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面接で「気になる最近のニュースは?」と聞かれたら、どう答える?

新卒の採用面接では、よく聞かれますが、転職の際の面接でも「最近、気になったニュースを教えてください」などと質問されることがあります。ある程度、会話が弾み、場が和んできたタイミングなどが多いようですが、そもそもこの問いかけには、どんな意図があるのでしょうか。

その答えに対して、企業は何を読み取ろうとしているのか、また、そのために知っておきたいポイントなどをまとめてみました。

面接で「気になる最近のニュース」を聞く理由

「気になる最近のニュースは?」という質問は、「毎日発信されるさまざまなニュースを、あなたはどのように受け取り、どんなことに興味を引かれますか」と言い換えてもいいでしょう。つまり、そこには大きく二つの意味があると考えられます。

ひとつは、その人の〝情報感度〟を計るということ。情報を得るための方法や姿勢、感覚などを知ろうとしていると考えられます。世の中、社会に対する関心度、関わり方の一端を理解するため、ともいえるでしょう。

もうひとつは、その人の〝価値観〟を探るということ。同じニュースに触れても、人によって感想や分析の仕方が異なることはよくあります。そこで、ニュースを話題にすることで、本人の考え方を知りたいという意図もあるようです。

そしてそこから、①情報収集を積極的に行っているか、②自社の業務・業界に関心を持っているか、③基本的な考え方が自社の理念や風土にマッチするか――といったことを探り、人物像を測っていると考えられます。

特に、多くの人と接し、その時々の話題や最新情報などのやりとりも大切になる営業職や、市場の動きを常にキャッチし、分析して商品の企画・開発を行っているような企業では、こうした質問が行われる場合が多いようです。

「最近のニュース」に関する質問への答え方

「気になる最近のニュース」についての質問には、大きく分けて二つのパターンがみられます。一つは、その人が関心を持っているニュースについて聞くケース。そしてもう一つは、特定のニュースに対する考え方を聞くケースです。以下、それぞれについて、その意図と答え方の例を紹介します。

その人が関心を持っているニュースについて

質問例:「最近のニュースで気になったものは?」

質問の意図:そもそも、応募者は日常的にニュースに触れているか、どんな傾向のニュースに関心があるか、それについてどう感じ、考えているかを知ろうと考えているケース

回答例:「私が最近、気になっている(気になった)ニュースは○○○○です。それは、△△△△といった点に興味がある(興味を抱いた)からです。このニュースに触れ、私は□□□□と考えています(考えました)」

特定のニュースに対する考え方について

質問例:「●●●●(ニュース)についてどう思いますか?」

質問の意図:大きな話題や問題となっている主要ニュースが取り上げられるケースが多く、社会の動きに対する関心度、考え方、考える力を知ろうとしているケース。

回答例:「●●●●というニュースについて、私は□□□□と考えています(感じています)。それは、△△△△という理由からです」

また、最近のニュースに関する質問として「今朝(昨日)の新聞記事で気になったものは?」と投げかけられる場合もあります。転職活動中は意識して新聞やネットのニュースサイトに目を通し、いずれも面接官の質問の意図を考え、簡単に概要や背景、関連する動きや話題について触れるのも良いでしょう。なお、新聞を購読していなければごまかさず、正直に伝えましょう。

「気になる最近のニュース」の選び方

面接でのこの質問は、ニュースの中身そのもの、というよりも、どんな分野に興味があるかを探ることが、そもそもの目的と考えられますが、そのなかでも、応募している企業に関連するニュースは、その業界や業務に興味を抱いているというメッセージになることもあります。業界の新しい話題や、同じ分野でユニークな活動を行っている企業・団体の動きなどはぜひ、チェックしておきましょう。

また、どんな業界にも関係する経済や金融、新技術やサービスなどのニュースは好まれる傾向にあります。最新の情報を得るとともに、それぞれに自分の考えをまとめてくとよいでしょう。

一方、気になるニュースといっても、芸能、スポーツ、趣味性の強い分野などの話題は避けた方が無難です。ビジネスとは関係のない話題は、面接というビジネスシーンにふさわしくないと感じる面接官もいる可能性があります。 なお、政治・宗教などは個人の信条に関わるものが多く、面接官が質問してはいけない事項なので、面接者から話題に出された場合は「その質問は困ります」と伝えて大丈夫です。

最後に

さまざまな情報が発信され、手軽に検索できる時代ですが、面接で「気になるニュース」を答えるには、普段から、意識的にニュースサイトなどを検索し、話題のキーワードなどを知るとともに、そのニュースに対して考え、意見などを持っておくことが大切です。また、同じニュースでも、情報内容やニュアンスが異なるため、複数のサイトを見ておくことをおすすめします。

これまで多くの転職をみてきたリクルートエージェントでは、応募した企業の面接で質問されることなどの傾向や、どんな候補者が評価されるかなどの情報をお伝えすることができます。面接対策が一人では難しいと考える方は是非相談に来てみてください。