職活動でサポートして欲しいこと

サポートしてもらいたいことがあっても、遠慮してしまうケースもあります。「こんな求人を紹介して欲しい」「職務経歴書にアドバイスをもらいたい」「面接の回答について相談したい」など、サポートしてもらいたいことは本音で話すことをお勧めします。転職エージェントは、求職者の転職活動を支援する役割。求職者に頼られることで、「支援したい」という気持ちがグッと高まり、積極的にサポートしてもらえるでしょう。

転職エージェント以外の転職活動の状況

転職サイトや知人の紹介など、転職エージェント以外で進めている転職活動の状況についても、可能な限り共有しておくことも重要です。応募している求人や選考状況を伝えることで、転職に対する価値観や志向性、面接の対応力などを掴むことができるため、提案やサポートがより的確になります。また、転職状況を開示することで、転職エージェントは「信頼されている」と感じます。信頼関係が深まるため、より親身に動いてもらえるでしょう。

経験者に聞く「転職エージェントの本音」とは?

転職エージェント経験者に、本音を言ってもらえない時の、転職エージェントの本音を聞いてみました。

本音で話してもらえることで、転職エージェント側も“やりがい”を感じる

――「本音を言って欲しい!」と感じた、具体的なエピソードを教えて下さい。

粟野氏:「『経験を活かして年収をアップしたい。残業の有無は問わない』と言われ、マッチする求人をご紹介したのですが、ご本人は乗り気ではありませんでした。反応が気になってヒアリングをしているうちに、実は『朝が弱くて9:00出社の会社は避けたい』という優先順位があることが分かりました。残業は構わないけれど、朝は遅い会社が希望だそうです。ご本人としては、『年収アップ』という条件を出していたので、始業時間も追加するのは気が引けたのかもしれません。相談の結果、『年収は現職と同じかそれ以上、フレックス制度または10:00出社の企業』が条件になりました。

最終的に本音で話していただけたので優先順位が整理できましたが、そのまま当初の条件で求人紹介を続けていたら、満足いただける転職支援はできなかったと思います。言い出しにくいこともあるとは思いますが、転職エージェントとしては、求職者の方に本音で話してもらえるのは、とても嬉しいものなんです。何でも遠慮なく言って欲しいですね」

本音で話すことができる転職エージェントを探すことが重要

――求職者の方にアドバイスを。
粟野氏:「転職活動は、年収や生活スタイル、家庭環境など、デリケートな話に触れる機会も多いです。デリケートな話は本音で話しにくいかもしれませんが、経験・スキルのマッチングだけでなく、総合的な観点で検討することが、最適なキャリアの実現のために重要です。求職者の方にとっては、包み隠さず本音を言うことができる、『信用・信頼できる転職エージェントを探す』ということが一番重要かもしれません」

この記事のおさらい

なぜ転職エージェントとの面談で経歴や経験を本音で話した方がいいの?

経験や経歴は正直に話しましょう。経験のミスマッチによって、企業が期待していた成果を出せず、ご自身が苦労することも考えられます。詳しくはこちらでご紹介しています。

転職エージェントとの面談で、退職理由や希望条件は正直に伝えるべき?

どのような退職理由・希望条件だとしても、まずは正直に伝えましょう。企業への伝え方や条件の優先順位も含めた総合的なサポートを受けることができるでしょう。詳しくはこちらでご紹介しています。

転職エージェント以外の転職活動の状況は伝えた方がいい?

可能な限りキャリアアドバイザーに伝えておくと、提案やサポートがより的確になるでしょう。詳しくはこちらでご紹介しています。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。
記事作成日:2020年09月24日 記事更新日:2022年●月●日

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